『クララとお日さま』 カズオ・イシグロ
人口知能を搭載したロボット・AF(人工親友)のクララは、病弱な少女ジョジ―と出会い、彼女の家に引き取られる。ジョジ―の隣人のリックとその母親、家政婦のメラニアさんたちと接し、成長していくクララ。やがて2人は友情を育み、大切な親友となるがー。
今年のノーベル賞の受賞者が発表されましたね。今回紹介するのは、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの『クララとお日さま』です。主人公はロボットのクララで、見ているものを観察するような丁寧な文章が特徴的です。
近未来が舞台になっていて、独特な世界観の物語ですし、430ページを超える分厚い本なので手にとりにくい、という人もいるでしょうが、読後感がとても素敵で、あったかい気持ちになれるんです。そして、なんといってもクララがかわいい!健気で素直なクララを応援してしまいます。
社会の様々な問題を描いているのも、魅力のひとつだと思います。
ぜひ、手にとってみてくださいね。