写真・文/ 恵美
前回・12/10版のスツール通信~やさしさの結晶~を読んで、
えみちゃんがお返事をくれました。
僕等だけが読むにはあまりにももったいない文章です。
巻頭に掲載させてもらって、これでこのお話しは完結です。
彼女の文章が多くの方の手助けになりますように。
竹内さん
佳代さん
スツール通信、読ませていただきました。
もう、なんといっていいのやら、うまく言葉にできないのですが、、、
仕上がった写真を見ていると、あの日の出来事が鮮明な光を持って蘇り、不思議な気持ちになるのです。
わたしは、父に大事に大事に育てられたのだと、今になって改めてわかりました。
15年前の結婚式のツーショット写真の中にいるあの頃のわたしは、まだ全然わかっていなかったけど、、、
退院してから父と自宅で一緒に過ごした16日間は長かったのか短かったのかわからなくなるくらい、
どんな瞬間もさっきの出来事みたいに思い出せます。
父が亡くなった日は、日曜日の夕方だったのですが、家族みんなと猫に見守られ、あたたかで幸せな最期でした。
孫たちの話し声、笑い声、歌声に耳を澄ませながら、毎日の何気ない風景を積み重ねながら過ごせたことが本当にありがたいです。
父を看取った部屋は、わたしが息子を自宅出産した部屋でした。
死にゆく人に寄り添うことは、とてつもなく寂しかったけれど、それでも励まされ、ものすごく強くなれるような経験になりました。
こどもたちの中にも、きっとずっと残ってくれると思います。
毎日、本当に空が美しくて、見上げるたび表情が変わるのがおもしろくて、、、
眺める回数が増えました。
少し落ち着いたら、お二人に会いに行かせてくださいね。
恵美