『たけくらべ』 樋口一葉
遊郭のある街に住む美少女・美登利は、寺の和尚の息子・信如にほのかな想いを寄せている。けれど、お互いに意識してしまうと会話はぎくしゃくしてしまい…。
夏祭りや子どもたちの縄張り争いのなかで、だんだんと大人に変わっていく彼ら。2人の想いの行方は?( ―「たけくらべ」)
今回は古典作品の紹介です!この本には「たけくらべ」のほかに、「にごりえ」「十三夜」も収録されています。
樋口一葉さんの文体は、地の文が文語体、台詞が当時の会話口調で、流れるようなリズムが特徴です。とっつきにくいと思われるかもしれませんが、慣れてみると味わい深くて美しいと感じました。
当時の時代背景も色濃く反映されていて、素敵です。
雅やかな文化の中で生きる、女性たちの物語です。
ぜひ一度、手にとってみてはいかがですか?