スツール通信8/25版

 こんにちは、カメラマンの竹内です。

先ずは、今回の大雨で被災された方、心よりお見舞い申し上げます。

長岡京も、今までに経験したことのないほどの長雨と大雨でした。

庭の小屋の屋根のあちこちから雨漏りがしてギョッとしました。

ひるみそうになりながらも、なんとかブルーシートで屋根を覆いしのぎました。

スタジオは数年前に張り替えていたので、びくともしませんでした。

馴染みのお客さんで屋根職人のザキくんの仕事はさすがです。

小屋の屋根の張り替えもお願いしました。

試験を間近にひかえているので、どこにも出掛けず、追い込んでます。

でも再び始めた水泳には行ってます。

68歳のスイム仲間のおじさんと、あーだこーだと励まし合いながら、水の中で戯れてます。

僕らは先生から、「もっとチカラをぬいてー!」と叱られてます。。

ふたりは顔を見合わせて、「こんなに抜いてるのに、まだまだ入ってるんかなぁ

チカラが入ると、よいパフォーマンスができないようです。

そうなると、支えるのに必要なのは体幹力しかない!

ブレない体と思い。

あぁ、難しい。

派手さのない毎日かも知れないけれど、こういう時間が好きだと思うようになった!

ボクも随分と変わりました。

チカラが抜けてきたかな。

サニー文庫だより 8/25版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 8月28日(土)10:00 - 12:00

*状況により絵本の返却だけになることもあります。ご了承ください。

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

「くもとり山のイノシシびょういん」

先日ラジオで、かこさとしさんのお話を聴きました。山のふもとの小さな病院の、もじゃもじゃ髪の毛の体の大きなイノシシ先生。先生を頼って山の動物たちがやって来ます。イノシシ先生はいつも優しく話を聞きながら、診察をしてくれ、動物たちの病気を治してくれるのです。ラジオに耳を傾けながら、動物しか出てこないお話しなのに、イノシシ先生が優しいかこさんと重なって、一人笑う私。(←怪しい。笑)お話しとお話しの間に流れる音楽も愉しくて、気が付くと7つのお話し全部を聴いてしまいました。お話が終わると、音楽は瓶で演奏する“瓶笛”だったと紹介してくれました。なるほど、不思議な音なのに長閑な空気が流れていて、次のお話が始まるまでのわくわくする感じ。ラジオを聴くことができなかった方にも、このお話を本で楽しんでいただけます!サニー文庫の本棚にも並べたいと思う一冊です。*「ラジオ深夜便」8/18放送分“真夜中のおはなし”19日木曜日の1:05放送。26日午前2時、聞き逃し配信終了になります。

かこさんのお孫さん、なかじまかめいさんが新たな絵を加えて単行本化された一冊です。*写真は福音館のHPより。

お客さんのコラム8/25版

今号はお休みです。


8月某日

ちょっとお茶しに行こうと、1年ぶりに某喫茶店に入った時のこと。

そこは老夫婦で切り盛りし、なぜか二人一緒にカウンターに立つことはない。いつも日替わりのように今日はおばあさん、今日はおじいさんという風に。

その日はおばあさんが立っていた。

席に着くとテーブルの真ん中に、透明の仕切りが置かれており(1年前はなかった)、家族だけなので早々に隅に寄せて、メニューを見だした。

すると、すごい勢いでおばあさんが席まで来て(突進に近い)、

「このボードは、ぜったいに、ここに置いといてくださいっ」と激しい剣幕。緊張感が半端ない。

「いや、、家族なので・・」と、言うも、おばあさんは「そういう決まりなので、元に戻してくださいっ」の一点張り。押し問答を続けても仕様がないので、静かにボードを元の位置に置き直す。

ほっと胸を撫で下ろすおばあさん。今日の八割方の仕事は終わったという安堵の表情で、カウンターに戻っていく。

一瞬夫と目を合わせ、その落ち着かない空気に「コーヒー飲んで早く出た方がよさそう」と合意したのだが、息子が注文したのはまさかの「カツカレー」

おばあさんのオーダー表に書く手が、軽く震えたのを見逃さなかった。

80代を超えたおばあさんが一人で注文を聞き、厨房に立つのである。子どもというのは容赦がない。

しばらくして、じゃーっと威勢のいい、カツを揚げる音が店内に響き渡る。途中でドリップコーヒーも回し、その最中に一人客が入ってくる。

おばあさんの動きはより機敏になる。

満を持して、アツアツのカツが乗ったカレーが運ばれ、予想を上回るデカ盛りスタイルに、小学生の息子も一瞬ひるむ。

長居できる雰囲気じゃないと察しつつも、ふーふー言いながら「いやあ、カツカレーはおいしいねえ」とご満悦の息子を目の前にして、腰を据えて待つしかない。

置かれていた本を眺めると、やや思想強めのラインナップ。

本を読むでもなくぼんやりしてると、一旦落ち着いたおばあさんが、先ほどと打って変わった和やかな表情でこちらにやってきて、

「ぼっちゃん、カレー辛くない?この生クリームちょっとたらしてあげようか?食べやすくなるよ」と銀色の入れ物を差し出してきた。

息子は頷き、おばあさんはにこにこと笑って、生クリームをたらす。

「ゆっくり食べてね」

あの緊張感は一体どこへ行ったのか。

カツカレーを美味そうに食べる息子、おばあさんの手作りであろう毛糸で編まれたコースター、店内で流れる有線とは別に、カウンターで流されているAMラジオの話し声、途端に親戚の家に来たかのような空気に包まれ、私たちは途端にだらけた。

気づくと、サラダもカツカレーも気持ち良いくらいに綺麗に息子は平らげていた。

お会計を済ませ、やはり和やかに「ありがとうございました」と我々を見送ってくれたおばあさん。

緊張と緩和を体験した、 夏であった。

絵・文/ 岸岡洋子

23期スツールフィルムカメラスクール(S.F.C.S)の生徒さん。5回の教室の間ずっと、ターバンを巻いてくる岸岡さんを見ていて、この人いかしてるなぁ。ハッハーン、きっとただ者ではないんだろう。アラブ方面のどこかで長ーく暮らしていて、きっと身についた風習なんだ、だからなんだ!と、身勝手に納得感を得ようと在り来たりな空想をしていたのをよく憶えている。


『はこちゃん』 かんのゆうこ・文  江頭路子・絵

放課後に、はこちゃんたちは校庭で遊んでいました。

みくちゃんやかのんちゃんが自分の名前の意味を知っているのに、はこちゃんはわかりません。

しかも、陽太くんに名前をからかわれて、校庭を飛び出していってしまいます。

久しぶりの絵本の紹介です。

自分の名前の由来についてのお話です。

私の「琴子」という名前も、同学年に「子」がつく子がいないので「もっと華やかな名前がよかった……」と思うことがあったのですが、

今はむしろ書きやすいし(習字でもつぶれない!)すてきな名前だと思うようになりました。

自分の名前って、愛着を持てた方が、嫌いよりもずっといいですよね。

江頭さんの美しい水彩画もすてきな絵本です。

夏休みの読書感想文にもいいですよ!(おそくなりましたが)

ぜひ手にとってみてくださいね。

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


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オオバンは、水辺(川、池)で1年中見れる鳥です。

数が多い時だと50羽以上になることもあります。

他のカモと違って額板(がくいた)というくちばしから頭にかけてある、

羽毛のない白い部分があるのが特ちょうです。

もぐって水草や水生昆虫を捕ります。

「キョッキョッ」と高い声で鳴きます。

飛び立つ時は水面を走るように助走してから飛び立ちます。

オオバンに似ている「バン」という鳥はくちばしと額板が赤いので見分けられます。

おもしろいと思ったことは、若鳥と成鳥では額板の大きさが違うことです。

成鳥は大きくて、若鳥は小さいです。

見つけた時は大きさを比べてみてください。

ここでクイズです。

オオバンのように助走をしなければ飛べない水鳥はこの中のどれでしょう。

1. ハクセキレイ

2. カルガモ

3. カワウ

4. コサギなどのサギ類

5. カワセミ

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

4. の10万羽でした。 

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


コラム「偉大なる社長さん」


 スツールのコラムをご覧の皆さま、お元気ですか?猛暑日や大雨の日があり体調を整えることが難しいですね~。私たち川瀬家は、先日コロナワクチン接種を終えました。2回目は夫婦ともに、副反応の発熱と倦怠感でダウン・・。ダウンしたその日がスツールのコラムの締め切り日でした。とてもじゃないがパソコンの画面に向かってコラムを作れるような状態ではなかったので、無理を言って休載させていただきました。

今回のコラムは、男性で80歳代の元橋さん(仮名)です。
この方は、脳梗塞の影響で右半身の麻痺があり、右手と右足はほとんど動きません。失語症もあるので話すことができず、相手の話す内容も長文を理解することは難しい状態です。
元橋さん、病気になる前は実業家でした。
元橋さんは学校を出てすぐに、洋服屋さんに丁稚奉公されました。そこでの生活は苦しく、修行中であり丁稚奉公の中でも一番下っ端でした。まだまだ成長期の少年時代でしたのでいつも空腹でしたが、食事も十分にはない生活だったそう。その洋服屋さんには犬がいたのですが、その世話も元橋さんがしていました。犬の餌を作るのも元橋さんの仕事でしたが、あまりの空腹に毎食少しづつ犬のえさを自分の胃袋に入れていました。すると、犬が少しずつ痩せていき栄養失調状態になり、親方に大層怒られたそうです。
その後、仕立て屋として独立。当時としてはかなり珍しかった、低価格のオーダーメードスーツ屋さんも始められました。京都・兵庫で3店舗を出店します。そして、携帯電話の取り扱いもされるようになり、京都府下で3店舗出店。一番最近では、ソーラー事業も立ち上げられました。3つの事業とも今では当たり前にあるような事業ですが、当時は大変珍しいものばかりでした。
私が思うに元橋さんは先見の明があり、これからの世の中のことを常に考えていて、何が必要になってくるかを判断し、そしてそれを、凄まじい行動力でやりとげる力がある方なんだなと思っています。
事業だけでなく、町おこしのイベント等も色々と発案されていて、京丹波町で行われているマラソン大会や、園部町で月1回行われていた軽トラ市(軽トラがたくさん集まってイベントや販売を行う)もそうです。
今でこそ会社も大きくなり、従業員も60人以上いて大成功しているように思いますが、何度も辞めようと思ったことがあったそうです。特にスーツ屋さんは大変で、ある支店の売り上げが悪く銀行からの借金もかさみ、会社の重役会議で支店を閉めようと決まったそう。元橋さんは、これでゆっくりと眠れると思ったそうですが、翌日従業員総出で「社長もう一回頑張りましょう!」と言われたとか。優しい元橋さんはアカンとは言えなかったそうです。
元橋さんには3人の息子さんがおられます。お孫さんは5人おられます。
病気になる少し前、社長職を辞めて会長職になられました。社長は長男に譲られ、次男・三男が各事業の責任者をしておられます。そして、それぞれの事業が成長しています。これはやっぱり、元橋さんがすごかったのだと思います。
次男さんが私に言われたことがあります。「まだ、会社が小さかったころ、会社兼自宅で生活していて親父が仕事している姿を見ながら生活していました。だから子供たちは皆、父親の仕事を尊敬していたし、跡を継ぐことに迷いがなかったんだと思います。」と。

元橋さんは負けず嫌いでもありました。普段家では車いすで生活されていましたが、Sukkuでは杖を使ってゆっくりですが、歩いて移動していました。トレーニングに対しても積極的で、「元橋さん、そろそろ休憩しましょう!」と言わない限り、休まず頑張る方でした。周りの利用者さんも元橋さんを見て「あの人よく頑張らはるなー!私も負けんと頑張ろう!」とよく言っておられました。失語症の影響で話をすることはできないですが、頑張る姿で周りに影響を与える方で、その存在感はまさに、偉大な社長の姿でした。
そんな元橋さんも、昨年お亡くなりになりました。
お通夜に行かせていただきましが、息子さん3人が並んでいて参列者に挨拶をされていました。この時の光景を見て私は「3本の矢の教え」を思い出しました。
先に逝かれた奥さんと一緒に、天国から逞しい息子さんたちを見て安心されているだろうなぁと思いました。(おしまい)

次回コラム「96歳!奇跡の復活!!」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

スツール通信8/10版 ~大切な人たちへ~

こんにちは、カメラマンの竹内です。

カメラマンになって来月で丸21年。

ご家族の写真撮影や教室、こどもカメラを続けていると、

さまざまな出会いがあります。

どの活動においてもぼくの原動力になってます。

一回限りの撮影をお願いしてくださった方や、

毎年の撮影をさせて頂いている方。

写真を残すということには、それぞれ胸に迫る思いがある。

一度だけの撮影のお客さんでも、写真撮影という仕事を飛び越えて、

ずっと関係を保ち続けて下さる方もおられます。

教室の生徒さんも、こどもカメラに参加してくださったご家族も、

生活の中の物事の捉え方や思考は、通底するものがあります。

だから何年も繋がっている。

生死を見つめることもあります。

カメラマンとして、ひとりの人間として、その時にできる限り慌てず怖気づかず、

自分には何ができるかを考え、安らぎをお届けしたいと思っています。

この夏もいくつかの早すぎる別れがありました。

大空への旅立ちからできる限りのメッセージを集めて、

自分の強さに変え、大切な人へ届けて行きたいと願っています。

辛くて悲しい思いをされている僕の大切な人たちへ。

どうか、救われる時が訪れますように。

この歌をおくります。

とめどなく溢れ出る
水晶のつぶやきに
銀色の風を編み
あの人がやって来る

Oh my little sweetheart
心は君の名前を呼ぶよ
Sweetheart my love
Now please don’t look away

人知れず想い出の
中に住む少年よ
さようなら もう二度と
振り返る事はない

Oh my little sweetheart
心はまるで顫えるままさ
Sweetheart my love
So come and ease my mind

ずっと見つめていた
時は過ぎて行った
今は悲しみさえ
色付いた……

Oh my little sweetheart
心は君の名前を呼ぶよ
Sweetheart my love
Now please don’t look away

ひとときの夢の中
駆け抜けた少年は
今はもうあの人の
眼の中で笑ってる

Oh my little sweetheart
今こそ君の名前を呼ぶよ
Sweetheart my love
Now please don’t look away

Oh my little sweetheart
心は君の名前を呼ぶよ
Sweetheart my love
Now please don’t look away

Sweetheart

「僕の中の少年」

サニー文庫だより 8/10版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 8月28日(土)10:00 - 12:00

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

「テレパシー」

“○○ちゃん、元気かなぁ”と思っていたら、電話がかかってきた。“なんで〇〇ちゃんが夢にでてきたんやろ?”って思っていたら携帯にメッセージが届いた。こんな時、私は“テレパシー”やなって思うんです。6月の文庫の日、お昼からKさんの所へ届け物をしよう!と思っていたら、文庫の時間に扉を開けて入ってきたのはKさん!「!!!(なんでわかったん!)」この日だけでなく、驚くくらいKさんとはこんなことばかり。きっと微弱であろう私のテレパシーをしっかりとキャッチして(いるかのように)私の前に現れてくれるKさんでした。こんな本・絵本知ってる?読んでみて、といつもお互いの興味を伝え合うそんなKさんから教えてもらった二冊の本です。

人生を100年の旅として、ページごとに1歳ずつ年をとっていきます。ページをめくると自分の出来事と重なるところがあるのが不思議です。家族や両親のページを見て頷けることもあり、何より皆それぞれの旅の途中なのだと気づかされます。

先日教えてくれたのは表紙も素敵な一冊の絵本。

「この本はあなたのすぐ目の前にあるすばらしい世界につながるとびらです。さぁ、ページをめくってみましょう。」

お客さんのコラム8/10版

前回の盆踊りについてもう少し話したいことがある。

それは踊っている高齢者は元気である、ということなのだ。

80歳を過ぎた踊りの先生が、一度ランニングマン(時代を感じるが、昔MCハマーというラッパーが踊っていたHIPHOPのダンスの一種である)のような動きを披露されたことがある。

それ、ランニングマンやん、先生!と心の中で叫んだ。

先生の口から「リズムを感じてほしいねん」「音を聴いて踊ってほしい」「ノリが大事」

と言った、HIPHOPアーティストが使いそうなワードが次々に繰り出す。

日舞の先生が、である。

だからこの先生を好きなのだ、と思った。

わたしが盆踊りにハマったのはパッションでしかない。好き、これだけで踊っている。

そのパッションを、先生にも感じるのだ。

一度先生に踊りの道に行かれた経緯をお聞きしたことがある。それまで趣味で創作ダンスをしていて、子どもの手が離れてきたのをきっかけに、きちんと踊りを学びたいと日舞の門を叩いたという。

創作ダンス。高校時代のわたしではないか。

先生とは約四十歳ほど歳の差があるが、踊りへの飽くなき探究心、根っからの踊り好きといった面では何か通じ合うものがある。

年齢もバラバラ、どんな人生を歩んできたのかわからない同士が、輪になって踊りを踊る。

ひとりで踊っても楽しくない。みんなと踊るから楽しいのである。楽しいと笑う。

だから踊っている人は元気なのだ。

絵・文/ 岸岡洋子

23期スツールフィルムカメラスクール(S.F.C.S)の生徒さん。5回の教室の間ずっと、ターバンを巻いてくる岸岡さんを見ていて、この人いかしてるなぁ。ハッハーン、きっとただ者ではないんだろう。アラブ方面のどこかで長ーく暮らしていて、きっと身についた風習なんだ、だからなんだ!と、身勝手に納得感を得ようと在り来たりな空想をしていたのをよく憶えている。


 はあ……暑い。もうこんな一言しか出ませんね。みなさんこの2週間、どう過ごされてされていたでしょうか?
 わたしはオリンピックは全く見ない、しずかな毎日でした。そして、愛猫ももと、去年の今頃は大病したけど今年は元気でよかったねえ、と語り合ったり、終わりの見えないコロナのことを案じたり……。いろんな思いがゆきかった日々でした。ただわたしは、今日も一日機嫌よくしていよう、ということを、日々の大命題にしていますので、またまたいろいろなことをしていました。

 前回も書いた、カラスのトマト襲撃事件。賢いカラスには、わたしの仕掛けたテグスなど、なんの問題もなかったようです。カラスはテグスの下をくぐりぬけ、地面をトコトコ歩いてきて、下からトマトをツンツン……。
 ほぼ10対6(わたしが10、カラスが6)というところで、わたしは思ったのです、もうカラスと半分こでいいや、と。するとどうでしょう、毎日ストレスだったこのことが、もうなんでもなくなり、心が軽くなったのです!
 ただわたしはいま少し考え、ある方法を思いつきました。それでカラスはあきらめたのです! 道具は何もなし……。それはただ、カラスより早起きするだけ。カラスがお山の寝ぐらから出てくる前に、トマトを収穫してしまうのです。トマトはまだ少し青いけれど、追熟すれば真っ赤になるから大丈夫。いかがです? カラスとの知恵比べのこの成果。でもカラスにもだいぶん分けてあげたから、いいですよね。

 さて、暢気な話はこれくらいにして、今日ご紹介する本は……

『ケアとは何か』(副題:看護・福祉で大事なこと)
 村上靖彦 中公新書

 著者、村上靖彦さんは、精神病理学・分析学が専門。この本では、医療・福祉現場における対人援助職にある人々(ケアラー)の語りに耳を傾け、彼らがその実践の場で見聞きし学んだことのエッセンスを、つづっておられます。
 といっても、決して専門的な話ばかりではなく、子育て、介護など、わたしたちのふだんの生活におけるケアの場面にも通ずる語りで、大いに学びになる本だと思いました。

 病や障害などの支援を必要とする人は、弱っている人、困っている人です。彼らは多くの場合、孤立しています。彼らのサインをどうやって受け取るか。受け取った思いをどう実現していくか。ケアの目的は「生の肯定」です。どうしようもない苦しみからなお、生の肯定へとつないでいく。ではどうやって? それがこの本の主題です。そしてゴールは、ただ支援者が当事者の苦痛を緩和したり、身の回りの世話をすることだけではありません。苦しみの当事者が、自分の力を発揮しながら生き抜き、自分の願いにそって行為することなのです。

 そのゴールに向かって、ケアの現場では、「生を肯定する」「出会いの場をつくる」「小さな願いごとを大切にする」「落ち着ける場所を持つ」「仲間をつくる」、といった、シンプルでかつたいせつな主題をめぐって、さまざまな試みが繰り返されます。

 ある看護師の体験をご紹介しましょう。
 彼女の病院に、クモ膜下出血の男性が運びこまれます。もう意識はありません。彼は地方から出稼ぎに来ていました。遠い地からかけつけた妻は、夫から切り離され、慣れ親しんだ地域からも離れて、孤立して病院の廊下でぽつんと寂しそうに座っていました。そこへかの看護師が通りかかり、声をかけます。

「『旦那さん、今、なんて言うと思います?』とか、そんなふうな言葉がけをして、『しっかりするようにってたぶん、言うと思います』とか、そんな話をしているなかで(……)ちょっと準備ができているなと思ったので、『こうやって背中に手を入れて、ぎゅって抱き締めたりできるんですよ』って言って。そんなふうなのしてもらって、ふっと患者さん見たときに笑っていたんですよ」

 この看護師の声かけは、突然断ち切られてしまった夫婦の関係性に出会いの場を探り、つながりを回復させました。看護師は、孤立していた妻の言葉に、夫との別れに向き合う覚悟を感じ取り、最後の出会いの場を用意しました。このときこの看護師は、単なる医療従事者ではなく、この妻に寄り添い、そばに居る、真の仲間になっていたのです。

 病や死は逆戻りができないことです。人のさまざまな苦しみも簡単には解決できません。それでもなお、寄り添いつづけ、耳を傾け、ただそばに居る、それがほんとうのケアラーの存在でしょう。

 わたしたちの身の回りも見回してみてください。あの人、この人、動物たち、植物たち。なじみのお店屋さん、公園、本屋さん、散歩道。わたしたちを日々ケアしてくれているものの存在に気づきます。そして、そこに「わたしが居る」ことで、その場をわたしもケアしているのではないでしょうか。みなさん、この苦しい不条理な日々を、いっしょに乗り切っていきましょう。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


『図書室で暮らしたい』辻村深月

地元の温泉で出された、キンキンに冷えたコーラ。

小学生のころ、いとこから教わりショックを受けた『ジョジョ』。

直木賞受賞が決まった翌日、保育園からの帰り道。

世界をきれいに彩る、辻村深月の好きなものー。

私の大好きな辻村さんのエッセイを紹介します。

みなさんの好きなものはなんですか?

大好きな、大切なものはありますか?

この本に描かれた辻村さんの「好き」は、読むとしあわせになるような、ニコニコしてしまうような、自分の世界にまできらめきを与えてくれるものばかりです。

子ども時代の辻村さんと同じく、本やマンガ、アニメ、映画たちが、ものすごく好きな私だからかもしれませんが、

「そうそう、わかる!」ことばかり。

帯にある「辻村深月の“好き”は知ったら戻れない! 読むと世界がきらめくエッセイ集」

という言葉が、そのとおりだと思いました。

ミナペルホネンの皆川明さんのイラスト(文庫版)にふちどられた、

本や子育てやもろもろの“辻村ワールド”にふれてみませんか?

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


32ページ

アオジは、山の中や林で出会える野鳥です。

植物園などで見られることもあります。

春から夏は、高原などで「チョッ ピーチョッ ピリリィ」とさえずる姿が見られます。

秋から冬はやぶの中にかくれていることが多いです。

ときどきやぶの中から「チッチッ」と鳴きます。

スズメみたいにはねて地面にいる虫や植物の種子を食べます。

じっとしていると近くまで寄って来ることもあります。

なので、その寄って来てくれる姿がかわいいことから「児」をつけて青児という名前になったそうです。

クロジ(黒児)という鳥もアオジのようにかわいいので「児」がつけられました。

ちなみにアオジのように緑色の鳥でも、「アオ」とつけられる鳥も多いです。

おもしろいと思ったことは、アオジのオスは大人になると目の先が黒くなっていくことです。

なので、人相が悪そうに見えると言われがちです。

ここでクイズです。

まめちしきに「アオジは日本で1番足輪がつけられている鳥」と書いたけど1年に大体何羽くらいつけているでしょう。

1.  1000羽~5000羽

2. 5000羽~10000羽

3. 10000羽~15000羽

4. 10万羽

5. 15万羽以上

正解は次の鳥図かんで発表します。

絵・文/ 中野響


お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


今号はお休みです。