スツール

文学少女、ことこ。

2020.09.25 更新

『きみの存在を意識する』梨屋アリエ

みなさんのまわりに、文字を書くのが、あるいは本を読むのが、「深刻に苦手」な人はいませんか?

この本は、語り手が話ごとに変わる連作短編集です。ディスグラフィア、ディスレクシア、過食症、化学物質過敏症などの中学生が出てきます。

できない言いわけだって、わがままだって、思っていなかった? 考えさせられました。

障害って、性って、自分って、権利って、配慮って、何だろう?

この物語の人々が、救われるわけではありません。認められて、手を差しのべてもらえるわけではありません。でも、何かが変わっています。

だからこそ、みんなに読んでもらいたいです。

文・写真/ 木下琴子

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