スツール

おばあちゃんとゆふ子

2020.10.25 更新

編み物のコツは無理せず、無理させずの巻

月水金の編み物教室では三女が産まれる少し前から始まって、産まれて産後の生活が落ち着いてからまた再開して今日。
おばあちゃんとのエピソードや編み物教室で感じた事学んだことを綴ってきたけど、
さてさて三女がいつも編み物教室に同行してくれている事は触れた事がなかったなぁとふと思った。
月水金の中でたくさん編み物をしたり、保存食を学んだり、おばあちゃんとモーニングしながらお喋りしたり…
実はいつも三女も同行してくれているのだ。

三女はいつもどこでもよく寝て、穏やかな性格なのか?はたまた3人目だからいい具合に放ったらかしとでもいうのだろうか?
編み物教室の間だいたいいつも、ぐーすか眠りこけてくれているのだ。
起きている日もあるけど、起きてるときは私の横で糸の端っこを引っ張ってニコニコしながら糸で遊んでいてくれているのだ。

寝てくれたり、ご機嫌で過ごしてくれている間に編み物を一緒にしたり習ったり、喋ったり、お茶をしたりしている。
そんな三女もすくすく成長し、
7か月を超えたころからハイハイをするようになってきて、いつも布団でコロコロしていたのがズンズン動き、目に映る世界が楽しくてあっちこっちに動き出し、ハイハイで私はどこへでも行けるのよ!と言わんばかりに活発に動き、いよいよ今までのようなゆっくり編み物とは行かなくなってきたのだ。

でも月水金がおばあちゃんの楽しみやから編み物出来なくても連れてきてねと言ってくれて最近は編み物もほどほどに、三女をのびのび遊ばせたり、おばあちゃんにたっぷりかまってもらったり、お喋りがメインの編み物教室になってきつつある。
そして三女が寝たタイミングの時は編み物を出してきてちくちくタイムがスタート。
だから三女もおばあちゃんの編み物教室が大好きで心地良さそうに過ごしている。
無理なく自分のペースを大事にされてることを感じているのかなぁと思う。

前にも増してのスローペースな編み物教室だけど、編み物はこうじゃないとあかんのよ、といつも言われる。
疲れるほどしない事、煮詰まるほどしないこと、今はお母さんの時間の隙間にすることを大事にね!と。すると楽しく長く続いて、みんなに喜んでもらえるよ。とおばあちゃんは私に言う。
だから私もその部分は本当に大事にしたいなぁとおばあちゃんがみんなに喜んでもらってる編み物ライフを見ていて思う。
無理してしない、無理矢理しない。まわりにも無理させない。
編み物と一緒に習ったこと。
でもきっとこれは、おばあちゃんの編み物教室だからこそ、教えてもらえ事なのだろうとありがたく思う。他の編み物教室では技術は習えても、ここのところは習えなかったかもしれない。

そのペースだからきっと細々だけど、長く長く楽しみたいし、おばあちゃんみたいでありたいからそのペースでこれからも編んでゆきたい。
今しかないこどもたちの姿を見ながら、思いながら、今日もこども達が寝た後にちくちく。
不思議とその時間が脳内がリセットされ、心地よく病みつきになる。
なるほどなぁ、きっとおばあちゃんもそうしてきたんだな。
編み物に出会えてよかった。
おばあちゃんに教えてもらう編み物に出会えてよかった。

次女が着てるこのセーターは、私が小さい頃着ていたもの。
もちろんおばあちゃんの手編み。
手編みは次の代次の代へと大事に受け継いで着たくなるから不思議。
次女もお気に入りで毎年クリスマスの時期はたくさん着ている。

写真・文 / 田畑由布子

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