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アトリは主に冬に見られる小鳥です。大きさはスズメほどで、群れで生活しています。 10羽くらいの小さい群れから1000羽をこえるような大群でいることもあります。
アトリのねぐらでは夕方、空をうめつくすぐらいの数が戻ってくるそうです。
食べ物は、植物の種子などで太めのくちばしで殻を割って食べます。
アトリの群れの近くにいると、殻を割る音も聞こえます。
オス・メスどちらも胸から脇腹がオレンジ色をしています。オスの方が少し濃くてきれいです。頭の形がおにぎりっぽい三角をしているのもアトリの特徴です。絵のように、オスの夏羽は頭がまっ黒になります。
好きなところは、ぽっちゃり気味で堂々としているところです。同じアトリ科のイカル(42ページ)やシメ(21ページ)と地面で食事をしているとき、近くを人が通るとイルカとシメは飛んで逃げて行ったのですが、アトリは何も気にせず食べ続けていておもしろかったです。