『女生徒』太宰治
寒くなってきましたね。少し前までは秋だったのに、不思議な気分です。
今回ご紹介するのは、太宰治が女性の告白体で書いた14編を集めた短編集です。
太宰さんは何十年も前の男性のはずなのに、現代の女子中学生からみても共感できる「女生徒」など、どの話も女の人の心理が巧みに描かれています。
色濃く反影された当時の社会も興味深いです。それでも、人々の気持ちは変わらないんですね。
1つ1つは短めで、古い文体でも読みやすいです。
ぜひ一読してみてください。
「幸福は一夜おくれて来る。幸福は、───」─「女生徒」
