12/25版 ~巻頭特集~

写真・文/ 恵美

前回・12/10版のスツール通信~やさしさの結晶~を読んで、

えみちゃんがお返事をくれました。

僕等だけが読むにはあまりにももったいない文章です。

巻頭に掲載させてもらって、これでこのお話しは完結です。

彼女の文章が多くの方の手助けになりますように。

竹内さん
佳代さん

スツール通信、読ませていただきました。

もう、なんといっていいのやら、うまく言葉にできないのですが、、、
仕上がった写真を見ていると、あの日の出来事が鮮明な光を持って蘇り、不思議な気持ちになるのです。

わたしは、父に大事に大事に育てられたのだと、今になって改めてわかりました。
15年前の結婚式のツーショット写真の中にいるあの頃のわたしは、まだ全然わかっていなかったけど、、、

退院してから父と自宅で一緒に過ごした16日間は長かったのか短かったのかわからなくなるくらい、

どんな瞬間もさっきの出来事みたいに思い出せます。

父が亡くなった日は、日曜日の夕方だったのですが、家族みんなと猫に見守られ、あたたかで幸せな最期でした。

孫たちの話し声、笑い声、歌声に耳を澄ませながら、毎日の何気ない風景を積み重ねながら過ごせたことが本当にありがたいです。

父を看取った部屋は、わたしが息子を自宅出産した部屋でした。
死にゆく人に寄り添うことは、とてつもなく寂しかったけれど、それでも励まされ、ものすごく強くなれるような経験になりました。
こどもたちの中にも、きっとずっと残ってくれると思います。

毎日、本当に空が美しくて、見上げるたび表情が変わるのがおもしろくて、、、

眺める回数が増えました。

少し落ち着いたら、お二人に会いに行かせてくださいね。

恵美

スツール通信12/25版~ART & ROCK~

父は90歳。

しかし僕よりも元気。

その理由はアートです。

アートが父を支えているのだとこの前、はっきりと分かった。

父は大きな建物の照明デザインから取付までを生業にしていた。

依頼を受ければ途端に照明のラフを描き、設計図に落とし込み、出来上がったものを取り付ける。

また、御所をはじめ寺社仏閣や知事室、大山崎山荘美術館や京都大学や神戸大学、同志社大学など、文化財の照明の復刻も得意だった。

おそらく80歳を過ぎても依頼に応えていたと思う。

近頃では、絵や文章を新聞に投稿してみては、掲載されるとそれはそれは、やいやい喜んでいる。

描くものがないと、時には食卓の献立を描いて、ファックスを何枚も送ってくる。

先日届いたファックスには、東寺のイラストと横に文章が添えられていた。

年賀状に東寺の絵を描こうと思って、イラスト本でみつけた東寺を見て、

ほんとにこれで間違いがないんやろか? と思ったらしく、

(と言うか、そんなこと思うかー?)

そうとなれば行動は素早い!

先ずは京阪祇園の場外馬券売り場で目当ての馬券を買い、

その足で近鉄に飛び乗り、東寺に向かったらしい。

やはり少し違っていたようです。

南側と東側の写真をガラケーで撮り、それをもとに描き上げた。

今の時代、入力すればなんだって画面に出てくる。

それをあえて、現地にまで出向いて収めてくる90才には感服です!

父の支えは絵や文章を書くこと、すなわちアートなんだなー。

それとやっぱり好奇心か、、。

そして父は必ずそれらを発表するのだ。

新聞にでも、人にでも、家族にでも。

どうやらここに、元気に長生きする秘密があるようです。

実はこの東寺のイラストですが、年賀状まで待てなかったようで、

新聞に投稿し先日、無事に北野天満宮のイラストとともに掲載されました。

母は手を動かすことが好きなうえに、30年も前から社交ダンスやフラダンスをしていたので、足を動かすのも好きみたいです。

僕はへたっぴーではありますが、両親ともに絵が上手なので、描くことは大好きです。

体を動かすことも大好きですよ。

でもこれから先、僕を一生支え続けるのは音楽だと思う。

ROCKしかない。

昨年までは、昔から聴いてる音楽を聴き続けているだけだったけれど、今年は変わった。

2020年にリリースされたアルバムを聴くようになり、広がりができた。

新しいものを取り込むことは勇気がいるけれど、なんて感動的なんだろう。

STONE TEMPLE PILOTSも、TOKYO MOTER FISTも、THE STRUTSも、素晴らしい作品をリリースしてくれた! DIZZY MIZZ LIZZYもやっぱり買おうかな。

これからもその年にリリースされた新作を購入して、自分の心のライブラリーに収めたいと思う。

2020年にリリースされた、ベストアルバムが間もなく決まります。

2020年はコロナクライシスの中、いいことも沢山あった。

何より自分の体を見つめ直すきっかけになり、トレーニングをするうちに、癖づいていない人間の本来あるべき体に戻したいと思うようになった。

素晴らしい先生と出会い、問診と科学的な検査と触診を1時間半じっくりして頂いて、8ケ月間もの姿勢矯正プログラムを組み立てて下さり、まさか54才を目前にして通うことになるとは思いもよりませんでした。

でも施術の日は朝から嬉しくてうれしくてワクワク、遠足の当日の小学生のような気分でいます。

本来あるべき人間の姿に戻すことって、時間のいることなんですね。

おそらく癖の強い僕だから余計でしょう。

心はさらに清々しく蘇りましたが、若い頃から何のメンテナンスもして来なかった体は、悲鳴を上げていました。

ここら辺でその声に耳を傾け、8ケ月かけてゆっくり戻してあげたいと思います。

その声が聴こえて好かったとホントに思います。

2020年最後のB面を書いてくれているみんなを代表して、お礼を申し上げます。

4月から新しくなったHPを、想像をはるかに超えた沢山の方にお読みいただき、有難うございました。

このコラムには必ず救いの手があります。

その手としっかり握手をしてほしいと思います。

今年を静かに終え、来年はもっと明るい年になることを願っています。

1年間、ありがとうございました。

PEACE.

サニー文庫12/25版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

2021年一回目のサニー文庫は 1月23日(土)10:00 - 12:00

1月は恒例のカルタ大会をしますよ。

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

12月19日は今年最後のサニー文庫でした。袋を担いだ折り紙のサンタさんがみんなを出迎えましたよ。今年はまりさん、石谷さんにも絵本を読んでいただきました!先ずはまりさんが「PINGピン!あなたのこころのつたえかた」を読んでくれました。今の状況だからこその一冊。小さな子どもたちにも何かが伝わっているはず。大人はうんうんと頷きながら聞きました。

2冊目は石谷さんが「ねこのセーター」を読んでくれました。ねこのお仕事がとっても素敵です!この本は色んな方が読んでくださるのを聞いたことがあるのですが、どんぐりの唄のページが私は大好き。読む方の作曲によって面白かったり、せつなくなったり。楽しい唄を聴かせてくれた石谷さんありがとうございました。そして最後に干支のお話しを読みました。どうして猫年がないのか思い出してくれたでしょうか。クリスマスではなくて干支の絵本を読んだのは、今年のサニーサンタからの贈り物が干支のモノだったからでした。

並ぶとまるでお年玉のような贈り物。

ぱたぱたと閉じてひっくり返して開くと、真ん中の干支がねーうしーとらーう、と変わっていきます。藤田ひろこさんの不思議なお家を干支で作ってみました。石谷さんが掘って下さったスタンプが素敵なお家にしてくれています。感謝。

ご自宅で遊んでくれている様子の写真を送って来て下さった方も!! サンタ冥利に尽きます。

いつも文庫に来て下さる皆様、一緒にサンタになって楽しんでくれる仲間のおかげでこの1年も無事に続けて来られました。ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

タケウチカヨ

お客さんのコラム12/25版

17ページ

カルガモは、公園の池や川でも1年中見られる身近なカモです。

オスもメスも同じ色をしています。

足はきれいなオレンジ色をしています。

はんしょく期には、ひなが親をおいかけるかわいいすがたが見られます。

カルガモはくちばしの先が黄色をしているのと、

飛んでいる時に「ヒュヒュヒュ」と音がなることが特ちょうです。

好きなところは、丸っこいしねている時の格好も丸まっていておもしろいところです。

カルガモのお引っこしは有名なので見てみたいです。

ここでクイズです。

この4つの中にカモではない鳥が1つだけあります。

どれでしょう。

1.キンクロハジロ

2.ホオジロガモ

3.カイツブリ

4.シマアジ

答えは次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

1.の「源平つつじ、茶つつじ」でした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


『マナーはいらない小説の書き方講座』三浦しをん

Web連載を単行本化した本です。

小説の書き方をタイトルの通り、全二十四皿のコース仕立てで伝授!

とても役に立つのですが、何といってもおすすめしたいのは、このおもしろさ!

抱腹絶倒、私はなかなか読み進められませんでした。

あまりにありすぎて、たぶん書きつらねると二十日くらいいるのですが(笑ってしまうので)、例えば…

『全二十四皿って多すぎるだろ。いくらなんでもおなかが破けちゃうだろ。(中略)四回もお口直しって、お色直しが頻発する芸能人のバブリーな披露宴か。』(お口直しはコラムのこと)

とか、

『おまえの愛はなんかまちがっとるぞ!ヤブ蚊に刺されてかゆいわ!』など(どんな比喩でしょう)。

あまりに面白すぎて大爆笑してしまうので、人前で読むのには向きません(笑)

三浦しをんさんの二冊目、ぜひ読んでみてください!

『おーい、そこの小説家志望じゃないかたー。おいら、ここにいるよー。レジに持っていっておくれー。』(本文より)

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


おばあちゃんから学んだ私の1年間の巻

今日はクリスマスですね〜!
そして今年最後の編み物コラムです。
ちょうど去年の今頃おばあちゃんに弟子入りした頃です。

三女の産休に入ると共に、おばあちゃんみたいなおばあちゃんにいつかなりたい。
娘たちに、いつか自分もしてもらったみたいに孫に…唯一無二のものを与えられるおばあちゃんになりたいな…思ってはじめた編み物から一年が経った。

(始める前に過去の続かなかった編み物の経験から自信がなく、足踏みしていた私の背中を押してくれた、かよさん、ありがとうございます。)

月水金のおばあちゃんの編み物教室で習う事は編み物だけにとどまらず、季節折々の保存食づくり、おばあちゃんから学ぶ生き方、人との暖かな繋がりの話、編み物以外にもたくさん得たものがあった。
頭がいっぱいいっぱいの時も編み物をする事で脳内がリフレッシュ。
思わぬ辛い出来事の時も編み物で心を落ち着かせたり。
おばあちゃんのいつかの夢だった話を聞いて、いつか自分もそのバトンを受け継ぎたいという新たな目標までできてしまったのだから、この一年はこの後の人生を大きく動かされたように気さえしてくる。
おばあちゃんに教わる編み物に出会えて救われたり、豊かになった時間が宝物の一年だった。

おばあちゃんの生き方のテーマになっている「周りのひとに喜んでもらえるように」と言う事が、編み物に通づるものがあり、
誰かの事を思って編んだり、喜んでもらえたとき、こちらの気持ちこそ、嬉しい時。
それが編み物につまっているので、編み物は辞められない。
寒い季節になり、私が編んだものを身につけてくれているのを見かけたり、暖かくていつも着ているよと教えてくれたりするようになり、たまらなく嬉しくて、来年はまたもっと上手くなったものを渡せる様になろうと思うのだ。
私の編みものライフは来年もそしてこれからもまだまだ続き、急がず楽しんで編み物のように一段一段経験を積み上げていきたいと思う。
これからもおばあちゃんとモーニングしながら、編む時間を楽しみに。
そしてこれからも編み物を超えたものを学べる、このスペシャルな編み物教室の時間を過ごせるのだから来年もきっといい一年になりそう。

余談ですがいつもお供してくれている三女の名前は
糸喜(しき)といいます。
夫と決めた大切な名前。
糸と喜ぶという字の組み合わせ。
偶然ですが、まるで編み物教室でおばあちゃんから学ぶテーマのような名前だなと今更ながら気づいたのです。
糸喜ももうすぐ一歳です。
糸喜の歳が一才ずつ大きくなるにつれ、私の
編み物歴も増えてくように。
糸喜がすくすく成長していくように私の編み物も成長していくようになればいいなと思うのです。

おばあちゃんから教わる編み物がきっかけで、まさかこんなコラムを描かせてもらえるなんて夢にも思っていませんでした。
文を描くのは本当は得意じゃありません。
でも湧き出てくるようなエピソード、おばあちゃんとの話し、拙い文章ですが読んでくださった皆様、ありがとうございます。

来年もおばあちゃんとの編み物の中でのエピソード、私の編み物、綴っていくのでらどうぞまた見てくださると嬉しいです。

良いお年をお過ごしください。

毎年恒例の家族写真を撮りにゆきました。
今年は全員で手編みを纏って撮ってもらいました!

写真・文 / 田畑由布子(こどもたちの写真 / 竹内靖博)

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


なんども同じお話になって……すこし恐縮ですが、今回もまた、愛猫もものことから書きはじめようと思います。

 この夏、2か月ものあいだ急性膵炎を患って、なんとか回復したももですが、先日また腎臓をわるくしてしまいました。ももは18歳。人間でいえば90歳近くのおばあちゃん猫です。なにしろ猫は人間の4倍の速さで年をとりますから、あっという間にそんな年齢になりました。

 度重なる病気に、わたしは一度は覚悟を決めたものの、ある夜ももが吐いたあと、そう遠くない日にももを失うことを思い、号泣してしまいました。生命には限りあることがわかっていても、今はまだ別れ難い……。

 先日ある方に、悲しみが絶望になると、怒りになり、審判となる、という話をうかがいました。審判とは、その悲しみの原因を、誰かのせいにして犯人探しをすることです。あのひとのせいだ、いや、自分が悪いのだ、というふうに。
 しかし、仏教では、悲しみは、あきらめや許しとなり、やがてほほえみや笑い(ユーモア)に至る、と説かれているそうです。

 鹿ヶ谷の法然院の貫主、梶田真章さんは、「他者のために、他者の安らかなることを悲しみ願う」という言葉を、さまざまな機会に話されています。

 ここにある「悲しみ」とは、なんと深い言葉なのでしょう。それは、ただ悲しみ嘆くことではなく、他者の悲しみに心を寄せ、思いを同じくし、ともに悲しむことなのです。そういえば、慈悲という言葉も、他者の喜びをともに喜び、悲しみをともに悲しむという意味だと、なにかの本で読んだことがあります。

 ももを失えば、ももとくっついて眠ったり、遊んだり、いっしょにごはんを食べたりできなくなります。けれども、今までずっとそうやってこられたことが、いろんなことがつながって、重なって、あり得ない幸福が結び合わさって、できた18年なのだと気づきました。
 ももはいま、最晩年の日々を懸命に生きています。その日々をたいせつにしていこう。そしてその先にはきっと、やさしいあきらめや許しや、微笑みが待っていることでしょう。

 今日は、まど・みちおさんの詩集から一編の詩をご紹介して、この文を終わります。

『きょうも天気』
  まど・みちお詩 谷内こうた絵 至光社

  「きんの光のなかに」

 この世には草があるし木がある
 というようにして鳥がいるし獣がいる
 というようにして日々が明けるし四季がめぐる
 というようにして生かされている
 ふりそそぐ秋のきんの光のなかに
 という思いに浸れるのを幸せとして
 このかぎりない物事のなかの
 どんなほかのものでもない
 これっきりの
 見えないほどの無いほどの
 一粒として

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

コッコアトリエ・HP → ●

コッコアトリエ・インスタ → ●


⑯「週4日の勤務です」

12月は私たちが結婚してから毎年恒例となっている、スツールでの撮影があります。前回のコラム完成後、今年も行ってきました。スツールには撮影に行っているというよりは竹内夫婦と喋りに行っているような感じです。私も子供もあの場所に行くととても気持ちが明るくなります。竹内さんは今私たちが考えていることに耳を傾けてくれます。そして賛同してくれます。その反応を見て、よしこれならいける!と自信を持って次の一歩が踏み出せます。今考えればSukkuの構想を話したときに、それは絶対いける!と言ってくれたのも竹内さんでした。そして、屋号はカヨさんにつけて頂きました。
来年・再来年に向けて色々考えていますが、まずは目の前にいる困っている人に対して何が出来るか考える。それが未来へとつながる道だと信じて、ゆっくりと確実に進もう。

 今年も残すところあと1週間。Sukkuは4回目の年を越せるところまで来ました。
Sukkuには開設当初からのヘビーユーザーが1名おられます。名前は石水さん(仮名)男性で70歳代の方です。この方は、脳出血の後遺症で両手足に麻痺があります。長年、長距離トラックの運転手をしていて、65才になり定年を迎えそろそろ仕事のウエイトを減らそうと考えていた矢先に病気になられました。石水さんはあまり多くを語ることはされませんが、責任感が強い方で、自分に必要なことはコツコツと続けることが出来ます。この病気になった当日も朝から身体の半分が動かしにくかったにも関わらず、自分で運転して仕事場まで行き、職場のスタッフに、こんな身体やししばらく会社を休むと伝えて、自分で運転して病院へ。診察して命が危ないほどの病気と分かり、緊急入院と手術を受けられました。そして、10か月もの入院の後、なんとか杖で歩けるようになったので退院されました。
退院後は病院の外来リハビリに毎日通っておられました。私はそこで石水さんと知り合いました。直接の担当ではなかったのですが、リハビリの様子を見ていても、あまり頑張っているようには見えなくて、ただ淡々とリハビリを受けているといった感じでした。
その後、私が病院を退職しSukkuを開設すると、すぐに利用したいと直接来られたのです。
最初は週2回の利用でしたが、徐々に回数が増えて3年程前から週4回の利用になりました。石水さんは日頃からセニアカーに乗って移動されていますので、自分で来られます。朝は30分前に来て、Sukkuの周りを歩いて身体を動かして、靴の脱着に時間を有するからと15分前に入られます。4年間休まずにその時間通りに来られます。雨の日も雪の日も休まずに自分で来られます。何度か迎えに行きましょうか?と声をかけましたが「いや。自分で来る。」と言われます。
4年間休まずに来れるってすごいですね!って言うと、石水さんは「これは俺の仕事やから。」と一言。
さらに石水さんは、ご利用日には必ずノートに一言を書いて来てくれます。麻痺した手でペンを持って書いて来てくれます。絶対に書きにくいはずですが4年間毎回書いてくれます。そこには、Sukkuの改善点を書いてくれるときもありますし、前日の阪神の結果であったりします。毎回キリっとした気持ちで私たちは目を通させて頂いてます。
病院で見ていた私の石水さんのイメージとは大違いで、実際はとても頑張り屋さんでそれを誰にも見せないのです。

石水さんは多くを語らない方ですが、娘さんが一言「父は愛想も悪いし、怖い顔をしてるけど、犬と子供には好かれるんです。」
私は優しい人の代名詞って、犬と子供に好かれる人だと思うんです。
実際うちの子供たちも石水さんにとてもなついていて、園部のおじいちゃんだと思っている様子。街で見つけると必ず「石水さーん!」と大声で呼び止めます。その都度、石水さんはセニアカーを停めて軽くうなずきます。それだけです。けど、子供たちは大好きです。
昭和の男って多分こんな感じなんでしょうね~。
今となっては、数少ない昭和の匂いを残した人たちを相手に仕事をしつつ、来年は令和3年です。
このコラムに目を通して下さっている読者の方々、今年もありがとうございました。
皆さんやスツールにとって、来年が良い年でありますように。(その前に年末ジャンボ宝くじが当たりますように)   おしまい。

次回 「Sukkuにもカメラマンがいます」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

スツール通信12/10版 ~やさしさの結晶~

今回のスツール通信のために、既に用意をしていた文章があったのですが、

先日ある出来事があり、そのことを書くべきではないか、いや、そうじゃない。

少し葛藤しましたが、やはりカメラマンとして伝えるべきだと思い、差し替えました。

お読みいただければ、とても嬉しいです。

11月21日(土)の23時。

15年前の結婚式から今もずっーーと家族の写真撮影をさせてもらっていて、

今ではもう友人でもあるご家族の小学生の息子くんが、僕に届け物があると、LINEが来た。

ちょうど明日の撮影の帰り道がお家の近くを通るから、寄ることにした。

11月22日(日)の13時。

息子くんから届け物を貰って、みんなで少しお喋りして帰ろうとすると、彼女(ママ)が急に泣き出した。

お父さんの余命があと1か月だと、お医者さんに宣告されたと。

目に涙をうかべて、

「私は、お父さんとお母さんの二人の写真を残しておきたい。」

「でも、許してくれるか分からない。」

確かに、ご両親はきっとそれどころじゃないだろう。

「でものちのち、あの時写真を撮っておいてよかったと思える時が必ず来るよ!」

「お父さんお母さんに、ちゃんとえみちゃんの気持ちを真っ直ぐに伝えてほしい。」

それだけを伝えました。

11月25日(水)の14時。

ご両親はいいよっと言ってくださり、撮影当日を迎えました。

天気はどんより曇りの中、ご実家に到着。

彼女の希望でお家の前で撮影する予定だった。

ただ、歩けなくなったお父さんにご無理のないように、

玄関前に椅子を用意して、そこで撮影することにしました。

力を振り絞って、、、玄関前の椅子まで来て下さいました。

お母さんにはすぐ横に立ってもらいました。

お父さんは上着を羽織り、でも当然ですが、下はパジャマ姿に裸足。

その様子を見て、彼女は上半身の写真にしてほしいと言いましたが、

最後になるお父さんの写真は、ちゃんと全身でも残してあげたいと僕は言いました。

すると、その思いを受け入れてくれて、みんなで靴下とスニーカーを履かせて上げました。

ファインダーを覗くと、急に明るくなった。

空を見上げると雲が流れ、太陽の光がご実家を照らしてくれた。

お父さんの姿がとても美しく、とてもいいお顔です。

必死の思いでシャッターを切りました。

おそらく10分ほどの出来事だったと思います。

シャッターを切ってる間、彼女は横で悲しみを堪えていたと思うけれど、

ご両親から目を離さなかった。

12月7日(月)の11時。

すぐに、ご両親に仕上がった写真を見てほしくて、

フレームに収めたお父さんお母さんの写真を持って届けに出掛けた。

「えみちゃん、お待たせ、いい写真が撮れたよ!」

彼女は大粒の涙を流して、

「昨日の夕方、息を引き取りました。」

「えっ、、、?」

間に合わなかったのです。 

あと少し早かったら。

悔やまれました。

でも彼女のやさしさで、僕に会うまでは伝えなかったのです。

「ごめん、間に合わなかった。」

すると彼女は、

「竹内さん、間に合ったよ!」

と言ってくれた。

「今日これから、この写真、持って行って飾ります、いいですか?」

「もちろん! 是非飾ってあげてほしい。」

15年前の結婚式で撮影した、彼女とお父さんの2ショット写真を見せてくれて、

この父の写真を使わせてもらいますねって。

涙を堪えるのに精一杯でした。

生きることにいつも一生懸命な、えみちゃんを見ていて分かります。

彼女を育てあげてくれたお父さんは、人間的に素晴らしい人だったのだろう。

この日の天気のように、温かく穏やかで、強く青に染まろうとする冬空のように。

彼女は何度もなんども、写真を撮っておいてよかったと、何度もなんどもお礼を言ってくれた。

そして、佳代が僕に託したメッセージのお陰で今、なんだか強くいれますって、言ってくれた。

それでも無常にも時は流れ、容赦なく日常が始まります。

えみちゃんへ。

どうか悲しみが少しずつ時に流れ、やさしさの結晶だけ心に留まりますように。

そしてどうか写真を見ては、時折、お父さんの生きた証しを感じて下さい。

ほんとにありがとう。

そして、たまたま息子くんからの連絡で、お家に立ち寄ることになったあの日。

もしあの日がなければ、、、。

小学生の息子くんに深い感謝を示したいと思います。

ありがとう。

お父さんの最後の写真を撮影できたこと、誇りに思います。

親愛なるえみちゃんへ。

2020年12月8日 カメラマン・竹内靖博

サニー文庫12/10版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

今月のサニー文庫は 12月19日(土)10:00 - 12:00

毎年12月は第三土曜日がサニー文庫になります。

今年もサニーサンタがささやかな贈り物を用意してお待ちしています。

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

11月のサニー文庫は「やさいさん」と「あな」を読みました。土の上に出ている野菜の葉っぱ。何の野菜か当てるのは大人でも難しい。でも、野菜じゃない土の中に住むあの方だけは、子どもも大人も自信満々で答えられるのでした。「あな」は去年、お話しを聞きに行った時の谷川俊太郎さんのエピソードも少し。谷川さんはよく聞く“ 詩や物語が天から降ってくる ” のではなく、“ 地面から湧き上がってくる ” のだそう。マグマが噴火する感じかなぁ。しっかりと大地を踏みしめていないと何も生まれないのかもしれませんね。

お客さんのコラム12/10版

⑮「ひ孫やと思てます」その2

前回から続いている益代さんとその家族ですが、いよいよ益代さんの紹介です。
益代さんは、もともと膝と腰が悪かったのですが、交通事故で大腿骨を骨折、さらに大腸の病気にかかったりと怪我や病気が増えてきて歩行が不安定になってきたのです。

益代さんは出会った時からすっごく真面目で、とっても面白い方でした。昔から少し耳が遠いので聞き間違いが多く、その間違え方が面白いし可愛いのです。最近はマスクをしながら話しをするので、ほとんどが聞き間違え。違う方を呼んでいても「はーい。」逆に後ろから益代さん!と呼んでもほとんど反応なし。近頃では、聞こえていないのに返事しているぞこの人!というのまで分かるようになってきました。

そんな益代さんはイケメン俳優が大好きです。先日も好きな俳優を、漢字に読み方まで付けて嬉しそうに書いてきてくれたのですが・・・。
三浦 新 (みうら あらた)
松坂 桃季 (まつざか とうき)
竹内 豊 (たけうち ゆたか)
小栗 旬(おぐり じゅん)
残念です。
見事に少しずつ間違っています。
けどこんな間違いはしょっちゅうです。

そして、ファッションにもこだわりあり、なかなかなオシャレさんなのです。
最近のファッションは、首にはカラフルなストールを巻き、ロングコートを羽織ります。
そのロングコートはストライプ。けど中のシャツはボーダー。そしてズボンは市松模様。
極めつけは、がま口の財布をとても大きくしたリュックサック。
まるで、個性と個性が喧嘩をしているような格好なのです。けれど、益代さんには不思議と似合っているのです。

益代さんは、記念すべきSukku第一号の救急搬送者でもあります。
あれは、忘れもしません。Sukkuを始めて1年半が経過したときの事です。
トレーニングを始める前に、準備体操をしていたら急に益代さんが「あかん。気分が悪い」と言い出しました。血圧も体温も正常だったのに急変したので皆びっくり。顔色が真っ青になり、天井を向いて痙攣が始まりました。これはあかん!すぐに救急車を呼びました。
痙攣は1・2分で終わりましたが、顔は真っ青のままで担架に乗せられ、近くの病院へ救急搬送されました。そして、検査を受けて付いた診断名がなんと・・・「食あたり」
益代さんが昼食べたカキフライです。食べる前から何かやばいなと思っていたそうですが、カキフライが好きなのでそのまま食べたら・・・
それ以来、益代さんはカキフライを自粛され、Sukkuで天井を見上げる行為はスタッフが怖がるので禁止になりました。

最後に、とっておきのエピソードを。
12月3日は私たちの結婚記念日です。益代さんは、それも覚えてくれています。毎年、その日にとても華やかな花束を送ってくれるのです。もちろん、今年も届きました。お礼の電話をすると益代さんは「私の大事な孫どすから、末永く幸せになって欲しいのどす!」と一言。
こんなにも大事にしていただいているSukku、そして川瀬家は、出会う人達に恵まれ支えて頂いてます。
12月はそんな私たちの1年に1回のお楽しみ。家族みんなで竹内さんに会いに行きます。
(おしまい)

次回「週4日の勤務です」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


もう12月もなかば。多くの人が、この1年は時間感覚がおかしかった、知らない間に年末を迎えてしまって……と口にしているようですね。わたしもそんなひとりです。
 かつて経験したことのない、つらく不自由な日々のなかにも、楽しみと親切をみつけてゆきたい。そう思ったわたしが、あらたに出会いなおしたものは、編み物でした。

 小学生の頃、おばあちゃんに教えてもらった編み物。中学高校とずっと好きだったのに、受験で最初の中断。その後、家庭をもって復活したものの、わが家にいたのはふたりの息子でした。手編みのセーターよりジャージが好きな彼らに着てもらえなくて、じょじょにわたしの編み物への興味は薄れ、その後長いこと遠ざかっていました。

 それが去年、20数年ぶりに、孫の1年生コブタ(3きょうだいのいちばん上なのです 笑)がいきなり、毛糸編み教えて! と言い出しました。さあて、どうするんだっけ……とおもむろに、指で編む簡単なものから思い出しながら、いっしょにやってみました。すると! なんとも楽しいんです!
 それからは、帽子、かばん、お人形、ベスト、アームウォーマーと、どんどん編んで、こまかな技術も思い出していきました。手が覚えていたんですね。

 おかげで、感染予防でうちにひきこもりがちなり日々も、楽しくすごせました。なにより、つくったものをよろこんでくれる人がいる! それが励みでした。

 きょうご紹介する本も、そんな、ものつくることのよろこびと、わかちあうしあわせを描いた絵本です。

『アンナの赤いオーバー』
 ハリエット・ジィーフェルト文 アニタ・ローベル絵 松川真弓訳

『おばあさんとあひるたち』
 ホープ・ニューウェル作 奥山玲子画 光吉夏弥訳

 アンナは戦争が終わったころに、おかあさんとふたりきりで暮らしていました。お父さんやほかの家族は、戦争で亡くなったのでしょうか? 何も説明はありませんが、ボロボロに壊れた家や、ありものでなんとかしているようなその貧しい暮らしぶりから、おそらくそうなのでしょう。そんな生活のなかでも、アンナはすくすく育ちます。冬になって、いつも着ていたアンナの青いオーバーは、すり切れて、すっかり小さくなってしまいました。

 そこでおかあさんは、うちに残されていたおじいさんの金時計をもって、農場へ出かけます。羊を飼っているお百姓さんに、羊毛と金時計を交換してもらうために。お百姓さんは、春になって羊の毛を刈るまで待っておくれ、と言います。アンナとおかあさんは、気長に待つことにしました。

 お百姓さんに羊毛をわけてもらうと、今度は、糸紡ぎのおばあさんのところに行って、毛糸にしてもらうように頼みます。お礼はきれいなランプです。おばあさんは、わたしはゆっくり紡ぐので、気長に待っていてね、と言いました。

 それから、つぎつぎと、でも時間はたっぷりかけて、毛糸を赤く染め、機屋さんに布を織ってもらい、仕立て家さんにすてきな赤いオーバーに縫ってもらいました。もちろんそれぞれに、うちにあったお礼の品物をすすんで差し出しました。

 そうこうするうちに1年がたち、その年のクリスマスがやってきました。アンナとおかあさんは、去年より、もっているものは少なくなったけれど、赤いオーバーと、もっともっと豊かなものを手にしていたのです。
 いつものように、ラストは読んでのお楽しみ。どうぞ読んでみてくださいね。

 あ、それと、せっかくなので、クリスマス向きのおまけの1冊を。ホープ・ニューウェルの楽しいおはなしに、魔法使いサリーの原画監督などでも有名な、奥山玲子さんの絵本『おばあさんとあひるたち』も、同じようなテーマの、色鉛筆画の愛らしい絵本です。ぜひおすすめします!

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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支え合いの編み物の巻

毎月10日と25日のスツール通信でのコラム、その間の2週間にも生きてると本当に色々な事が起こるなぁと感じる。
こうやってコラムを書かせてもらう事が日々の区切りになってるから、あっという間に感じながらも日々は濃いものなんだなぁと思う。

前の前のコラムの頃に実父が倒れ、検査や入院などがバタバタとあり大病を患っている事が判明し、これから闘病生活が始まる事になった。

家族中が心配したり不安な日々を過ごした2週間だった。父の心配はもちろん、夫婦仲が良く、自営業をしてるので父と長い時間離れた事ない母がガクッときてしまうんじゃないかと言う心配、父方の祖父母も落ち込んでいる心配、
いろんな心配をし、気を揉んだ。

私と同じようにおばあちゃんも(編み物の師匠の祖母)家族のことをすごく心配していて、父が入院してる間、母を側で支えている。
病院へ通う母はろくに食事とれてないのではと栄養たっぷりの食事を作ったりしている。

そんな事もあり気持ちが落ち着かず、心がざわざわし、時々ものすごい不安な気持ちに押し潰されそうになる時がある瞬間を助けてくれたのは編み物だった。

どんなに不安な時、心配な時でもちくちくと編む時間は無心になれ、いつもと変わらない時間の過ぎ方にすごく救われるのをひしひしと感じた。
月水金の編み物教室、子どもたちが夜寝てから、ちくちくする事でホッと一息つけた。
大丈夫、落ち着こうと思えた。

そんな事をここ最近感じていて、
おばあちゃんには言ってなかったのに、先日おばあちゃんの方から、「居ても立っても居られない時もおばあちゃんは昔から編み物して気持ち落ち着かせてきたりしたよ」と話してくれた。
「手を動かしてると気持ちが救われたり、ちょっと一呼吸おけるもんやの。」と。
そんな話を聞きながら、おばあちゃんもきっと色んな人生を歩んできた中にはきっと居ても立っても居られないほどの辛い経験や悲しい経験もたくさんあったのだろうなぁ、と思った。
編み物している事で、その気持ちを乗り越える手段にはなり得なくても、ちょっと切羽詰まる気持ちを解いてくれたり「ふぅ」と一息つける瞬間に救われる事があるんだなぁと感じた。
編み物じゃなくても例えば、本を読んだり、お料理したり、絵を描いたり、スポーツをしたり、そうやって一息つく為の過ごし方はきっと人それぞれ違ってあるのだろうけど、私やおばあちゃんは編み物がそうなんだなぁと思った。
病と闘う父のために編んだり、寒い中病院へ毎日通う母の為に暖かいハンドウォーマーを編んだり。
編む事で無心になれることももちろん、
今不安と闘う人へ、手編みを贈ることで昨日よりもちょっと気持ちがほぐれるようになれたら…
そうして誰かの為に編むことは同時にこちらの気持ちもすごく救われているんだな。と気づいた。
きっとおばあちゃんもそうなんだろうな。
その話しはしていないけど、そうなんだろうなと密かに共感しているのである。

またいつか、そうなの?と聞いてみよう。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


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ホオジロは、林や田んぼで見れるスズメぐらいの鳥です。

その名のとおりほおは白色をしています。

ふだんは「チチッチチッ」と鳴いています。

さえずりは「チョッピーチリーチョ、チーツク」などと鳴き、

「いっぴつけいじょう・つかまりそうろう」と聞きなされています。

おもしろいと思ったところは、「ホオアカ」や「キマユホオジロ」、

「ミママホオジロ」などの似た種がたくさんいるところです。

群れているときもあるので見つけやすいと思います。

ここでクイズです。

ホオジロの聞きなしは前の以外でもう1つあります。

どれでしょう。

1.げんぺいつつじ・茶つつじ

2.チョッチッ・チョットコイ

3.とうきょうとっきょとかきょく

正解は次の鳥図かんにのせます。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.の10枚分(10g)でした。

※聞きなし→野鳥の鳴き声を人の言葉におきかえてきいたもの

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


『カレーライス 教室で出会った重松清』重松清

教科書や問題集によく登場する重松さんの作品を九編収めた短編集です。

(私は3編知っていました)

お父さんとけんか中の「ぼく」、親友と絶交中の「わたし」、クラスでいじめられている「わたし」、吃音のある転校生の「ぼく」….

いろいろな小学生が主人公です。

自分と似ている人がいる?いない?もしかしたら、どこかで目にした話もあるかも。

心情もリアルで、おすすめです。

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。