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文学少女、ことこ。

2021.11.15 更新

『ポーチとノート』こまつあやこ

風変わりな祖母・アサエさんにもらったポーチを封印している高校二年生の未来(みく)。「未来ノート」にポエムもどきを書きため、親友の芽衣とすごす日々だったけれど、ある日司書補の保坂さんに恋をした。実は未来には、人に言えない体の悩みがあって....。

この書評の初回で紹介した『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』のこまつあやこさんの3作めです。

恋をする瑞々しい気持ち、素敵な親友と祖母のキャラクターがとてもリアルです。私にも親友が2人いますが、未来と芽衣みたいな支え合いはとってもいいと思います。アサエさんも、お茶目でいい人で..。

こまつあやこさんは、2つの意外なものの取りあわせが上手なんですよね。1作目は「マレーシアと短歌」、2作目は「実兄と生け花」、そして今作は「生理とエスペラント」。

知らない世界に飛び込む主人公といっしょに、自分の世界を広げられる作品ばかりです。とても共感できてオススメです!

adiaŭ!!

文・写真/ 木下琴子

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