『岸辺のヤービ』梨木香歩
小さな三日月湖・マッドガイド・ウォーターの近くの寄宿学校で、教師をしている「わたし」(ウタドリさん)。ある日湖で出会ったのは、岸辺に棲む小さな生き物・ヤービ族の少年・ヤービでした。ミルクキャンディーと引き換えに話してもらった、彼らの生活はー?
以前にご紹介した『西の魔女が死んだ』で有名な、梨木香歩さんの作品です。なんと函入りの、立派な本です!
マッドガイド・ウォーターに棲む「クーイ族」という生き物たちの、小さなかわいらしい生活が素敵なんですよね。(ヤービ族もクーイ族に含まれます)
なんといってもヤービがかわいい!スーツ姿で泳いでいるところなど、いやされます。
オオアカゲラの巣に住む彼らのくらしは、『床下の小人たち』にもどことなく似ていると思うのですが、「ドングリのカップ」「灯心草で編んだ椅子」など、ちょっとおままごとみたいです。
小さくなって、同じような生活をしたら楽しそうです!
他にも、いとこのセジロ、ベック族の友だち・トリカなども出てきて、そして彼らの抱えるある課題も明らかにー?少し考えさせられることもあります。
続編もあるこの本、ぜひ手にとってみてください!