スツール

文学少女、ことこ。

2021.12.15 更新

『岸辺のヤービ』梨木香歩

小さな三日月湖・マッドガイド・ウォーターの近くの寄宿学校で、教師をしている「わたし」(ウタドリさん)。ある日湖で出会ったのは、岸辺に棲む小さな生き物・ヤービ族の少年・ヤービでした。ミルクキャンディーと引き換えに話してもらった、彼らの生活はー?

以前にご紹介した『西の魔女が死んだ』で有名な、梨木香歩さんの作品です。なんと函入りの、立派な本です!

マッドガイド・ウォーターに棲む「クーイ族」という生き物たちの、小さなかわいらしい生活が素敵なんですよね。(ヤービ族もクーイ族に含まれます)

なんといってもヤービがかわいい!スーツ姿で泳いでいるところなど、いやされます。

オオアカゲラの巣に住む彼らのくらしは、『床下の小人たち』にもどことなく似ていると思うのですが、「ドングリのカップ」「灯心草で編んだ椅子」など、ちょっとおままごとみたいです。

小さくなって、同じような生活をしたら楽しそうです!

他にも、いとこのセジロ、ベック族の友だち・トリカなども出てきて、そして彼らの抱えるある課題も明らかにー?少し考えさせられることもあります。

続編もあるこの本、ぜひ手にとってみてください!

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