スツール

おばあちゃんとゆふ子

2021.11.15 更新

あれからの日々のこと。の巻

皆さまご無沙汰しております。
すっかり寒いですね。
毛糸のものを身につけるのが嬉しい季節になりました。
編み物してる人あるあるかもしれませんが、寒くなるのが少し嬉しいのです。
年中編み物をしてるので、真夏もウールの毛糸を膝にのせてチクチク編むのは楽しくもやはり暑いです。
だんだん寒くなると、膝に乗せてチクチク編むのがあったかくて、まさに今から 編み物の旬。
シーズンイン!と嬉しくなるものです。

さて、STU:Lさんのホームページリニューアルに合わせて、久しぶりの私のコラムはおばあちゃんや私の近況を綴ってゆきたいと思います。

おばあちゃんも私も元気です。
コロナ禍の影響もあり、おばあちゃんも老人クラブの行事も軒並みなくなり、家にいる事が多くなっていましたが、少しずつそう言った行事も増え始め、忙しそうなおばあちゃんです。そして楽しそうです。
ちなみに老人クラブといっても、おばあちゃんは参加側ではありません。「主催者側」なのです。レクレーションを考えたり、お弁当やカフェの用意をしたり、ワークショップをしたり、企画する方なのです。
(とは言ってもおばあちゃんは80代、十分参加側なのですが!)人に喜んでもらう事が大好きで生き甲斐のおばあちゃんはまだまだ参加していられず主催者側でいることを生き甲斐に過ごしているのです。

そんな忙しいおばあちゃんとの編み物の時間は私の仕事復帰に伴って前よりは減ったかもしれないけど、マイペースに続いています。

仕事が休みの日にはおばあちゃんの編み物教室へ駆け込む日々です。

いつかのコラムで綴らせてもらった
「夢のバトン」の回。
おばあちゃんが若い頃の夢だった、編み物講師の資格を取りたかったという話の回です。
(詳しくは以前の記事をご覧ください〜)

そのバトンですが、この夏に私もおばあちゃんからの受け取りました。
棒針編みの講師の資格取得にむけての講座を受け始めたのです。
夫も「やってみたら!」と、背中を押してくれたのです。

コースには通学と通信教育があり迷いましたが、通信でも心強い講師がすぐ近くにいるので通信教育を選びました。

通信教育なので、その都度に教材とDVDが送られてくるのですが、文じゃわからない所は、おばあちゃんの編み物教室に駆け込み、おばあちゃん講師に教えてもらって、やっと納得。教材より断然わかりやすい!
おばあちゃんに教えてもらいつつ、課題を提出して学校の先生に課題を評価してもらい、次のステップへの繰り返しです。

学校の先生からの評価は褒められたり、指摘を受けたり色々です。

おばあちゃんは、やり方は教えてくれるのですが、テスト課題を私が間違って編んでいる箇所に気づいても、その時わたしには敢えて指摘せず、教えてくれないのです。
私が学校に課題を提出し、評価として返ってきて初めて自分の間違いに気づくのです。
おばあちゃん曰く、「間違いは勉強の中で一番大事だから」だそうです。
「間違うとまた上手なるからな〜、大丈夫大丈夫!」と。
そしてその通り、不思議と次から間違えないようになってくるのです。
おばあちゃん講師の優しさに触れ、おばあちゃんに見守られてぼちぼち進めそうです。

私生活にも編み物を通じて変わったかなぁと思う事が最近あります。
編み物を通して失敗したからこそ、得られる確かなものが必ず存在してる事を繰り返しの失敗の経験で気づきました。(どれだけ失敗してるんだか…笑)
失敗は成功のもと。という昔からの言葉ももちろん小さい頃から知っていましたが、失敗はその時はやはり嫌な気持ちになるし、できるなら失敗したくないと思ってずっと保守的に、すり抜けて大人になった気がします。

この歳になってからだけれど日常の色んな場面で失敗を恐れない気持ちが前よりも身に付いたように思います。

むしろ、失敗するとラッキーなのかも?とすら思えるようになったのは編み物とおばあちゃんのおかげの自分の変化かもしれません。
もっと楽にと思えるようになったのかもしれません。

仕事から帰り、子どもたちとバタバタ生活し、子どもたちが寝た時間からわたしの学校タイムです。
寝てしまう事も多々ありながら、課題をして編み物の時間はやっぱり一息、落ち着くものです。
課題に追われるあまり、この秋冬は編みたいものまで手が回らずで、あんなの編みたいなぁ、こんなの編みたいなぁとチェックだけがどんどん増えてくる一方ですが、
今は自分自身にもスキルアップの時ですね。

学校からの課題ですから、自分の苦手な課題もでますが提出しなければなりません。
でもずっと苦手と思ってたものでも、基礎から知ってみる事で案外いけるやん?と思えたりするもので、良い機会だなと思います。

このバトンを持って走っている今は、きっと自分にとっての大事な時間ですね。

しっかり土台を固めて、編み物に自信をつけてさらに楽しくなれるだろう、これからが実は楽しみだったりしています。

おばあちゃんみたいになりたい、自分もそうしてもらったみたいにいつか孫に手編みを…
そんな気持ちから始まった編み物。
今は講師の勉強をする事になろうとは、人生って面白いものですね。

でも編み物を始めたきっかけのその気持ちは変わらないです。
やはり軸は“おばあちゃんのようなおばあちゃんになりたい〃です。

久しぶりの学生は、勉強は楽しいものです。
講師がおばあちゃんであるのも。

おばあちゃん講師と一緒に、ぼちぼち頑張ってすすんでゆこうと思っています。

私自信、講師資格がとれたら、是非また報告させてくださいね。

あ、それまでのみちのりのあれこれも。
また現われたいと思います。
ではまた

ゆふこ

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