お客さんのコラム7/10版

産後、血眼でお気に入りのターバンを探し求めたあとは、文化的なものに枯渇していた。

以前一人暮らしをしていたアパートの周辺には、カフェ、喫茶店、ギャラリー、レコード屋、雑貨屋などが軒を連ね、時間が空くと友人の店などを尋ねたり、おいしい珈琲を飲みながら、いい音楽を聞き、お店の人と会話するというのが、日常のほっとする時間だった。

しかし引っ越してから周辺には田んぼと畑と山しかない。

ベビーカーを押しながら何度も空を仰ぎ、白目をむいた。

ああ、どうか、文化、文化を、、

そんなある日、義母から「ジャズ喫茶行ってきたで。革張りのソファでゆったりできてなあ、ええかんじやったわ」と情報を入手する。

ジャズ?喫茶店?革張りのソファー!

胸が高鳴る。

気づくと抱っこ紐でバスに飛び乗り、電車に乗り継いで、そのジャズ喫茶へ目掛けて鼻息荒く向かっていた。

最寄りの駅で下車したものの、店の方角がいまいちわからない。

少し歩き、魚屋のおやじに道を尋ねてみる。

おやじは絵に描いたように、額にねじり鉢巻をしていた。

「あの、◯◯っていうジャズ喫茶を探しているんですが、、」

「え?ジャズ喫茶?!方向はあっち側だよ。でもあんた、そんな赤ちゃん連れてジャズ喫茶行くのお?!」

おやじは眉を八の字にしている。

わたしは盤石たる想いで「はい」と首を縦に振ると、おやじの眉はやはり八の字のままだった。

おやじに礼をして、真っ直ぐにジャズ喫茶へ向かった。

薄暗い店内、ランチタイム後だったからか人はまばら、全席ゆったりとした革張りのソファー、そして流れるジャズ、、

胸の高鳴りを抑えながら、席に着く。

グレープフルーツジュースを頼み、広々としたソファーに息子をごろんと寝かせる。

息子は物珍しそうに手足をばたばたさせて、店内を見渡していた。

何も考えずに、店の空気感を感じ、ジュースを飲み干して、店を出る。

滞在時間30分ほどであったが、心はすっかり満たされていた。

しかし息子が歩きだすと、文化はあるけど騒々しい街中を次第に避けるようになっていった。

田んぼや、畑や山がある方が子供も大人ものびのび動けるからだ。

もう今は空を見上げても、白目はむかない。

絵・文/ 岸岡洋子

23期スツールフィルムカメラスクール(S.F.C.S)の生徒さん。5回の教室の間ずっと、ターバンを巻いてくる岸岡さんを見ていて、この人いかしてるなぁ。ハッハーン、きっとただ者ではないんだろう。アラブ方面のどこかで長ーく暮らしていて、きっと身についた風習なんだ、だからなんだ!と、身勝手に納得感を得ようと在り来たりな空想をしていたのをよく憶えている。


 梅雨も後半。先日はものすごい雨が降りましたね(被災地域のみなさん、お見舞い申し上げます)。わたしの住むあたりも夜通し警報が鳴り続け、近隣にも避難指示が出されました。翌日早く、朝の光がさしてくると、心の底からほっとしたものです。

 早速、家のまわりを見て回りました。あちこち泥はねはしていたものの、どこも無事。ところがふと見ると、水鉢のメダカたちの様子がすこし変なのです。体の色が赤っぽく変わっている? お腹の下にはなにやら黄色いかたまりが……。あ! 卵だ!
 コブタたち(…孫です 笑)のパパ(つまり息子です)がメダカにどはまりしていまして、4月に稚魚をくれたのですが、それが育ってもう親に! ええ~なんて早い!
 そこで、親メダカを網ですくって、お腹を指でさすって卵を取りわけました。卵は意外に固く、つまんだくらいではつぶれません。これを別の容器に入れて育てます。そうしないと、せまい水鉢のなかでは大きいメダカに食べられてしまうのです。卵は10日くらいで孵化するのですが、さてどうなるでしょう、生まれるかな? 楽しみ楽しみ、です。

 コロナ禍のあいだ、みんなほんとうに苦しい状況になりました。わたしにもつらいことはありました。でもそんな中、わたしにとってよかったのは、時間がたっぷりできたことです。もともと好きだった猫や読書や植物や写真にくわえ、編み物、野菜づくり、メダカ……。どれも決して大きなことではありません。けれど、小さなことの積み重ねで、日々よろこびをみつける時間を手に入れました。出かけられない、人に会えない不自由を、時間といううれしい自由に変えたのです。

 けれどもただひとつ、残念なことがあります。それは……大好きな映画館に行けないこと。もちろん、行こうと思えば行けるのです。が、体が丈夫でなく、去年5つも病気をしたわたしは、できればたくさん人が集まるところは行かない方がいい……。
 また、映画は家でも観られます。が、やはり映画館で観るのは格別なのです。それは、行き帰りをするということ。家を出て、映画館に着くまでのあいだの高揚感。暗い上映室に入って待つ時間。まっくらな中、どこか遠い別の世界にさらわれていくような、物語に浸り切る深い感覚。そして、観終わったあと、夢遊病者のようにふらふらと家路につく時間……。このような、行って帰る感覚は、ほとんど映画館でしか味わうことができません。

 ワクチンが打てたら行こう、と今は思っていますが、さいわいにも先日、その代わりになる、いやそれ以上に素晴らしいとも言える、すっかり別世界へ連れて行ってくれる本に出逢えました。

『中国・アメリカ 謎SF』
 柴田元幸・小島敬太編訳 白水社

 これは、過去にほぼ未紹介の作家たちのSF短編アンソロジー集です。アメリカの作品を柴田元幸さんが、中国の作品を小島敬太さんが訳しています。SFというと流行色、エンターテインメント色が強いものも数多く存在しているのですが、こちらはかなりレベルの高い文学作品たち。レベルが高いと言っても重厚というわけではなく、軽妙で面白く、でも深い。そういう作品を書く新しい世代のSF作家が、中国にもアメリカにも、今たくさん存在しているようです。

 世界中どこもそうですが、米中も、近年ますます政治的にも文化的にも環境的にも、非常に厳しい状況にあります。また、最先端と最下層が同居する、目も眩むような格差社会でもあります。だからこそそのことがかえって、不思議なおとぎ話のような優れた作品を生み出す原動力になっているのでしょう。人々は、夢と想像と謎で現実を解釈しようとしているのです。

 わたしがとくに面白く読んだ作品は、中国のものでは「マーおばさん」。とても奇想天外で、すこしでも紹介するとネタバレになってしまいそうなのですが、ビッグデータや最先端コンピュータの行き着く先……のようなお話で、いわばコンピュータに自我は生まれるか、という疑問を扱ったお話です。いやほんとに、こんな想像ができるとは! 謎に触れて、心地よい酔いさえ感じられました。
 アメリカの作品では、「曖昧機械」が素晴らしかった。こちらの方は、人間の自我の曖昧性を描いているのですが、どこまでが自分でどこからが自分でないのか、そういった古来からある感覚を、記憶の観点から描いています。しかしそこに最先端の機械が関わっているところが実に現代的で、かつその機械が異様に魅力的なのです。柴田元幸さんによる翻訳文がまた絶品で、わたしはなんども小さな声に出して、ひとり朗読を楽しみました。

 思えば、わたしが初めて触れた極小のメダカの卵にも、驚くほどの謎がつまっています。あの小さなつぶつぶに命がつまっているように、小さな物語にも深く広々とした命の謎に満ちた世界がつまっています。どうぞ読んでみてください。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


『ののはな通信』 三浦しをん

横浜のミッション系女子校に通うののはな

ののは頭脳明晰で冷静な毒舌。

はなは外交官の娘で天真爛漫な少女。

とても馬が合い、親友となった二人だったが、そのうちののはある気持ちを抱く。

はなに対するその気持ちを、拒絶される覚悟で告白したのの。

密やかに育まれていったは、しかしある裏切りによって崩れはじめ…..。

ののとはなの、複雑で近く、遠い20年超を描いた物語です。

この本のなかみは、私にはまだわからず、けれど熱い気持ちがつまっています。

もしかしたら、私がこの気持ちを知るのは、まだまだ遠い将来かもしれないのです。

この本は表現も大人ですし、だれにでも読みやすい本ではないと思います。

しかし、多くの人に読んで欲しいです。

装丁も美しく、最近文庫化もしたので、ぜひ一読してみてください。

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


コラム「今年でホタルも見納めや~」

 私たちが引っ越しを終えて約2週間が過ぎました。新しい家の近くには生身天満宮という神社があります。この神社は菅原道真公が生きている間に祀ったと言われる、日本最古の天満宮です。私はこの神社を毎朝5時過ぎに参ります。歴史ある神社ですからとても神秘的で荘厳な雰囲気があります。皆さんも南丹市にお越しの際は生身天満宮をお参りください。

今回のコラムの登場人物 小山さん(仮名)女性です。
この方は91歳。難聴で膝と股関節が悪いですが、杖や押し車を使って毎日友人と散歩を楽しいでおられ、とても元気な方です。
特に髪型にはこだわりがあって、定期的に美容院へ出向きパーマをあてていてとてもお似合いです。例えるならサザエさんのような髪型で、91歳にはとても見えません。お化粧もされています。服装もなかなかオシャレで、夏場は半そでシャツの上に必ずベストか長袖の服を羽織ります。それも必ずシースルーです。他の利用者さんでも3名の女性がシャツの上に必ずシースルーの服を羽織ります。しかもこの3名、同じ地域の方なのです。でも利用日は別だから、打ち合わせしているはずはない・・なのに決まってシースルーです。3名にどこで買いましたか?と聞いても3名とも「大昔に買ったある物を着ているだけです・・。」ちなみに、他の地域の方が着てくることはありません。なぜかその地域の方だけです。そして、その3名は顔馴染みです。謎です。
そんな、小山さんの口癖は「年やしもうあきません。先は短い」です。この言葉を明るい雰囲気で話されます。その割にコロナワクチン接種は受付が始まった日に予約しています。早々に2回目の接種も終わりました。どちらも副反応はございません。
つい先月のこと。園部にはホタルがたくさん見れる秘密の場所があるのですが、小山さん、昨年も一昨年も見物に訪れていました。。そして、もちろん今年も見物に行かれました。
見物に行く前と行った後に必ず「これでホタルも見納めや~」と言います。その度に私は大声で「小山さん、毎年言うてるで~」って言い返し、皆大笑い。
実際小山さんのご利用が始まって3年が過ぎました。
本人は「弱っていく一方や。」って言われますが、毎日夕方に友人と歩いていますし、畑も精力的こなしていて、先週も夏野菜をいっぱい頂きました。何もなければあと何年も元気に過ごしているやろうなぁと思っています。

今回は利用者さんに教えて頂いた、園部のホタルにまつわるエトセトラを紹介します。
園部では昔から、ホタルは「25日でもう終わり。」という言い伝えがあるそうです。25日以降見るホタルは、死にホタルとか幽霊ホタルとか言うらしいです。
名前だけ聞くと何だか怖いですが、25日を過ぎるとホタルの点滅の回数が少なくなるらしいです。それを見たからと言って不幸な事が起ることはないらしいですが・・・。
皆さんも来年は6月中旬と後半のホタルの点滅の違いを感じてみてください。
(おしまい)
次回のコラムは、「母子ともに健康です」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


30ページ

 キジバトは、街中でもふつうに見られる※留鳥です。

「デーデーポポー」とくり返して鳴きます。

よく地上を歩いて、地面をつつきながら種子などを食べます。

木の上で実を食べることもあります。

歩くときは、首をふって歩きます。

よく駅にいる灰色の「ドバト」とは違い、茶色っぽい方がキジバトです。

キジバトの名前の由来は、「キジ」(日本の国鳥)のメスのもように「キジバト」の背中のもようが似ていたことから由来したそうです。

おもしろいと思ったことは、キジバト(ハト)は水を吸い上げて飲むことができることです。

人間ではふつうのことですが、かたいくちばしのある鳥はくち(くちばし)をすぼめられません。

でもハトはストローのように吸いあげて飲むことができます。

ここでクイズです。

キジバトは以前何と呼ばれていたでしょう?

1. マチバト

2. コバト

3. ウミバト

4. ヤマバト

5. キジポッポ

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は

4. の1.6mでした。

※1年中同じ地域で見ることができる鳥

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。

スツール通信6/25版~今を生きる~

こんにちは、スツールのたけうちやすひろです。

お元気ですかー?

ぼくらは頗る元気です。

夜明け前がいちばん暗いと言いますが、

もうそこは過ぎるような気がします。

失くしたものを幾つ数えるより、

ひとつでもこれからの新しい試みに思いを巡らすほうが、健康的。

「原因」と「結果」の法則ってやつね!

思いとは異なる出来事が起きてしまう原因は、

どうやら環境のせいではないみたいだな。

外側ではなく、原因は内側にあるのかぁ。

自分の思いがなにより大切だってこと、、。

それがぜーんぶ、結果として出る。

なるほどなぁ。

分かる気がする。

マイナスの思いは、それが原因で結果はマイナス。

根拠がなーにもなくても、プラスの思いだと、

不思議と結果もプラス。

確かに。

残念なコトが起きても、プラスの思いなら今度こそって思えるなぁ。

ところがマイナスの思考だと、好ましくないコトが起きたら、

ほらやっぱりな!って諦めてしまうもんな。

原因とは、、、即ち自分の思い。

それがそのまま、結果を生む。

実は生きるって単純なことの積み重ねかも。

でもどうしてもマイナスの思いの方が楽だから、

引っ張られる時があるなぁ。

それを正しい方に導くのは、思いとカラダだな。

あっ、そういえば先週で27回通った姿勢矯正が終わりました。

初診時は56点のCでしたが、それが96点のAになりましたー。

これからはストレッチ&トレーニングをしたら、

ちゃんと正しく身につくよと先生に太鼓判を押していただきましたー。

ヤッター!!

正しい原因、正しい思いを貫くための姿勢ができあがりました。


サニー文庫だより 6/25版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 明日、6月26日(土)10:00 - 12:00

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

朝がはじまる

昨年から始めた朝のルーティンの一つ、オイルうがい。東京からヨガを教えてくれている友達が、舌磨きやオイルマッサージと共に教えてくれました。その後読んだアーユールヴェーダの本に< オイルうがいの効果は数えきれないほどあり、それだけで一冊の本が書けるほどです。>とあり、ほほぉ~、と毎朝続けているワケです。舌磨きは銅でできたU字型のタングスクレーバーを使って(見事に前日の食生活があらわれる!)そして、白湯をゆっくりと飲み、口の中を綺麗にしたら太白のごま油でオイルうがいをします。はじめは油を口の中に入れるなんて・・・と思っていたのに、口の中でうがい(といっても、ガラガラとはせず、クチュクチュと)をしばらくの間していると、乳化が進みサラサラになる!なので、うがいの後はスッキリです。朝ご飯を食べたら今日も一日が始まります!

「第25回文庫まつり」長岡京市内の文庫主宰者が集まり発表をします。5月、6月と二度の延期になりましたが、7月に長岡京市立図書館にて開催です。サニー文庫は大きな絵本を読みます!

お客さんのコラム6/25版

人生で不思議な人に出会うことはないだろうか。

独身時代に暮らしていた寺町のアパートに、魔法使いの様な風貌と気配のする、ばあさんが住んでいた。

ばあさんの部屋の扉は常に10センチほど開けられており、中から聞いたことのない音楽が流れていて、恐ろしすぎて近寄れない。

たまにアパートの出入り口で顔を合わすと、その度に至近距離で私の顔を凝視し、「あんたどこの留学生や?」と聞いてくる。何度も「私は日本人です」と人生で初めてのフレーズを口にしたが、ばあさんは決まって「で、どこ?中国?」としか返さなかった。このばあさんにだけ、外国人に見えるのだろうか。

子供がまだ赤ちゃんの時のことだ。抱っこ紐でバスに乗り、そろそろ降りる準備をし始めようと思った瞬間、今まで静かだった隣の体格の良い女が急にこっちを見て、

「ちょっと!!早く降りなさいよ!!」と烈火のごとく叫んだのである。周囲の視線はこちらに集まり、私はびっくりしすぎて、ぽかんとしてしまった。抱っこ紐の中の息子も、ぽかんとしている。

一瞬時が止まり、我に返っていそいそと下車し、「おかしな人もいるもんだわね」と思いながら、横断歩道の信号を待っていると、その女が猛烈な勢いで追いかけてきた。

そしてこう言い放ったのである。

「ちょっとあんた!自分のこと外国人やと思ってるんやろ!!でも、ぜんっぜん、外国人には見えませんからっ!!」

唐突すぎて、私も息子も、周囲にいた人も皆一様にぽかんとした。

女は鼻息荒く、「じゃっ」と言い捨てててどこかへ消えて行った。

しばらくして「あ、ターバン」と私は思った。このターバンがあの女から見たら、外国人気取りに見えたのだろうか。それともエスニックなピアス?

理由はよくわからないが、不可解過ぎる。

阪急電車に乗り換え、ぼんやり窓の外を眺めていたら、前の座席に座っていた上品なおばさまがやけにこちらを見てくる。

あの女を思い出した。また外国人かぶれと思われているのだろうか。もうなんでもいい、と思った。

長岡天神駅に着き、席を立とうとした瞬間、おばさまは私の手を止めた。

「あの、ちょっと、あなた。そのターバン、本当によく似合ってるわね、素敵よ。それが言いたかっただけ、ごめんね」と微笑んだ。

その一言に心が緩んで「ありがとうございます」と会釈して下車する。

抱っこ紐の中の息子は、やはりぽかんとした顔で私の顔を見つめていた。

絵・文/ 岸岡洋子

23期スツールフィルムカメラスクール(S.F.C.S)の生徒さん。5回の教室の間ずっと、ターバンを巻いてくる岸岡さんを見ていて、この人いかしてるなぁ。ハッハーン、きっとただ者ではないんだろう。アラブ方面のどこかで長ーく暮らしていて、きっと身についた風習なんだ、だからなんだ!と、身勝手に納得感を得ようと在り来たりな空想をしていたのをよく憶えている。


 6月の朝は、なんて気持ちがいいのでしょう。このところ、わたしは朝4時半ごろに目覚めます。それはちょうど夜明けの時間。空はまだ明けきっていなくて、庭はひんやりして薄い水色の空気に包まれています。ものの色は光があたってこそ見えるのだなあと、つくづく思います。だんだん夜が明けてくると、光のつよさが増してきて、草木の緑がくっきりと濃さを増してくるのです。さあ、朝です!

 土曜日の朝刊に、ある習慣についてのコラムが載っていました。筆者は、毎週決まった日の朝に、次のような事柄をノートに整理して記すのだといいます。①連絡したい人 ②今すすめたいこと ③将来やりたいこと ④提出する課題…のように。

 で、今朝わたしは日記を書いたあと、これをまねて書き出してみました。ただし、項目は自分に合うように変えて……。①今やりたいこと ②今やるのがたいせつなこと ③はずせない予定 ④この先やりたいこと、の4つです。
 ①はだんとつ1位で、読みかけの本の続きを読みたい、でした。そのあと、朝の散歩でフィルム写真を1本撮りきりたい、もうすぐ編み上がるセーターを完成させたい、映画を観たい……とまだまだ続きます。

 もうお気づきと思いますが、①と④は、「やりたいこと」です。文字通り、わたし自身がやりたーい! と思うこと。今か将来かの違いがあるだけです。一方、②と③は「たいせつなこと」です。たとえば家の水道が壊れていたら、今すぐたいせつな家族のために修理を頼まないといけません。愛猫の定期検診があすだったら、忘れないように獣医さんに行かないといけない。つまりこれらは、自分と周りの人の暮らしを守るために必要な、たいせつな事柄です。

 こうしてみたのは、ある建築家が書いていた文章を思い出したからです。そのひとはこう言っていました。

「人生にはやらなければならないことと、やらなくてよいことがあるのではない。たいせつなことと、やりたいことがあるだけなのだ」

 やらなければ、やらなければ、と自分を追いつめるのはやめましょう。やりたいか、たいせつかで、考えればよかったのですね!

 さて……またまた長い前置きになってしまいましたが、わたしは、やりたいこととたいせつなことを同時にひとつ、思い出しました。このコラムを書かなくちゃ。です。今日の本はこの本にしてみました。

『お繕いの本』
  野口光 日本ヴォーグ社

  デコのお便り初の手芸ムック本です。
 野口光さんはダーニングの作り手。つまり、かけはぎ修繕技法の専門家です。野口さんはもともと、25年以上もデザイナーとして、毎年新しいデザインや商品を作り出していました。でも次第に、季節に先駆けてどんどんものを作る現場の仕事に、矛盾や疑問を感じるようになります。そんなときに出会ったのが、ダーニング。ちくちく手縫いで破れやほころびを繕うことで、新たな美しさを生み出す針仕事でした。

 ダーニングはふつうの手芸と違って、作品を完成させることが目的ではありません。愛着のあるもちものが朽ちてしまう前に、修繕して、別の形に育っていくことを手助けする仕事です。

「傷みを育てることが楽しくなれば、衣類と自分、ものと自分の関係も自然と変わってくるでしょう。自分の身の回りのものに、自らが手をかけることがどれだけ気持ちを整えてくれるか。」

 と、野口さんは書いています。
 また、3年前に出た『野口光の、ダーニングでリペアメイク』にはこうあります。

「繕いとは、自分の手でものの延命の一端を担いながら、さらには自分や他人の心までも癒してくれること。」

 野口さんは以前イギリスで行われた、テキスタイルアーティストのセリア・ピムと、生物神経学の研究者リチャード・ウィンゲイト博士の共同研究プロジェクトを報告しています。

 ピムさんはダーニングを、ウィンゲイト博士は「解剖実習が医学生に及ぼす心理的影響」を研究していたのですが、ふたりは、外科手術とダーニングが、「繕い」という共通点をもつことに気づきます。そこでピムさんは、医学生たちが解剖実習を行うかたわらで、ダーニング作業をしました。そのような行為が、解剖実習室の学生たちにどのような影響を及ぼすかをみようとしたのです。

 持ち寄られた素材は、学生たちが着古したシャツやパジャマ、ジーンズなどです。そしてピムさんは、なぜそれを持ち込んだのか、持ち主とそのものとの関係性はどういうものかを聞き出しました。たとえばシャツの肘が擦り切れていたりすると、その人の生活の仕方や癖を発見でき、その人をより理解できるようになるというわけです。

 ピムさんは次のように言いました。

「どんなに上手くいった修繕でも、決して新品のようにはならないが、再び使えるようになり、ものへの慈しみがわいてくる。それは、ものも体も同じ。同じ空間で、医学生たちと解剖(傷んだ場所を解く)、検証(傷み具合を見る)、縫合(縫い合わせる)という修復作業を共有することこそが、大切だと気づきました。」

 それに対し、ウィンゲイト博士はこう分析したのです。

「ひたすら繕うピムさん。その姿が実習室の空気の流れを穏やかにし、学生たちの志に寄り添うことで心を鎮めたのではないか。」

 さて、わたしの「①今やりたいこと」リストにダーニングが加わったことは、もうおわかりでしょう。そしてもうやりはじめちゃったのです、30年前から愛着している、袖口の擦り切れたセーターで!

 この2冊の本には、ダーニングのやり方が、手にとるように丁寧に書いてあります。どうぞ手に取ってみてくださいね。また、このコラムの初回(2020年5月)に書いた、藤原辰史著『分解の哲学』にも、「修理の美学ーーつくろう、ほどく、ほどこす」という、とても深い内容の章があります。よかったらそちらも読んでみてください。おすすめします。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


『神の島の子どもたち』中脇初枝 ※講談社文庫

第二次世界大戦の末期。

奄美群島の小さな美しい島・沖永良部島に暮らすチジョーカミは、家族を失い、食料にも不自由する日々を送っていた。

それでも唄い、踊り、ひたむきに生きる一。

先日6月23日は「沖縄慰霊の日」だったのをご存じですか?

沖縄は、アメリカ軍が上陸し、3か月にわたる戦いが行われた土地です。

しかし、沖縄だけではない奄美群島の島々にも、知られざる戦争の歴史があるのですよね。

この本は小さな島・沖永良部島の物語です。

島の方言、島ムニで書かれている言葉も多く、読みにくいかもしれませんが、戦争について、平和についてを、この本を読んで改めて考えて欲しいと思います。

一度手にとってみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


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 アオサギは、田んぼや川、池で1年中観察できる身近なサギです。

じっとしていることが多く歩いてもゆっくりなので写真もとりやすいです。

田んぼではザリガニやタウナギをとり、川や池では小魚もとります。

えものをとる時は、ちぢめていた長い首をいっきにのばしてつかまえます。

春になると婚姻色(こんいんしょく)といってくちばしの色が変わったりします。

アオサギの場合は、くちばしの先が黄色ぽくなったり、目の先が水色っぱく変化します。

はんしょく期には、「コロニー」という集団の巣をつくります。

「コロニー」はほとんどのサギ類がつくります。

「コロニー」は京都御所の九条池で見ることができます。

おもしろいと思ったことは、年によってもくちばしの色が変わることです。

若いアオサギはオレンジ色などをしているけど年をとったアオサギは灰色などをしているからです。

アオサギを見た時はくちばしにも注目してみてほしいです。

ここでクイズです。

アオサギは日本で1番大きいサギ類ですがつばさを広げると約何mになるでしょう? 

1. 約1m

2. 約1.2m

3. 約1.4m

4. 約1.6m

5. 約1.9m

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

2.のシマヒワでした。

 

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


コラム「85歳!マスターズ狙います!」

 夏至を迎え6月も後半に入りました。川瀬家にも大きな変化がありました。
南丹市に来てからずっとアパート住まいでしたが、つい先日一軒家というものを構えました。奥さんの生まれた年に出来た、平屋の元靴屋をリノベーションして住むことに。ラストの床のワックスがけは家族みんなでしました。1日がかりでしたが子供たちも頑張ってくれました。「引っ越ししたくない!」と言っていた子供たちでしたがすっかり気に入ったようで、作業が終わる頃には「早くここに住みたい!」と言ってくれました。引っ越しても学区が変わることもなく、車で5分位の所に移動するだけですので生活はほとんど変わらないのですが・・・。私は新しく出来た小さなお友達と離れることが、少し淋しいです。

さて、今回紹介するのは85歳の西田さん(仮名)男性です。
西田さん、畑のわきの溝を飛び越えようとした時に右足が「プチッ」・・・アキレス腱断裂です。そして、即入院手術となりました。退院後も経過は順調でしたが、もっとリハビリがしたい!という思いから介護保険を申請されます。そして、要支援2との判定を受け、Sukkuの利用が始まりました。
利用開始の時から歩くことは出来ていましたが、片足立ちや踵上げ運動が出来ませんでした。それもそのはずで、右足のふくらはぎがペロペロに薄く右足と左足の太さが全然違いました。そこで、私はまず第一段階で片足立ちがキープ出来るようにする。第2段階で踵上げが出来るようにする。そこまでの目標設定をしました。
ご利用がスタートしてから分かった事ですが、西田さんは今までのご利用者さんの中で一番真面目に取り組む方でした。私が自宅での自主トレーニングを提案すると、必ず提案した回数以上を毎日取り組まれます。その成果もあって、第一段階の片足立ちをキープする事はすぐにクリアできました。
次に片足での踵上げです。これが時間かかりました。両足ではスムーズに出来ますが片足では腕の力を使って挙げてしまいます。本人もアキレス腱再断裂の怖さから、なかなか出来るイメージが湧きません。
 Sukkuは介護保険を利用して来ていただく施設ですが、その介護保険には皆さんそれぞれの期限があります。期限がくると更新の申請をするのですが、西田さんは5月31日がその期限でした。その期限までに踵上げが出来るように頑張ろう!みんなも、ご本人も頑張りました!そしてなんとか、5月25日に片足での踵上げが出来ました!
さて、いよいよ介護認定の更新です。私たちとしては、かなり元気になられたので介護保険からの卒業も視野に入れていたのですが・・結果は要支援1でした。
本人は「まだSukkuに来れる!」と喜んでおられました。
さぁ、2段階の目標をクリアしましたので、次の目標設定です。
小走りしたりスキップしたりと色々と課題を出しました。その時は出来なくても1週間後にはクリアしてきます。決して運動神経は良くはないですが、努力して出来るようになります。そうなると、西田さんの長期的な目標を立てるのが難しくなってきました。
西田さんは、車の運転も草刈りも階段の上り下りも全て自分で出来るからです。
私は考えました。何か良い目標はないだろうか?と
考えました。。。
出ました。
それはマスターズ陸上出場です。

マスターズ陸上とは
マスターズは、ベテランズとも言われ、男女共に満18歳以上であれば、競技成績に関係なく、生涯楽しく同年代の人々と競技ができます。競技クラスは5歳刻みであるため、5年毎にクラス別 の最若手となり記録更新・上位入賞のチャンスもあります。
また、全日本大会に出場できます。アジア・世界大会へは、35歳以上であれば出場できます。 (マスターズ陸上ホームページより)

私はこれを見つけた時に、これだ!と思いました。そして早速、西田さんに伝えました。すると、本人は少し困惑気味に「えっ・・・」
そらそうです。アキレス腱断裂からようやく普通の生活に戻れたところです。その状態でいきなり陸上の大会を目指しましょう!と言われても困るでしょう。
しかし、私は来年のSukku5周年記念に、西田さんのマスターズ出場と100メートル日本新記録の樹立を目指しています。ちなみに、85歳の100メートルの日本記録は15秒8です。(今の私より速いかも・・・)頑張れ!西田さん!!(おしまい)

次回のコラム「今年でホタルも見納めや~」です。

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

スツール通信6/10版~ひとりきり~

たけうちです。

みなさんお元気ですか?

ココロ、、カラダ、、大丈夫ですか?

ひとつやふたつやみっつは、いつも抱えてるものです。

おおきい・ちいさいのサイズ感や、

ずっーとなのか昨日からなのか、タイム感などはまちまちですが、

いずれにせよ自分にとっては大きなものですね。

とんだお荷物だととらえるのか、贈り物だととらえるのか、

随分と変わります。

ただ言えることは、人はひとりきりにならないようにすること。

それから、相反して人はひとりきりの時にうずくまることを止められる。

普段、思い悩んで考えを巡らせているもう一歩、自分の奥深くに入り込み、

新しい考えに出会えるのは、ひとりきりの時間だと思うのです。

音楽を聴き、本を読み、カラダを動かし、そのあと静かに、遠くを見るようでもなく近くにピントを合わせるでもなく、ただぼんやり。

すると贈り物が届きます。

それでもだめなら、許せる人と対話します。

哲学者のジェームス・アレンは、自分の本意ではないことや悲しみがやって来ても、それは影だと言ってます。光に強く照らされれば影も色濃くなる。しかしそれはほんの幻想だと言ってくれてます。

つまり、やがて消えゆくものだと思います。

山下達郎は、移り気な愛もすれちがう心さえももう、駆けてゆく幻だから。

と朗々と謳っています。

燃える太陽へ顔を向けていたら、影など見ません。

カヨの作業机の窓
ボクの作業机の窓
裏庭小屋の窓

サニー文庫だより 6/10版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 6月26日(土)10:00 - 12:00

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

2021梅仕事

梅雨入りしたと聞いたはずなのに、毎日暑いですねー。体がビックリしています。さて、先々週から梅仕事が続いていました。お野菜を買いに行った時にとってもお得な梅を発見!店内ではおじさんが梅のお得ぶりをアピールするアナウンスをしていたほどです。慎重な(!?)私は一袋だけ購入し、帰って早速梅酒を一瓶漬けました。あまりにスムーズな作業に違和感を感じつつ終ったのです。そして数日後、「梅いらない?」とご近所さんから嬉しいお電話!!もちろん直ぐにご近所さんの所へ向かいました。「お庭でなったのを沢山いただいたからお裾分けね。」と。家に戻って2㎏はある梅の袋を開くと、ほわわぁ~んと部屋に漂う梅の香り。そうそうこれこれ!そして、あく抜きするためたっぷりのお水に梅を漬けます。産毛に光が反射して、キラキラの梅が浮かんでいます。そうそうこれこれ!あく抜きをした梅をざるにあげて乾かして、拭きながらホシを取り、瓶に漬けこんでいきます。梅の香りを満喫しながら、梅酒とシロップを一瓶ずつ仕込みました。そして、最初に仕込んだお得な梅の作業の時にあった違和感は「香り」だったんだ、と気づきました。どうか数か月の間に美味しい梅酒になっていますように。

友達が、「イカいるかー?」とスルメイカを届けてくれました。私のイカ好きを覚えてくれてたみたいです。 数日後、次は大きな剣先イカを。そして、昨日は2杯!親子のようなスルメイカを!!!(笑) さすがに親子は処理をして冷凍させてもらいました。

夏になると読みたくなるこちらの絵本。やっぱりイカがでてくるんですねぇ。

お客さんのコラム6/10版

わたしが初めてターバンをつけたのは、2013年春だった。

それまでターバンに縁もゆかりもなく、アフリカの女性の民族衣装の一部であるという認識と、エスニック雑貨店の店員が巻いてるあれね、くらいしかなかった。

ただ、周囲でオシャレな女性はみなアレンジして個性的なターバンを巻いていた記憶がある。

昔の職場で海外のファッション雑誌から飛び出てきたような、洒落た仲間がいた。彼女はソフィア・ローレンのような顔つきで化粧も毎度ばっちりと決め、洋服はほとんどモノトーン。フランス映画や文学を愛する知的な女性で、なんでもないようなストールをぐるぐると頭に巻きつけ、ターバンにしていた。

イヤリングはアンティークの大ぶりのものをつけて、差し色の青がとても美しかった。

彼女を見る度に「ほう、、」とため息が漏れるのだが、丸顔の自分にはターバンは似合わないとずっと思っていたし、決してしようとも思わなかった。

月日が流れ、2012年に子供が生まれた。毎日のお世話と寝不足で、ふと鏡で自分の姿を見ると、髪の毛が落ち武者のようで、いかにも貧乏くさい。つぶらな瞳に映る母の姿が落ち武者だなんて、生まれてきたことを彼は一瞬でも後悔しそうだ。これはなんとかしたい。

あいにく毎日ヘアセットする器用さを持ち備えていないため、解決策はかなり絞られるが、急な来客で散らかった物を押入れの中に押し込んでおくが如く、髪の毛もその方式でいくことに決める。

「ターバンで全部隠しておいちゃいなよ」天の声がかすかに聞こえた気がした。もう丸顔だからターバンは似合わないなどと言ってる場合ではない。

しかし適当なものではなく、気に入ったものをつけたいと、ここに来て急なこだわりが姿を現し、ネットで「これ」と思うターバンを血眼で探す旅が始まったのである。

意外と付けたいターバンが見つからず難儀するも、ひとつ、グリーンとオレンジの編み込みのターバンが目に止まった。

「これや」また天の声が聞こえた気がした。

商品が到着すると、すぐに落ち武者スタイルを隠した。色も華やかで顔色まで明るく見える。これはいいと、毎日かぶり出す。

ターバンを装着するのが常になると、付けていない時が、やたらそわそわする。もう体の一部となってしまったのである。

それが2013年春だった。

以降ターバンを求めてネットを徘徊し、数々のターバンを手にし、お気に入りの物にいたっては、生地が伸びきるくらいヘビーリピートした。

街に出かけても、すぐに「ターバンの人」と顔を覚えられ、見知らぬ人にも声をかけられ、目立ちたくないのに目立ってしまうという現象も現れ始めた。

通りすがりのおばちゃんが、「あんた、それよう似合てるわあ!」とわざわざそれを言うだけのために追いかけてきてくれたり、電車で相席になったおばちゃんがしばらく凝視して「それ似合ってる!」と太鼓判を押してくれたり、エレベーターで一緒になったおばちゃんが「まあ、素敵やないの!で、あんたなに人や?」と聞いてきたり。

これだけ見知らぬ方々に(100%おあばちゃんだが)褒められると、ターバン冥利に尽きるし、血眼で探した甲斐があったというものだ。

だが、ターバンはお洒落のためでも目立ちたいから付けているのでもない。

ちょっぴり育児に疲れ、ヘアセットもできないズボラさが故の、落ち武者スタイルを隠すためだったのである。

絵・文/ 岸岡洋子

23期スツールフィルムカメラスクール(S.F.C.S)の生徒さん。5回の教室の間ずっと、ターバンを巻いてくる岸岡さんを見ていて、この人いかしてるなぁ。ハッハーン、きっとただ者ではないんだろう。アラブ方面のどこかで長ーく暮らしていて、きっと身についた風習なんだ、だからなんだ!と、身勝手に納得感を得ようと在り来たりな空想をしていたのをよく憶えている。


 前回のコラムで、『新人世の「資本論」』をご紹介してから、この地球の環境にとって、小さな個人であるわたしに一体なにができるんだろう、と考え続けていました。と言っても、ずっと頭をかかえてこんでいたわけではなく、わたしの1日は、人年齢90歳の愛猫ももや、生まれたてのめだか、ミニ菜園の野菜たちや庭の植物の世話にはじまり、本を読んだり編み物をしたり写真を撮ったり……と日がな一日やること(それはつまり、やりたいことと、たいせつなこと)多し、です。

 さて前回の続き。梅雨入り直後の大雨で、初めての実がくさってしまった茄子ですが、その後のお天気で元気を回復、他の野菜たちもすくすく育っています。初収穫は、20センチ以上もあるつやつやのきゅうりでした! 採りたてのきゅうりって、とげがちくちく痛いほどなのですね、 発見でした。ポキッと2本に折って、シンプルに炒り塩だけで食したところ、いっしょに植え付けをしてくれた次男が、いい気持ちだねえ、と一言。そうなんです、もちろんおいしい。そしてそれ以上に、ほんとうに気持ちのよい味だったのです。

 もうひとつ、長い余談の前置きをさせてくださいね。
 先日、4番めコブタ(孫です…笑)のお宮参りに、下鴨神社さんをおとずれました。境内の小川のほとりには、たわわになった梅の実がいくつも落ちていました。さっそく3人のコブタたちの集合! 拾って、拾って! 子どもたちは道からものを拾うのが大好きですよね。丈高い草のあいだをぬって、どんどん集めてくれました。うちに帰って、梅の実を洗って、きゅきゅっと拭きあげて、お砂糖漬けに。梅シロップの出来上がりです。子どもたちのよろこぶ顔! わたしもとってもうれしかったです。

 このような、宇宙に飛びかう素粒子ほどにもちっぽけなわたしの行動が、変わりゆく地球環境にとって、いったいどれほどの影響があるのか、実に疑わしいことです。でもひとつ確実に言えるのは、このよろこびの感覚だと思います。子どもたちに伝えるよろこびから、何かが開けていくのでは、と考えるほかはないのでしょう。ひとつひとつ、少しずつでも。

 そして、今回ご紹介するのはこんな本になりました。

『マルコヴァルドさんの四季』
 イターロ・カルヴィーノ作 安藤美紀夫訳 岩波書店

 まずその物語のはじまりを読んでみましょう。

「遠くから都会にふいてくる風は、ときどき、思いがけないプレゼントをはこんできます。でも、それに気づくのは、よその土地の花の花粉をすいこんだだけで、花粉アレルギーをおこし、くしゃみがでてとまらなくなるような、感じやすい心をもった、ごくわずかな人たちだけです。
 ある日のこと、どこからか、キノコの胞子が風にのって飛んできて、都会の大通りの並木のまわりの、わずかばかりの土におち、やがて、そこに、小さなキノコがはえました。でも、毎朝ちょうどそこから電車にのる人たちの中で、それに気づいたのは、ただひとり、人夫のマルコヴァルドさんだけでした。」

 マルコヴァルドさんは、都会の小さな会社の倉庫で働く肉体労働者。日当たりの悪いアパートには、ガミガミ口うるさい奥さんと、4人の小さな子どもたちが、おなかをすかせて待っています。そんなしがないマルコヴァルドさんの楽しみは、昼休みに会社のまわりをぶらぶら散歩しながら、街路樹の根本から頭をのぞかせたキノコを見つけることだったり、会社の入り口に忘れられたように置かれた枯れかけの植木を生き返らせようと、バイクの後ろに積んで街中を走り回り、わずかな通り雨にあててやることだったりするのです。

「マルコヴァルドさんは、都会のくらしには、あまりつごうのよくない目をした人でした。、みんなの目をひこうとくふうをこらした、かんばんも信号機も、ネオンサインも広告のチラシも、マルコヴァルドさんの目には、まるではいりませんでした。そんなものは、砂ばくの砂みたいにしかみえないのです。ところが、黄色くなって枝にのこる一まいの枯れ葉、屋根がわらにひっかかった一まいの鳥のはね、といったものは、けっしてみのがすことはありせん。(……)そして、そこから、季節のうつりかわりを、あたらめて感じ、じぶんの心の中ののぞみや、毎日のくらしのみじめさに、あらためて気づくのです。」

 このお話は、ただの自然好きのおじさんの、いいお話ではないんです。春夏秋冬、ぜんぶで20の短編すべてで、マルコヴァルドさんは、うす汚れた都会にひっそりと息づく植物や動物たち、うっとりするような月の光や冷たい雪に心をうばわれ、楽しみをみつけようとして、最後には、ああ、とため息をつきたくなるような目にあわされてしまいます。裏切られるというより、なにかマルコヴァルドさんの小さな望みは、どうしても、さみしいおかしみに変わってしまうマジックにかけられてでもいるように……。でも、マルコヴァルドさんは、ほんとうのよろこびを知っている。なにがほんとうにたいせつなのかを知っているのです。お話の先を言いたいのですが、我慢します。どうか読んでみてください。50年前のお話ですが、どこか今の時代とも重なって、楽しく読みながらも深く考えるきっかけになると思います。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


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 カワラヒワは、林や田んぼ、公園でも一年中観察できる鳥です。

飛びながら「キリリコロロ」と前に紹介したメジロ(NO,15)に似た声で鳴きます。

たまに電線に止まって「ジュ―イ」とくり返して鳴いています。

飛んだ時につばさに黄色が見えるのが特ちょうです。

夏はヒマワリの種をよく食べます。

他の鳥では、むきにくいからでもカワラヒワのかたいくちばしだとすぐにむいて食べることができます。

なので指をカワラヒワにかまれるとけっこういたいそうです。

おもしろいと思ったことは、オス同士で「いかく」し合い決着をつけ、勝ったオスからつがいになっていくことです。

このやり方でつがいを決める方法は日本の国鳥「キジ」なども使います。

ここでクイズです。

カワラヒワの仲間でこの中に1種だけ本当はいない名前があります。

1.マヒワ

2.シママヒワ

3.ベニヒワ

4.コベニヒワ

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.のカタツムリでした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


コラム「17代目住職は、マジシャン」

肘付きの椅子に座った大柄の男は周りの目を集めるためか、ライターに火をつけると持っていたティッシュに近づけた。ティッシュには火が燃え移り、一瞬にして燃えカスになり、男の分厚い手に覆われた。その分厚い手を開くと、なんと燃えカスはなくなり、代わりに小さく折られた千円札が手のひらから出てきた。
そしてその千円札は、びっくりして腰を抜かした小学生に渡された。

渡した男は、平野さん(仮名)80歳代 男性。
この大柄の男は、歴史あるお寺の17代目住職。
住職を務めながら、学校では英語の教員を務めた経歴の持ち主。
聞けば、高校生に英語の授業をしているかと思えば、突然マジックをするなどなかなか面白い先生だったとのこと。熱血教師ではないが、生徒や教育に興味がないわけではない。放課後生徒が質問に来ればしっかりと教えるが、それよりもマジックに興味があるようで、他の先生達とも少し距離を置いていたらしい。
今の時代に平野さんみたいな個性的な先生っていないやろか?と聞くと、「小学校6年間で1人、自分に合う先生が見つかれば良いでしょう。」確かにその通りです。
ちなみに先程のティッシュを使ったマジックは、Sukkuに初めて来られた日に突然披露されたもので、みんな色んな意味で度肝を抜かれました。(スタッフの1人は平野さんが燃えてしまうと思い、消火器を取りに走りました)そして、腰を抜かした小学生は我が家の長男で、この日以来、平野さんのファンになったのです。

そんな平野さんは、病気の影響で頻尿や歩行に障害があるのですが、Sukkuには来たくて来ている訳ではありません。
このままでは歩けなくなるから、周りの人に行ってきなさいと言われ、少し嫌々来られています。ですので、よくお休みされます。
Sukku利用中も、なぜかマシンでトレーニングをしている最中にトイレ行きたいと仰ります。そして、トイレに行って便座に座り、「ふ~。」と一息ついて何もせず。平野さんどうですか?出そうですか?と聞くと「ダメでした。空振りでした。」それってトレーニングさぼりたいだけやん!
他にも、ご利用日に限って奥さんから電話があって「来客があるから休みます。」と笑いながら言われます。なぜか1か月に何度も来客があるのです。スタッフが「来客は何時ごろに来られますか?」と聞くと「遠方からなので、何時になるか分かりません・・・」断言します。完全にこの夫婦はグルです。
歩行中も、常に何かを持とうとします。しかも、かなり遠くから手を伸ばすので届きません。そのたびに僕たちは「平野さん、まだ手を伸ばすのは早いです!」と言うと、右手で自分の太ももを叩き「この右手がだめなんです!」と、悔しそうな顔をして言います。

あの皆がびっくりしたマジックからもう1年。
毎週帰る間際に「来週マジックします。」と言いながら、準備して来られる様子もなく…あれからマジックは見れてません。それどころか休みがちになっています。歩くことも危うくなってきています。ですので、最近曜日を変更しました。Sukkuには珍しく女性の利用者が多い日に変更しました。しかも良く話しをする女性ばかりです。なんとか女性の活力に引っ張られて頑張ってくれることを期待します。頑張れ!平野さん! 
以上「17代目住職はマジシャン」でした。(おしまい)

次回のコラムは、「85歳!マスターズ狙います!」です

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


『世界のすごい女子伝記

未来への扉をひらいた、歴史にのこる50人』キャスリン・ハリガン

ケルトの女王・ボウディッカ

奴隷解放活動家・ハリエット・タブマン

ネイティブ・アメリカンの通訳・サカジャウィア

インドの聖者・ミ―ラー・バーイ―

みなさんは、これらの女性たちを知っていますか?

世界を動かすほどの偉業をなしとげた人たちです。

日本でも、世界でも、偉人と呼ばれる男性はとても多くいます。

しかし、すばらしい業績が現在まで知られなかった、

ロザリンド・フランクリンのような女性もまた多いのです。

今、男女平等が進み、女性の社会進出も昔に比べはるかに進みました。

しかし、今よりも女性がしいたげられていた過去においても、

社会ですばらしく活躍した女性は数多くいました。

そんな偉人たちのことを知ってほしいと思います。

とてもおすすめの本です!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。

スツール通信5/25版~印画紙~

こんにちはカメラマンの竹内です。

雨続きで気温も高く、ここらでまたバッサリ散髪しようと思います。

「竹内さんの髪型、佳代さんに寄せてます?」ってお客さんから最近、よーく言われます。

ここんとこ自分で切るのは控えて、仕事仲間が営む、奈良の美容院でカットをしてもらってて、確かにマッシュっぽくなってました。

明日は久々にバッサリ!

ところでみなさん、写真は撮ってますか?

携帯でもデジカメでも。

そしてその中で選りすぐりを印画紙プリントにされてますか?

どうか今こそ写真を撮って、印画紙プリントにして、部屋に飾りましょうよ。

好きな人、好きな風景がいつも目に留まると、理屈じゃなく力がじんわりと出ます。

なるべく自分の機嫌は自分でとった方がよさそうです。

それはきっと、孤独なじかんに生まれてくると僕は思ってるし、体感しています。

ビジュアルは大きいなぁと思います。

スマホに保存しているだけなら、これは画像です。

印画紙にプリントした途端、写真に変わります。

お店に行かれたらセルフプリント機ではなく、きちっと機械でプリントしてもらってくださいね。

品質が全然ちがいますから。。

そんな魔法のような紙、印画紙。

たかが紙、されど紙!

スツールでも、アルバムや台紙をお作りして、さらに額装のご依頼がとても増えています。

飾るっていいと思います。

いい香りのする表のスタージャスミン

サニー文庫だより 5/25版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 6月26日(土)10:00 - 12:00

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

毎年、庭中白い花を咲かせてくれるドクダミ。花が枯れる頃には抜く作業に追われます。“今は綺麗なんだけどなぁ” と、眺めていたら、撮影に来てくれたお客様が「我が家にもドクダミが咲いているんですけど、ここ(STU:L)にあるとキレイに見えますねぇ」と嬉しいことを言ってくださいました。濃い緑の葉に真っ白い花、そう、美しいのです。ふと、「美しい時」ってすごくパワーがあるってことなんじゃないかな?と思った私は表の道路側は残して、裏庭にあるドクダミを抜きました!洗って、乾かして、葉っぱと花に分けて、葉っぱはウォッカに漬けて、花と蕾は一緒にホワイトリカーに漬けました。虫刺されにも使えるチンキの完成までは約一ヵ月。琥珀色になるまで眺めて過ごします。 *ドクダミの白い部分は総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で花弁ではないそう。植物って不思議ですねぇ。だから面白い!

梅雨入りしました。前日は雨、予報も雨で、雨の絵本を用意していたサニー文庫。当日はなんと眩しいくらいの晴れ!!ベビーカーに乗って来てくれた小さなこども達。お母さんと来てくれたⅯちゃんYちゃん。家族で来てくれた、AくんとHくん。天気予報が外れて嬉しい土曜日でした。

お客さんのコラム5/25版

 わたしは5月生まれ。家族にも5月に誕生日を迎えるものが多く、一年のうちでもっとも親しみを感じる季節です。6歳くらいの頃、めずらしく父とふたりで、すこし遠くの城跡公園へ出かけました。それも5月の頃でした。ひたすら高く青い空、爽やかな風、豊かな樹々、草地の緑の香りが、深く記憶に残り、父がそのとき撮ってくれたたくさんのモノクロ写真から、今も鮮やかによみがえります。

 ところが……今年の5月は、なんと1か月も早い梅雨入り。観測史上最速で、毎日うっとおしい雨がつづきます。せっかく植えた野菜の苗も、最初になった茄子の実が腐ってしまいました。プランターに苗から育てるわたしの野菜づくりは、ほんのささやかなリアルな体験にすぎません。けれど、たったそれだけのことでも、食べものを育てる厳しさへと想像はおよび、そこからさらに、気候変動へと考えは広がってゆきます。

 昨今はもうだれも、気候変動への疑念をもつことはできないでしょう。自然がとてもおかしい。その原因が人間の活動であることに、だれも疑いをはさめません。日々のゴミ出し、食品をおおい尽くすプラスチック、夏ごとに発生する大雨、洪水……。毎日の暮らしのあらゆるところに、不安の種はころがっています。このままではどうなってしまうのか。いくら庭で植物を育てても、今すぐに周囲から緑が消えてなくならなくても、不都合な事実はおおい隠せないのです。

 そんなとき、こんな本を読みました。

『人新世の「資本論」』
 斎藤幸平 集英社新書

「富」とはいったいなんだろう? 最初の問いはそこからです。お金? 美しい服? 豪勢な食べ物? ラグジュアリーな旅行? それらはほんとうの富だろうか。
 そうではない、と著者はもう一冊の本、『100分de名著 カール・マルクス 資本論』で述べています。

「例えば、きれいな空気や水が潤沢にあること。これも社会の『富』です。緑豊かな森、誰もが思い思いに憩える公園、地域の図書館や公民館がたくさんあることも、社会にとって大事な『富』でしょう。知識や文化・芸術も、コミュニケーション能力や職人技もそうです。貨幣では必ずしも計測できないけれども、一人ひとりが豊かに生きるために必要なものがリッチな状態、それが社会の『富』なのです」

 このほんとうの富が、商品でないことはあきらかです。とくに自然は、経済成長では守れません。それなのに、20世紀に入ってうなぎのぼりに発展してきた経済は、便利さと引き換えに、自然環境をどんどん悪化させ、動植物を絶滅させてきてました。長い間、この問題は、発展しつづける技術で乗り越えらると語られてきました。そして環境保全をさえ商品化しようと、グリーン政策などが提唱されてきたのです。でも破壊のスピードは、それらではもう止められません。そう、成長ではもうどうにもならないのです。

 そこで著者が主張するのは、脱成長です。成長を止める。そんな……? と思いますよね。わたしもそんな生活に耐えられるのか? と最初は思いました。しかし、この本は我慢の思想を唱えるものではありませんでした。今のやり方による成長を止めても、ほんとうの「富」や「豊かさ」にいきつける道が必ずある、と説いています。

 空気、水、食べ物、気候、時間……このようなほんとうの富を、社会に共通の資本にする。鍵はそれです。今までは、ただゴミが目の前からなくなればいい、と簡単に燃やして世界中の水や空気を汚してきました。食べ物や着るものも、貧しい国に劣悪な労働を肩代わりさせて、安く大量に手に入れてきました。こうやって、汚いもの臭いものを外部に押し付けてきたのです。そうして見ないようにしていたことを、ちゃんと見よう。周囲のみんなとちゃんと考えていこう。おしゃれなロハスでも清貧の思想でもない、市民レベルでほんとうの富を共通の話題にして、考えて、行動にうつそう。

 でも、具体的に何をすればいいの? そうなんです、いつもそこで立ち止まってしまう。ただエコバックを買えばいいとは、決して思っていません。でも小さな存在であるわたしに、いったい何ができるのでしょう? そのヒントをこの本は指し示してくれます。

 市民が出資して電力を地産地消する市民電力、共同出資・協同運営のワーカーズコープ、市民参加で自治的におこなう社会運動。それらの動きが、スペインのバルセロナや、オランダのアムステルダムで、活発に行われているという実例があげられています。それらはなんとか頑張れば手にすることができる、ほんとうの意味のわたしたちの富のようです。
 気候問題や脱成長というと、とかく暗くお説教くさく響くものですが、1987年生まれのこの若い思想家の言葉は、小さな存在の自分にもできることがある、と希望を感じさせてくれるものでした。

 なお、この本の論旨は、タイトルにある通り、マルクスの『資本論』をもとにしたものです。しかし、ながく『資本論』とされてきたものとは大きく異なります。これまでの『資本論』は、マルクスの初期の思想で、労働者の解放と生産力至上主義とをつよく結びつけたものでした。けれど晩年、彼の思想は、エコと脱成長へと収斂してゆきます。そしてその思想は、草稿や書簡のままで、まとまった書籍としては未刊行なのです。それらが現在、世界中の研究者の手でまとめられようとしています。著者もその研究者たちの一員です。

 経済思想にはまったくうといわたしにも、よくわかるように語られた本書は、前述の『100分de名著』とあわせ、ほんとうに良書です。おすすめします。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


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シジュウカラは、林などで1年間ずっと見れる(留鳥りゅうちょう)野鳥です。

冬になると前に紹介した、コゲラ(NO,1)やゴジュウカラ(NO,11)、メジロ(NO,15)などと群れをつくって行動します。

昆虫やクモ、木の実などを食べます。

たまに家の庭に置いたピーナッツを食べに来ることもあります。

食べ方は1羽1羽違うそうです。

春には、サクラのみつも※食べているところを見たことがあります。

「ツーピーツツピー」や「ジュクジュク」などと鳴きます。

オスはお腹の黒い線が太く、メスは細いのがオスとメスを見分けるポイントです。

ぼくが、おもしろいなと思ったことは鳴き声でいろんな会話ができることです。

例えばカラスが近くにいると「チカチカ」、

ヘビがいたら「ジャージャー」と鳴きます。

しかも、「気をつけろ」と「集合」を合わせて「気をつけて集合」という会話もできるからです。

ここでクイズです。

メスが卵を産む前にたくさん食べるものはどれでしょう。

1. よう虫

2. サクラのみつ

3. カタツムリ

4. 木の実

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.の5種でした。

※鳥はくちばしなので何かを吸うことはできません。

でもハト類は吸うことはできます。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


今年は例年にない早さの梅雨入り。
雨が降り続き外出できず、湿度も高い毎日。私の天然パーマは湿度70%を超えるともはや制御不能。なかなか気分の晴れない日々が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そんな私、昨年から始めた自分なりの健康法があります。それは、毎日体重計に乗ること。そして一週間に一回ほど粗食(おにぎり1個と小鉢1つ)の日を作ることです。体重の増減は多少ありますが、粗食の日を作ることで胃を休ませることが出来ます。これで、健康管理は出来ているように感じます。実際体重は約7㎏減りましたし、毎週公園で子供と元気に遊ぶことが出来ています。仕事での疲れも軽くなっているように思います。
良かったら皆さんもどうでしょうか?粗食のススメでした。

今回のコラム「箱根八里の半次郎」


半治さん(仮名)97歳男性です。
この方は、それはとてもしっかりしていて、バイタリティー溢れる方です。
約10年前に奥さんを看取ってからは、ずっと1人暮らしでした。95歳になった頃、長男夫婦が戻ってこられ同居していますが、ほとんど自分のことは自分でされます。洗濯も風呂洗いも食事も全て自分でされていました。身体のほうは、腰が悪いため足に力が入りにくく、シルバーカーを押して歩かれていて、難聴も認めていました。
長男夫婦は母屋に、自分は離れの2階に住んでいて、毎日何回も1階と2階の往復をされていました。車の運転免許はないので、遠くへの移動は友人に送ってもらっていて、そのお礼に昼ご飯を御馳走する。という生活をしていました。
ある日、私が朝5時30分くらいに近くのファミリーマートへ行くと、シルバーカーを押したおじいさんが出てきます。なんと、半治さんです。向こうも気づいて「ファミリーのパン美味しいんや!緑色のパンが」と朝から大声で話してくれました。(半治さんはファミリーマートの事を、ファミリーを呼びます。)
そして、趣味はカラオケです。なんと90歳から始められました。毎週月曜日と木曜日の朝にカラオケの新曲が何曲か配信されるそうで、その中から自分のお気に入りの1曲をノートに書き写して覚えます。覚えると金曜日にカラオケに行って歌います。
しかし半治さんは難聴ですので、ずれまくっています。ずれていることに気づかず、そして、大声で歌いますので、地元では有名人です。
1年に1度、カラオケサークルでホールを借り切って歌う時があるそうです。その時の様子を、写真で嬉しそうに見せてくださいました。上下白のスーツで、胸元には真っ赤なバラのコサージュ!髪は七三分けで、ピシッときめています。歌う曲はもちろん「箱根八里の半次郎」です。
「足が悪いけど立ったままで歌うんや!そのために、Sukkuに来てるんや!」と、しっかりと目標を持って、一生懸命に頑張っておられました。

季節毎に贈り物をしてくれるのも半治さんでした。筍の季節には、家の裏山で取れてすぐのものをSukkuに置いてくれます。(筍を取るのはもちろん友人で、半治さんは色々と指示をされています。)冬には蜜柑を送ってくれます。かなり高級な蜜柑です。スタッフで分けて家に持って帰ると、フルーツ大好きの我が家の子供たちが感動して食べていました。
そして、桐さんはSukkuをとても好きで信頼してくれていました。
「Sukkuに来てるから、97歳になっても歩けているんや!」と、大きな声で色々なところで話してくれていました。
そんなある朝、半治さんから電話がかかってきました。「さっき仏さんに水を持っていく時にこけたんや!足に力が入らへん!先生今から見てくれ!」と。私は骨折を疑いましたので、「半冶さん!Sukkuより、すぐに病院行き!」と伝え、家族さんに病院に連れて行ってもらいました。結果は、大腿骨骨折・・・。
手術を受けリハビリも頑張りましたが、もう一度歩きたいとの願いは叶いませんでした。家で生活する事が出来なくなり、自宅近くの施設に入所することになったのです。
そして昨年、99歳で亡くなりました。大往生です。

私の家と半治さんの家は近いので、行く店も同じです。
たまに近くのファミリマートへ行くと、緑色のパンを見つけます。メロンパンです。私は心の中で思います。半治さんずーっと、ファミリーの緑色のパン美味しいって言ってたなー。蜜柑を食べているときもそうです。子供たちと蜜柑を食べていると「半治さんのくれた蜜柑ほんまに美味しかったなー」って、よく次男の緑が言います。
お年寄り相手の仕事なので、亡くなる方は毎年おられます。皆さんそれぞれに思い出があります。最近は園部のどの場所に行っても、様々な方との思い出が湧いてきます。
過去・現在・未来。どこに行っても私達の心の中には利用者さんがいます。
苦い思い出も楽しい思い出も、大切に心にしまって・・・。
明日に向かって今日も進もう。(おしまい)

次回のコラムは「17代目住職は、マジシャン」です。

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』房野史典

この本は、ペリー来航から戊辰戦争までの幕末の流れを噛み砕いて説明した本です。

歴史の本ですが、参考書のような難しい感じはせず、

「驚愕でした。

最初から最後まで全部悪いことしか言ってないから。

一つ一つのパンチが強すぎる、史上最悪のギャラクシークーデターです。」

だったり、

「藁の家となってしまった幕府を、もう一度レンガの家にするため、朝廷と仲良くしようと目論む子ブタさん。いや安藤さん。」

といった笑える表現ばかりです。

かといって、全部面白おかしく書いてあるのではなく、会津戦争のエピソードは特に…。

ちなみに、私のオススメは池田屋事件です。

歴史好きな方も、そうでない方も、ぜひ一度手にとってみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。