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文学少女、ことこ。

2020.10.10 更新

「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ

優子は、生まれた時から、水戸→田中→泉ケ原→森宮と、何度も苗字が変わってきた。

母親が二人、父親が三人いるけれど、優子は皆に愛されてきた。

優子は、あらすじだけ見ると苦労をしているようですが、苦労していても、いつも幸せです。冒頭の進路面談で不幸がなさすぎて、後で父親に次は「意地悪な人と結婚してくれ」と頼んだりしているほどです。

3人めのお父さん・森宮さんは、「父親の風格や威厳なんてものを一切持ちあわせてない」し、

「ひょうひょうとしている」し、「すぐおろおろする」人で、優子との会話がいちいち面白いです。

読み終えたら幸福になることまちがいなし。

2019年本屋大賞作、ぜひ読んでみてください!

文/ 木下琴子

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