スツール

おばあちゃんとゆふ子

2020.06.25 更新

時々編み物じゃない日の巻

今日は編み物教室の日の編み物じゃない日の話を少し挟みます。マスクが不足して、手作りマスクが世の中に出回る頃、編み物の師匠であり手芸が得意な私の祖母もやはりマスクを大量に作ってまわりの人たちに配っている。
ちょっとお茶しに遊びにきた友達に配り、
用事で行った所で配り、近所で配り、
病院で出会った人に配り、家族に配り、
「今はこれが一番喜ばれる」と言って月水金の編み物教室に家に行くとここはマスク屋さん?と思うほどのマスクの型紙をとった布が並んでいた。
こんな布で作ったらかわいいかと思ってと言って、かわいい柄を選んで作っていた。
こんなんできたけどどう?
とおばあちゃんがマスクして見せてくれて、大笑い!
大きな丸い柄が二つ、ちょうど鼻のあたりにきて、マスクすると豚の鼻みたいになっていた!!「おばあちゃん、豚の鼻になってる!!!」
二人で大笑い、鏡見て涙出るほど笑って今日の編み物教室は終わり。


編み物教室と言っても、編み物をしないなんてこともしばしば。
ある日は、おばあちゃんとコーヒー飲んで、サンドイッチを食べて喋って「由布子、ちょっといい子で待っときや」と言って
買い物に行ってしまうおばあちゃん。
そんな日もあったり。
そんなゆるゆるな編み物教室が、ゆるりと続き、今は私は夫のセーターを編んでいるのだ。三國万里子さんレシピの、星野源さんの為に作られたGEN。
本を見ながら、図面を理解してまさかセーターを編む日がくるなんて。
ゆるゆる、楽しく、時折脱線。
そんなのだから続いている日々。
もうライフワークになってきつつ、とても楽しい編み物の日々。

ちなみにおばあちゃんの手作りマスクは配り歩いて色んな人のところに手に渡り、市内で雑貨屋さんをしている方の目に留まり、是非うちに手作りマスクを置きたいので、縫い子をしてくれないか?と言われ、今は縫い子をしているのだ!笑
その数100枚近く…!!
相変わらず忙しい、わたしの編み物の師匠なのだ。

写真・文 / 田畑由布子

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