スツール

おばあちゃんとゆふ子

2020.04.25 更新

この冬三女を出産しました。
年末から産休に入らせてもらって時間が空いたとき、手を動かしたくなった。

私のおばあちゃんは手芸がとても上手で
洋裁、和裁、編み物、刺繍、なんでも上手で
小さいころから大人になった今でも手作りのものを作っては私や弟たちにプレゼントしてくれていた。
毎年小さい頃からおばあちゃんは冬になると手編みのセーターや帽子を編んでくれて、プレゼントしてくれた。
それがいつもとても嬉しかった。
記憶の中で小さいころ一番お気に入りだったお洋服は、おばあちゃんが編んでくれたピンクのお花がついたピンク色の毛糸で編んでくれたセーターとスカートのセットアップだった、という記憶が鮮明に残ってる。
暖かくて柔らかくて、可愛くておばあちゃんの手で編まれるセーターが大好きだった。
私の娘たち(おばあちゃんの曾孫)にも毎年編んでくれていて、私の娘たちもおばあちゃんの手編みのセーターや帽子、カーディガンが大好きだった。

ふと、わたしもいつかおばあちゃんになった時、こうやって孫や曾孫に何か唯一無二のものあげられるのかなぁ?と思った。
…うん。なにができるやろ?
今のところ思い浮かばない。何せ私は飽き性。
そういや今まで小さいころから遊びの延長でおばあちゃんに編み物おしえてもらったけど、ちゃんと聞いてない。笑
あの時教えてもらったマフラー最後まで編んだっけ?笑。いや多分編んでない。

あ、、これはもったいない事してる。
ちゃんと習いたいな。
おばあちゃんの手仕事、纏ってるだけじゃなくて私も習いたいな。
おばあちゃんの手仕事、ここで途絶えてしまわせたくないな。私がおばあちゃんの手仕事を引き継いで、またわたしも孫、ひ孫にこんな風にプレゼントして、繋げていきたいな。
そんな気持ちがむくむくと沸いてきた。
そして話の最初につながります。
この空いた時間におばあちゃんに編み物習おうかな?
私にできるかな?
でもやってみたいな。

手仕事引き継いで、孫やひ孫に喜んでもらう、おばあちゃんみたいなおばあちゃんになりたいと言う気持ちがハッキリと心に浮かんだとき、今ならちゃんと習って、ちゃんとできる気がして、おばあちゃんに弟子入りにお願いしたのが今年の12月のことでした。

写真・文 / 田畑由布子

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