『嘘吹きネットワーク』久米絵美里
嘘が大嫌いで、最悪なものだと信じている6年生の小野寺理子。理子の小学校は、ネット上の嘘に振り回されていた。その発生源だといわれる写真館を訪ねて、「八吹錯」という少年に出会う。いくつもの嘘をつくりあげてきた錯は、とある能力を持っているといい….。
以前紹介した『君型迷宮図』の久米さんの作品です。テーマとなっているのは、「メディアリテラシー」。最近、耳にすることも増えましたよね。
主人公の理子は、嘘は悪だという信念を持つ女の子です。錯に嘘をつくのをやめさせようと強引に迫りますが、錯には響きません。正直なところ、私は理子が頑固すぎて、錯に共感していました…。
でも、読んだ後に考えさせられることも多いはず。ネット上の嘘に、私たちはどうつきあっていけばいいのでしょう?
一度、手にとってみてください!!