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文学少女、ことこ。

2023.08.15 更新

「営繕かるかや怪異譚」シリーズ 小野不由美

叔母から受け継いだ古い町屋で独り暮らしている祥子。箪笥で閉ざされた奥座敷の襖が、何故か時折開いている…(「奥庭より」)。

古色蒼然とした武家屋敷で同居する母が、ある時晃司に訴え始めたー「屋根裏に誰かいるのよ」と(「屋根裏に」)。

夏もいよいよ本番ですね。暑さ対策に怖い話はいかがですか?

今回紹介するシリーズはただの怪談ではありません。人が住み、時間が流れた各々の古い住まいに現れる怪異に向き合って、折り合いをつける。もちろん怪異は怖くもありますが、各話に登場するとある青年のおかげで、祓うことなく鎮まるのです。

読んでいると、どんなに恐ろしいものが現れても、彼が来てくれると安心できます。

大工によって怪異を鎮める物語で、夏の暑さを和らげませんか?

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