スツール

Sukkuのクスッと笑わせて

2021.09.25 更新

㉝夏が終わり、秋に入りました。
南丹市も稲刈りが終わりました。今年は夏の雨の影響のためか若干不作らしいです。
私たちも畑の草引きや肥料やりなどを手伝い、改めて畑の大変さに気づきました。
これを毎日しているお年寄りってスゴイなぁっていつも思います。

今回は、ここ数か月たまっていた小ネタを紹介したいと思います。

①杖の高さ違いすぎるやろ!

すごく背の低い杉田さん(仮名)の隣には、すごく背の高い西村さん(仮名)がいつも座っています。二人とも杖を使って移動されます。そして、杉田さんは少しおっちょこちょいです。
杉田さんが、杖を持って歩きだしました。少し歩いたところで、スタッフが異変に気付きました。杖が高すぎたのです。それ、西村さんの杖!
杉田さんが西村さんの杖を持つと、杉田さんの頭ぐらいまで来ます。
杖違うよ!と指摘すると、なぜか巻き戻しのように後ろ歩きをして席に戻ろうとします。
危ないし!杖持った時に気付くでしょ!

②スリッポンどっちやったかなぁ

少し物忘れのある男性の小田さん(仮名)と、90歳の男性の湯本さん(仮名)。同じ曜日のご利用者さんです。小田さんは腰が悪くかがむことが出来ないため、立ったまますっと履けるスリッポンを履いています。湯本さんは畑仕事を毎日しているので、すぐに脱ぎ履きできるスリッポンを履いています。同じスリッポンでも柄が違うため、私たちはどちらが誰のものか把握しています。
しかし玄関に靴を並べておくと、小田さんはソワソワします。なぜか?スリッポンが2足・・どちらが自分の靴か分からなくなるからです。
決まって「俺の靴どっちやったっけ??」となります。
小田さんの靴はこっちですよ~。と伝えると安心します。
数分後にまた、「俺の靴どっちやったっけ??」と聞かれます。
私たちは初めて聞いたように、小田さんのはこっちですよ~。と答えます。それが、毎回帰る前の定番です。
ですがたまに、二足並んでいるスリッポンを見て、これはおれの違うな。こっちがおれのやな。と言って自然に履いて帰られます。
それを見て私たちは拍子抜けします。今日は憶えてるんかい!

③携帯電話だれもでんわ

Sukku利用者さんの9割は、ご自身の携帯電話を持っています。
数か月前、利用者さんでコロナの濃厚接触者が出ました。PCR検査の結果が判明するまで、急遽全面休止とさせて頂いた時の話しです。休止の事を伝えるために、ご利用者さんの携帯電話に電話をしたのですが、8名に電話してつながったのは2名です。折り返し電話は1件。5件は繋がりません・・。結局ご自宅まで行って事情を説明。携帯電話に電話したんだけど・・・と話すと。普段携帯電話の電源を消していて、自分から電話するときだけ電源入れる方1名。完全に音を消している方2名。埃だらけの携帯の方1名。使い方が分からないから出られない方1名。
みんな、緊急時どないするんでしょうか・・・

④こけるときは身を任してこける

畑が大好きな女性、田村(仮名)さん
80歳後半ですが、とにかく畑です。毎日畑していないと駄目な方です。肥料などは重くて運べないものは、90歳の夫が運んでいます。よく喧嘩もするけど、おしどり夫婦です。
田村さんは、足が悪いので、杖を2本持たないと歩けません。なのに、杖は立ってからどこにあるか探します。うまくバランスが取れているときは良いのですが、畑では長靴を履いているのでうまくバランスが取れず、こけることがよくあります。でも畑でこけるなんて、日常茶飯事です。
先日も畑をしている最中に、農協の若い職員さんが訪ねてこられました。
田村さん、その方と話しをしようと立ったのは良いですが、杖がありません。そして、そのまま、バランスを崩し職員さんはの前へ転倒!職員さんはびっくりして「大丈夫ですか!」と声をかけるも、本人は至って普通に笑っています。そして、「こけるときは身を任してこけるから大丈夫なんや。」と一言。職員さんは、ドッキリに引っかかったような顔をしてたとか・・・。「抵抗したら、骨折れる」らしいです。。

⑤注文の多いトレーニングジム

毎週土曜日の午前中は、トレーニングジムとして一般の方に開放しています。
その日は女性のお客さんばかり。最初は知らないもの同士ですが徐々に仲良くなり、今ではみんなで話しをしながら楽しく運動されています。
つい最近、そのうちのお一人が、料理で有名な旅館が期間限定でお弁当を半額で提供している!と言う話題を持ってきました。早速その場で2名が注文。Sukkuに宅配してもらいました。他の人はお弁当の中身を見せてもらい、とても美味しそうだったのを確認。私も次頼む!と次々に言いだしました。結局、次の週はお弁当の注文が30個になりました。配達後は素早く手分けして、各自3、4個の2段弁当を持って帰りました。
みんな、運動で消費したカロリー以上に食べてるやん!

⑥マスクのお返し

83歳男性の滝本(仮名)さんは、ある日マスクを忘れました。そこで、Sukkuからマスクを渡しました。そして、次の利用日に「マスクをお返しします」と、袋を渡されました。スタッフが確認すると、袋に入ったキッチンペーパーでした・・・。
滝本さん、台所で使わせてもらいます。(おしまい)

次回コラム「復帰してくれてありがとう!」です。

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