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サンショウクイは、林や山で観察できる野鳥です。
夏に日本に渡って来る夏鳥で、ふだんは4~10羽ぐらいの群れで生活しています。
メスはオス(絵)よりも灰色っぽい感じをしています。
「ヒリリリ」と鳴きながら飛んでいることが多いので、飛んでいても何の鳥か分かりやすいです。
まめちしきに書いた通り高い木(枝)にとまることが多いので、巣も高い場所につくります。
巣は枝ではなく、こけなどを使います。
メスが卵を温めている間はオスが虫を捕ってきて、メスにあげます。
サンショウクイは漢字では「山椒食さんしょうくい」と書くけど、
本当に山椒の実を食べるわけではなく「山椒の実を食ってヒリヒリ言っているよう」なので山椒食と名付けられました。
ぼくがおどろいたことは、サンショウクイはとても虫を捕らえるのが上手でクモの巣にいるクモまで捕ってしまうことです。
他にも空中で虫を捕まえることもあります。
ここでクイズです。
サンショウクイの巣をねらっている天敵が近づいて来ると親鳥はどんな行動をとるでしょう。
1. 仲間を集めてみんなでおいはらう
2. けがしたふりをして天敵の気を引く
3. 巣ごとくわえて天敵からにげる
4. つばさを広げて巣におおいかぶさってかくす
正解は次の鳥図鑑で発表します。
最後に前回のクイズの答えを発表します。
正解は、3.の32cmでした。
絵・文/ 中野響