『成瀬は天下を取りに行く。』宮島未奈
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
幼馴染の成瀬あかりは中2の夏、そう宣言した ——。
シャボン玉を極めてテレビに出演し、けん玉で大津市チャンピオンになり、卒業文集の将来の夢は二百歳生きること。
“いつだって変”な成瀬の、真っすぐで壮大なチャレンジ。滋賀を舞台に、幼馴染島崎たちは彼女に巻き込まれていく ——。
今年度最後の紹介は、本屋大賞にもノミネートされたこの本です!
突拍子もないながらもブレない成瀬の姿に、どこか爽快な気分になれる青春物語、であるとともに、この本の最大の魅力は「滋賀滋賀」していること!
西武大津店だけでなく、ミシガンや江州音頭などなど滋賀ローカルな話題ばかりです。滋賀出身の私の両親は爆笑していました(私はあまり分からなかったのですが)。もちろん滋賀に詳しくなくても、成瀬の勇姿は堪能できます!
「成瀬あかり史」を見届けてみませんか?
続編となる「成瀬は信じた道を行く」も刊行されています。