『EDNE』 junaida
今回ご紹介するのは、画家のjunaidaさんが、ミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡ー迷宮ー』へのオマージュとして描いた、三十枚の絵画を収めた『EDNE』です。
この本の最大の仕掛けは、すべてのページが合わせ鏡になっていること。左右に対称の一対の絵が、なんとも神秘的な雰囲気をつくり出しています。
意味深な文章が添えられた絵画は、左右で1か所だけ異なっていて、並行世界なのかもしれないと思わせます。なにかが1つだけ違ってしまった2つの世界は、どちらが欠けても完全な姿を見せてくれないような気がしました。
鏡合わせなのは場面数とページ数もそうで、もしかしたら、まだそれだけではないのかも。
美しく謎めいたENDEとjunaidaさんの調和を見つめて、様々なことに思いを馳せてみませんか?
「誰がこの扉を通ったのか。どちらの側から通ったのか。それはいつだったのか。そして、なぜだったのか」
ー『EDNE』ー
