『なくなりそうな世界のことば』吉岡 乾
「ラシカルガイプ」ー 一過性の妖精の大群(コワール語)
「マラマラアク」ー ごろごろ・うだうだ・がつがつ(ブル̪シャスキー語)
「シマナ」ー 降っている雪(ウイルタ語)
「ボハーントィーアハト」ー 気晴らしや噂話のために家を訪ねること(アイルランド語)
新年最初のご紹介は、美しいイラストで、世界の小さな言語のすてきな言葉を紹介する本です。単語とその意味、言語についての説明、話している人の数などがのっています。
どれもその民族や地域の文化に根ざした、豊かな言葉ばかり。90万人が使っている言葉もありますが、なんと流暢に話せるのは0人の言語もあるのです。例えば、「イヨマンテ」が紹介されているアイヌ語は、流暢な話者が3~5人だといいます。同じ国の中で、なくなりつつある言葉もあるんですね。
話せる人の少ない言語を、未来へ守り伝えるのは簡単ではないし、きっと不都合なこともたくさんあるのだろうけれど、この美しい言葉がなくなってしまうというのは寂しいです。
たくさんの少数言語の魅力的なことばに思いを馳せてみてはいかがでしょう?
ぜひご一読ください!
