スツール

Sukkuのクスッと笑わせて

2023.03.15 更新

3月に入り暖かい日が増え、色々と活動的になってきますね。
私たち川瀬家は先日、フェリーサンフラワーに乗船し、別府への旅に出ました。
大阪南港を金曜日の夜に出発し、翌朝に別府港へ到着。まずは、鶴見岳に登り昼食を食べながら別府の街並みを上から拝見しました。ひと汗かいた後は、待ちに待った温泉へ!別府の街を散歩しながら、地元の方に愛される共同浴場を4件巡りました。ラストは、カウンター4席の定食屋で名物とり天定食を食べ、午後8時頃に別府港を出ました。そして、日曜の朝に大阪南港に再び戻って来ました。いわゆる弾丸旅行でしたが、とても楽しかったです。
皆さんも一度新しくなったサンフラワーへ乗船してください。お勧めです。

52コラム「サロンメンバーの人たち」


Sukkuは、月曜日から金曜日まではリハビリに特化したデイサービスを開設しているのですが、土曜日の午前中は一般の方にジムとして開放しています。
デイサービスとは違い送迎などがありませんのでご近所の方が多いのですが、知り合いが知り合いを呼び…徐々に利用者も増え、ありがたいことに毎週沢山の方で賑わっています。
今日はそんな土曜日メンバーを紹介したいと思います。

土曜日のジム利用者はほとんどが女性です。男性は、お一人だけおられます。
そんな貴重な男性が、60代後半の小田さん(仮名)です。
市役所職員さんからの紹介で、奥さんに連れて来られました。小田さんは何年かに1度、精神的にひどく落ち込むことがあります。最近の落ち込みは今までで一番長く、心の状態と比例するように足も弱り、歩くのもやっとの状態になってしまいました。
そんな状態でしたので、私は何とかしたいと言う思いでしたが、初めての利用時は何を話しても「はい」ばかりで、手応えのないまま時間は過ぎ…私は心の中で「もう来てくれないかな…」と、思っていました。
しかし、翌週は自分で運転して来られました。でも、またも「はい」ばかりでした。
次の週も、また次の週も…。ですがある日から、開店と同時に来られるように。2か月ぐらいして、小さな声で「おはようございます。」と挨拶してくださったのです。私は内心「よし!チャンス!」と思い色々と話しをしてみました。仕事のこと趣味のこと子供さんのこと…。小田さん、口数は少ないですがしっかり会話が出来る方です。そして、色々と物知りで何よりとても真面目です。真面目過ぎて色々と考えすぎて、時々心が休憩してしまうんだ。と分かってきました。
最近の小田さんは気力体力ともに右肩上がり。親戚とゴルフに行けるようになりました。そして、立ったまま靴を履けるようにもなってきました。あんなに足が不安定で危なかったのにです。
土曜日のトレーニングの時間が、がどれだけ小田さんを元気にしているのか?正直分かりません。ですが、またいつ心が休憩するかわかりませんので、いつでも戻って来られるようにしています。

さて、一方の女性メンバーは40代から80代の活気ある方々。こんな宣伝もしていないジムに来る方ばかりですので、情報のアンテナがとても高い方ばかりです。実際私も、南丹市の情報や近場のコミュニティ情報は、土曜日メンバーから得ることがほとんどです。1人の女性から数珠繋ぎで広がって利用に繋がっているので、良いも悪いも情報の拡散がとにかく速いです。
私は土曜日メンバーの連絡先を誰一人知りませんので、何か伝えたいときはまずSukkuの2軒隣の保険屋さんへ行き、メンバーの一人である柴田さん(仮名)に口頭で伝えます。するとその日の夕方には、ほぼ全員に情報が伝わっています。色んな人から何回も同じ連絡が来た!なんてこともよくあるらしい。先日、私がインフルエンザに罹って臨時休業したときも、この情報網は素晴らしいスピードで発揮されました。「子供さんがインフルエンザにならはったんやね」や「コロナになったんか?」など…正確性はかなり落ちますが、みんな臨時休業だと言う事は分かったようです。
さて、この情報網コミュニティに入っておられない方にはどうやって伝えているか?
紙です。伝言を書いて、自宅のポストに入れに行きます。これが一番確実。

私は最初に記入していただく問診票に、電話番号記入欄を作っていません。なぜか?
来る人拒まず。去る人追わず。の精神でいるからかもしれません。来られなくなっても、私から来てくださいねと連絡することはしません。来なくなった人がその後どうされているかは、狭いコミュニティですのである程度分かります。ですので、来たくなったらまた来てくださいと伝えています。そうすると何か月も休んでいた方がひょいと「体を動かしに来た!」と来られます。
そんな人に私は必ず言う言葉があります。「おかえり」です。
それ以外のことは、周りの利用者さんが私の代わりに色々と聞いてくれます。それで充分です。

そんな女性中心の土曜日ですが、体を動かしているときも、動かしていない時も、ほぼ誰かが話しをしています。話の内容はほぼ決まっています。
①近所の出来事②食事のおいしいお店
だいたいこの二つです。以前は身体の悪いところ自慢の時もありましたが、みんな悪いところがあるのであまり共感を得られないし、だれも他人の痛いところ自慢は聞きたくないものですから…いつの間にか話題にならなくなりました。
そして、先日ついに?オフ会が行われたのです。
私は参加していませんが、土曜日メンバー10名ほどが集まりランチ会があったそうです。お店はSukkuから少し離れた場所にある珈琲屋さん。珈琲だけでなく、食事もできるお店です。集合時間は12時。せっかくなので、土曜日にSukkuで身体を動かしてからの集合となりました。オフ会当日は、みなさん早くから体を動かしに来ます。「あんた、どうやって行くんや?」など、楽しそうに話しをしながら運動されていました。しかし、70歳以上の女性陣が、ぼちぼち急がなあかん!と突然焦りだしたのです。集合時間12時なんやし、もっとゆっくりしたらいいのに。と言っても、もう耳に入りません。遅れたらアカン。が第一です。トレーニングもそこそこに、ほとんどの人が「このあと行くとこあるし、もう帰ります。」と言って帰っていきます。早い人で10時半…11時にはほとんどの方が帰りました。残ったのは4、50歳の女性のみ。その方々もオフ会に参加されるのですが、「年いくとあ~なんのかな~」と言いながら、笑っていました。また来週、オフ会の様子教えてくださいね。と伝えて見送りました。
さて翌週、70歳代の女性陣にオフ会どうでしたか?と聞いても、食事して喋って帰っただけや。しか言いません。その後、4、50歳代の女性陣に聞くと「集合時間の5分前に着いたけど、もうみんな料理も注文してて、食べてる人もいた。」と笑いながら話しをしていました。「年齢を行くと、待てなくなる人が増えるんですね。」と一言。そして、「このパスタ、量が多いからタッパに入れて下さい」とスタッフに言って断られている人も・・・。
もうみんな好き放題です。
次のオフ会の場所も決まっているそうです。今建築中の喫茶店に、Sukkuで運動した後に行くことです。次はどうなることやら・・・、

私が土曜日のトレーニングをジムではなくサロンにしているのは、集まる場所を作りたかったからです。誰もが通えて、身体を動かして、健康になり、地域のコミュニティの場にもなる。この土曜日のサロンは楽しくてやめることはできません。(おしまい)

次回コラム「長男の嫁が~」です。

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