『愛なき世界』三浦しをん
洋食屋の見習い・藤丸が恋した本村は、植物の研究者のタマゴ。
料理の出前を口実に研究室へ通うが、本村は植物(シロイヌナズナ)の研究に明け暮れている。殺し屋か死神みたいな教授、サボテンのトゲを透明化させる後輩など、変わり者たちの中で、本村の研究・藤丸の恋は成就するのか。
本屋大賞ノミネート作品です。装丁が綺麗ですてきです!
文章の細部が面白く、
「洋食屋と銘打ってはいるが、円服亭のメニューはカオスだ」
とか、
「迎えにいったはずの死者が、思いがけず元気に酔っ払って腹踊りをしているさまを目撃した死神みたいな表情」
などなど。
面白いです。ラストは意外・・・!?
ぜひ読んでみてください!
文/ 木下琴子