父は90歳。
しかし僕よりも元気。
その理由はアートです。
アートが父を支えているのだとこの前、はっきりと分かった。
父は大きな建物の照明デザインから取付までを生業にしていた。
依頼を受ければ途端に照明のラフを描き、設計図に落とし込み、出来上がったものを取り付ける。
また、御所をはじめ寺社仏閣や知事室、大山崎山荘美術館や京都大学や神戸大学、同志社大学など、文化財の照明の復刻も得意だった。
おそらく80歳を過ぎても依頼に応えていたと思う。
近頃では、絵や文章を新聞に投稿してみては、掲載されるとそれはそれは、やいやい喜んでいる。
描くものがないと、時には食卓の献立を描いて、ファックスを何枚も送ってくる。
先日届いたファックスには、東寺のイラストと横に文章が添えられていた。
年賀状に東寺の絵を描こうと思って、イラスト本でみつけた東寺を見て、
ほんとにこれで間違いがないんやろか? と思ったらしく、
(と言うか、そんなこと思うかー?)
そうとなれば行動は素早い!
先ずは京阪祇園の場外馬券売り場で目当ての馬券を買い、
その足で近鉄に飛び乗り、東寺に向かったらしい。
やはり少し違っていたようです。
南側と東側の写真をガラケーで撮り、それをもとに描き上げた。
今の時代、入力すればなんだって画面に出てくる。
それをあえて、現地にまで出向いて収めてくる90才には感服です!
父の支えは絵や文章を書くこと、すなわちアートなんだなー。
それとやっぱり好奇心か、、。
そして父は必ずそれらを発表するのだ。
新聞にでも、人にでも、家族にでも。
どうやらここに、元気に長生きする秘密があるようです。
実はこの東寺のイラストですが、年賀状まで待てなかったようで、
新聞に投稿し先日、無事に北野天満宮のイラストとともに掲載されました。
母は手を動かすことが好きなうえに、30年も前から社交ダンスやフラダンスをしていたので、足を動かすのも好きみたいです。
僕はへたっぴーではありますが、両親ともに絵が上手なので、描くことは大好きです。
体を動かすことも大好きですよ。
でもこれから先、僕を一生支え続けるのは音楽だと思う。
ROCKしかない。
昨年までは、昔から聴いてる音楽を聴き続けているだけだったけれど、今年は変わった。
2020年にリリースされたアルバムを聴くようになり、広がりができた。
新しいものを取り込むことは勇気がいるけれど、なんて感動的なんだろう。
STONE TEMPLE PILOTSも、TOKYO MOTER FISTも、THE STRUTSも、素晴らしい作品をリリースしてくれた! DIZZY MIZZ LIZZYもやっぱり買おうかな。
これからもその年にリリースされた新作を購入して、自分の心のライブラリーに収めたいと思う。
2020年にリリースされた、ベストアルバムが間もなく決まります。
2020年はコロナクライシスの中、いいことも沢山あった。
何より自分の体を見つめ直すきっかけになり、トレーニングをするうちに、癖づいていない人間の本来あるべき体に戻したいと思うようになった。
素晴らしい先生と出会い、問診と科学的な検査と触診を1時間半じっくりして頂いて、8ケ月間もの姿勢矯正プログラムを組み立てて下さり、まさか54才を目前にして通うことになるとは思いもよりませんでした。
でも施術の日は朝から嬉しくてうれしくてワクワク、遠足の当日の小学生のような気分でいます。
本来あるべき人間の姿に戻すことって、時間のいることなんですね。
おそらく癖の強い僕だから余計でしょう。
心はさらに清々しく蘇りましたが、若い頃から何のメンテナンスもして来なかった体は、悲鳴を上げていました。
ここら辺でその声に耳を傾け、8ケ月かけてゆっくり戻してあげたいと思います。
その声が聴こえて好かったとホントに思います。
2020年最後のB面を書いてくれているみんなを代表して、お礼を申し上げます。
4月から新しくなったHPを、想像をはるかに超えた沢山の方にお読みいただき、有難うございました。
このコラムには必ず救いの手があります。
その手としっかり握手をしてほしいと思います。
今年を静かに終え、来年はもっと明るい年になることを願っています。
1年間、ありがとうございました。
PEACE.