スツール

Sukkuのクスッと笑わせて

2020.08.25 更新

⑧「開設して3年。転落事故1件。骨折1名。どちらも同じ人です。」

8月17日でSukkuは開設して3年が経ちました。
まだ3年。もう3年。石の上にも3年。
3年続けると色々なことが見えてくるようになりました。
最近強く感じている事は、3年続けようが、20年続けようが、1日1日の積み重ね。
一足飛びで進歩しようとしても難しいし、一夜漬けで人間的成長なんてしやしない。
毎日を大切に。
違う毎日を感じる。
そんな思いが日に日に強くなってきている40代。

今回のコラムは、あまり思い出したくない出来事です。
リハビリをメインにしているsukkuでは、歩くことを大事にしています。
普段、家や施設では車いすで移動している方でもSukkuでは、歩いて移動して頂いてます。
杖などの歩行補助具と言われるものを利用し、スタッフが介助して、時間がかかってもすべてのトレーニングが出来なくても歩いてもらいます。
歩くことって、とても大事なのは言うまでもないですが、今まで歩けていた方が病気で歩けなくなると、自信を失う人が多いです。
また、話す練習や麻痺して動かない手のリハビリを拒否しても歩く練習は頑張る人は多いです。
しかし、歩くことはそれなりに転倒の危険性はありますし、実際に何度か転倒されたこともあります。
転倒の危険性が高い方に対しては、スタッフが付いてますので転倒しても軽微なことが多いです。
幸い過去何度かある転倒で捻挫や骨折などのいわゆる重症な怪我はありませんでした。
では、今回のテーマである転落事故なんてあるわけないと思うかも知れませんが、1件だけありました。
あれは忘れもしません。今年の3月17日火曜日の午前の部でした。
その日は、長男・楓の幼稚園の卒園式。その時にはすでにコロナが問題になっていたので、必要最低限の参加者での卒園式でしたので、次男・緑は会社のスタッフにお任せして出席させてもらいました。
私たちにとって初めての子供でしたので、幼稚園での体験は親も子も全てが初体験の毎日でした。また、会社設立とほぼ同時期に入園したので、設立当初の大変な時期を乗り越えてきたこともあり、子供の成長と会社の成長を振り返りながら涙涙の卒園式でした。
感動の卒園式を終えた私たちは、早速、緑のいる会社へ戻りました。
あれっ?緑がいません。
会社の車を見ると助手席で寝ている緑がいます。
私は、午前中にスタッフに遊んでもらって疲れて寝ているんやと思いました。
でも、緑に声をかけると急に泣き出しました。抱っこをしようとすると、「おとうちゃーん。うでがいたいー。」と大泣き状態に。
私が腕を触り挙げようとすると「いーたーいー。あがらへーん。」
冷汗が出てきました。これは、ただの打撲ではない…。
スタッフにどうしたのか聞くと、両親がいない間、ここぞとばかりに好き放題にしていて、平行棒を鉄棒の様にぶら下がっていたら手を放してしまいそのまま肩から転落…
そして、大号泣。「おかあちゃんとこかえるー。」を連発。
困ったスタッフが車にお菓子とDVDを準備して、「もうすぐ帰ってくるから。DVD見るか?」と言いようやく泣き止む。DVD見る。泣き疲れて寝る。そこへ私たちが帰る。
奥さん、着物のまま病院へ直行。診断名「左鎖骨骨折」全治4週間。
卒園式のジーンとした感情は一瞬でどっか行ってしまいました。
両親一度も骨折したことないのに..4歳で骨折。
幸いにも、手術はせずに保存療法でいけるとのこと。
服を着せたり脱がせたりするたび、「いたーい。」
骨折のことなど忘れて遊んで、左肩を壁にぶつけて、「いたーい。」
なかなか大変でしたが、若いってやっぱり素晴らしい。1週間ぐらいでほとんど痛みもなくなり、2週間で腕も上がるようになり、4週間で骨もきれいにくっつきました。今となっては本人も骨折した場所を間違えるくらい元気になりました。
それでも本人は、会社に来るといつも平行棒を鉄棒の様にして遊んでいるので、次の転落事故もまた起きるんだろうな…と思いながら、「やーめーなーさーい。」と周りから言われる緑でした。(おしまい)

次回は 「大事な会議で前歯が吹っ飛んだスタッフの紹介。」

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