「獣の奏者」シリーズ 上橋菜穂子
10才の少女・エリンは、母のソヨンと二人暮らし。母は「闘蛇」という、戦いに使われる凶暴な生き物のなかでも、最強の<牙>たちの世話をまかされていた。
しかし、ある日、その<牙>がすべて死んでしまう。ソヨンは罪を問われて捕らえられた。
「決して人に馴れない、また、馴らしてはいけない獣とともに生きる」少女の物語。
私の大好きな上橋さんの本です。
壮大な物語で、政治のこと、獣たちの生態などがあまりにくわしく、ていねいで、作りこまれているので、フィクションではないのではと思ったほどです。
たくさんの謎、すべてがあきらかになるのは….?
上橋さんは「内容にも表現にもなんの手加減も加えませんでした」といっているし、外伝『刹那』は結構大人向けです。(上橋さんも「自分の人生は半ばを過ぎたな、と思う世代に向けた」といっているくらい)
でも、ぜひ読んでみてください!
圧倒まちがいなし!
文/ 木下琴子