スツール

Sukkuのクスッと笑わせて

2021.07.25 更新

㉚コラム「母子ともに健康です」

 毎日暑い日が続いています。スツールのホームページをご覧の皆さま、体調崩していませんか?私はこの暑さに負けないように、何かを始めようと決めました。
それは、スケボーです。
男性なら10代の頃に一度はしてみたいと思った事ありませんか?私はありました。しかし、高校生の時は他のスポーツをしていたこともありトライしませんでした。子供が小学校に入り色々と新しいことにトライしている姿を見ていると、自分もなにか新しいことをしてみたいと思いました。そこで始めたことがスケボーです。私は41歳です。何か新しい事を始めるにしても遅いことはない。そんな思いで始めました。初心者で、先生もいませんが・・ですが今はインターネットがあります。動画でスケボーの練習方法などを学習して練習しています。私の練習している姿を見ていた子供たちも、スケボーを始めました。
今はだれがうまく乗れるか?で競争しています。私の今の目標は、スケボーに乗って近所のスーパーに買い物に行くことです。さっ、今日も練習や!

 Sukkuの営業は、月曜日から金曜日までが介護保険でのデイサービスを開設。土曜日の午前中は、トレーニングジムとして一般の方に開放しています。今は40歳代から80歳代までの方が利用されてます。健康増進を目的としている方から姿勢を治したい方、痛みを抑えたい方など様々です。親子で利用している方もおられます。
今回紹介する方は片野さん(仮名)親子です。
最初の出会いは娘さんでした。娘さんが勤務されている会社の社長さんが病気になり、Sukkuを利用されていました。。その時、社長のリハビリの見学に何度か来られていました。そんなある日、娘さんがふと1人でSukkuに来られたのです。
聞けば私に相談があるとのこと。「母が急に足を痛がって、歩く事が難しくなってきました。病院でリハビリを受けているのですが・・何とかなりませんか?」という内容でした。こういうご相談は時々あります。
そして後日、片野さんはSukkuにお母さんを連れてきてくださいました。
お母さんは杖を使い、右足を引きずりながら歩いて来られました。色々と話しを聞いていると「つい2、3か月前までは自転車に乗って色々なところへ出かけていたけれど、右膝に痛みが出て急に歩けなくなりました。病院でリハビリを受けているけど、痛みが強いしとても歩きにくいんです。」
それを聞いて早速身体を触ってみると、右股関節の動きがとても悪かったのです。本人は膝の上が痛いと思っていましたが、実際は股関節が原因でした。
早速股関節を柔らかくする運動をしたり、左右の筋力を測定したりと1時間半ほどかけて治療を行いました。すると、「少し楽になった。」とおっしゃりました。
私が治療をしていて「少し楽になった」という言葉を患者さんから聞いたときは、その治療は上手くいってないと感じています。目を輝かせて嬉しそうに「身体が違う!」と言われたときは成功です。そして、実際に動作がスムーズになったことを確認したら自分も納得できます。片野さんはそれを感じませんでした。
翌週にもう一度来ていただきましたが股関節の動きや痛みは変わらず、歩きにくさはむしろ悪くなっているように感じました。こんな時、私は正直に言います。「これは、リハビリで良くなるレベルではありません。病院で医師に診察を受けて、手術も検討した方が良いです。」と。片野さんの場合は娘さんも同席されていたのですぐに伝えることが出来ました。
早速、私が以前勤務していた病院で整形外科医に診察してもらうと、やはり以前よりも股関節の変形が進行していることが判明しました。そして入院、手術をすることが決まったのです。本人も娘さんも落胆されていました。私も自分の手で何とかしたいと言う思いもありましたが、いたずらに長引かせることも良くないので「大丈夫!手術を受けたらかなり良くなるから!」と伝えました。
当初は京都市内の病院での手術を考えておられましたが、私は近くの病院を勧めました。80歳前の片野さんの事を考えると、家の近くの病院で手術を受けてそのあとのフォローもその病院でしてもらった方がなにかと相談しやすいと思ったからです。(手術は遠くの病院で、診察は近くの病院で。だとなかなか医師も経過が分からないのが本音だと思います。)そして約2か月間の入院の間に介護保険を申請され、退院後はSukkuのデイサービスを利用されることになりました。
私は退院後の片野さんに会った時、確信しました。手術、その後の病院でのリハビリもばっちりだったと。Sukkuを利用して1、2か月は杖をついておられましたが、それ以降は杖なしで歩けるようになりました。今では小走りも出来るようになり、Sukkuまで歩いて15分かけて自分で来られるようになりました。本当に手術を勧めて良かったと思います。
そして、最近は娘さんがジムの利用を開始されました。出会った時から娘さんはかなりの体重オーバー気味・・膝が痛くなったので土曜日に運動に来ます!と宣言して週1回のジムの日に来られています。娘さんもお母さん同様頑張り屋さんなので、誰よりも汗をかいて運動に取り組んでおられます。しかし、普段の不摂生が邪魔をしてなかなか体重は減らないようです。そのたびに私は言います。「お母さんはリハビリの効果が出ているんだから、娘さんも出来る!」と。
最初お母さんは痛くて痛くて動けませんでしたが、今ではほぼ完治。娘さんも汗をかきながら運動して、家庭も仕事も大事にしながら生活されています。
私は毎週二人を見るたびに思います。
これでしばらく、片野家は母子ともに健康だと。 (おしまい)

次回のコラムは、「偉大なる社長さん」

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