お客さんのコラム4/10版

『光待つ場所へ』辻村深月

大学二年の春。

自分の「感性」に自信のあった清水あやめは、同学年の彼の作品を見て、

圧倒的な敗北感を味わうことになり…(「しあわせのこみち」)

恋人と別れた大学生・藤本昭彦

本来は彼女と行くはずだったベルリンを、ひとりで訪れて….(「アスファルト」)

前回紹介した『冷たい校舎』や、同じ辻村作品の『凍りのくじら』に登場する人物が顔を出す、「扉の開く瞬間」を描いた短編集です。

私のおすすめは、「しあわせのこみち」です。

私は、かなりあやめに似ていると思うところもあって、読みすすめている間、かなり共感して「突き刺された」感じでした。

この本を読むにあたって、ひとつすすめたい読み方があります。

『冷たい校舎』や『凍りのくじら』をそろえて、この本が先でもいいけれど、その2作を読んだうえでこの本を読み返してもらいたいです。

辻村作品の魅力がつまっていて、おすすめです!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


4月。わたしの引退生活がはじまりました(そのいきさつは、前回のコラムを読んでくださいね)。
 35年の間、途切れることなく続けた活動から離れて、やはりさみしいかなあ、退屈するかなあ、と思いました。でも、一瞬そう考えたのち、そうだ、初めてのフリーランスだ! と気づいたわたしは、もうすでにわくわくしはじめたのです。そしてまず最初にしたことは……生活時間を大幅に変えることでした。

 朝は5時に起きます。それから、いちばん好きなことを、起きてすぐにします。それは日記を書くこと。1時間書いて、そのあと2時間本を読む。それでもまだ8時! 充実した気分で1日をはじめると、その気持ちがずっとつづいて、なんとも気持ちがいいのです。

 こうして新しいステージをはじめたわけですが、自らの限界を知り、長くつづけたことを終えたことで、多少の人間関係は変わりました。しかしわたしはそれも、ひとつの贈り物ととらえることにしました。変化は、次の出逢いへの贈り物でもあると。
 はじめての経験にはもの怖じもあるでしょう。しかしおそれることなく、不慣れなこともこつこつと地道に練習すれば、なんとかなるのじゃないか。そうすればいつかわたしには、楽しいうれしい気持ちが訪れるだろう……。

 気持ちと同時に、体も整えるために長年ヨガも続けていますが、ヨガの先生が、あるときこうおっしゃいました。
「自分の体の調子を整え、気持ちよく楽しくしていられることで、いつかだれかの役に立てるといいですね」と。
 体と心。自分自身のものでもあり、また環境ともとらえられるそれらを、また新らしい目で見直してみたい。61歳のわたしは、今そう考えています。

 さて、今日の本の紹介はこの本です。

『「利他」とは何か』
 伊藤亜沙 中島岳志 國分功一郎 若松英輔 磯﨑憲一郎・著
 集英社新書

 仕事にしろ、日々のさまざまな活動にしろ、ひとは自分のやりたいことをしたいものです。そして、やりたいことをするその先に、誰かがよろこんでくれたらうれしいなあ、と思うことも多いのではないでしょうか。自分のやりたいことが、人を喜ばせることができれば、それに勝る自分自身の喜びはないのではないか。

「利他」という言葉を聞いたことがありますか?
 利他とは、ひとの役に立つこと。と、まず思えますよね。でもそれが、ひいては自分の喜びになるなら、人のためと言いつつ、ほんとうは「自分のため」、つまり「利己」なのではないか? 利他と言い上、実は愛の押し付けや、他者のコントロールになっているのではないか?
 ではほんとうの意味での「利他」とはなんだろうか? そのことについて、5人の著者が考察を重ねたのがこの本です。その中で、主に伊藤亜沙さんと中島岳志さんの考えを紹介したいと思います。

 伊藤さんは、「利他」においてたいせつなことは、他者への距離と敬意だと言います。相手を自分の思うようになってほしいとコントロールしようとせず、相手の積極的な可能性を引き出す。そのためには、他者を気づかい、耳を傾けて、言葉を拾わなければなりません。つまり、「利他」はケアのようなものだ、と言うのです。
 ケアとしての利他には、こちらの思いを超える意外性があり、その意外性をも喜ぶ姿勢がいります。つまり、相手がちゃんと入りこめる様な「うつわ」のような、「余白」のような思いが「利他」なのです。言い換えれば、他者の尊厳をいつくしむ気持ちが「利他」なのです。

 中島さんのアプローチは、利他を、「自力と他力」の観点から考えるものです。自力とは、自分がこうしようとする能動的な行為です。他方、他力とは、どんなに自力でなんとかしようとしても、さまざまなものが関係してきて、自分の力とは別の力が働くことを言います。
 わたしたちがだれかを愛するときも、なにかの思いに至るときも、自分だけでそうなるのではなく、まるでわたしたちに「愛が宿った」、わたしたちに「思いが宿った」と感じることがあります。それが他力です。そのときわたしたちは、自分の無力を知るにいたります。自分だけの力ではない、なにか別の力の訪れによって、わたしは成り立っている。
 ただ自分の力だけでこうなったと思い込むより、自分が力を尽くした先に、自己の限界を知り、その限界に立ったとき、他力がおのずとやってくる、と中島さんは、仏教の考え方を引きながら説いています。「利他は行うのではなく、生まれる」と。

 自らのよろこびと、他者のよろこびが、しあわせにも分ちがたい状態になることを、わたしは日々の暮らしという練習を通じて、目指してゆきたいと思っています。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


24ページ

ジョウビタキは、冬に田んぼや林にわたってくる冬鳥です。

枝などに止まっているときに細かく尾をふっているのが特ちょうです。

「ヒッヒッヒッヒ」と鳴きます。

地上におりて虫を食べたり、木の実を食べることもあります。

つばさに白い「はん点」はオスもメスもあります。

おもしろいと思ったことは、「カッカッカッ」と火打ち石を打つような音で鳴くことです。

みなさんもジョウビタキを見たら聞いてみてほしいです。

好きなところは、オレンジ色の尾羽がきれいなところです。

ここでクイズです。ジョウビタキの全長はどの鳥と同じぐらいでしょう。

1.メジロ(11cm)

2.スズメ(15cm)

3.ムクドリ(24cm)

正解は次回の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

1.の飛ぶのが上手いからでした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


コラム「Sukkuは携帯屋さんではありません。」

 4月に入りました。我が家の長男も春休みでした。春休み中の長男は、学童に行くことを拒否。かと言って一人で家にいることも拒否。そこで考えたのが、会社敷地内でのソロキャンプ。敷地内にテントをはり、テントで1日の大半を過ごす生活。そこでは、ラジオで高校野球を聞いたり、お気に入りの番組を発掘したり、絵をかいたり、空き箱で作品を作ったりしています。春休みの宿題もテントに机を置いてやりました。一見するととても寂しそうに思いますが、いわゆる隠れ家になってる様でとてもお気に入りの様子。近くで、親や利用者さんの声を感じながらなので安心して過ごせているようです。(そういえば私も小学生の時に隠れ家を色んなところに作っていたなあ)
長男はこの春休みで、絵を描くことと作品作りのレベルがかなり上がりました。
子供の2・3週間の成長ってすごいと改めて思う今日この頃です。

今回のコラム「Sukkuは携帯屋さんではありません。」
今や社会問題である、高齢者のスマホ使えてない問題ですが、Sukkuの利用者さんでも起こっています。
いわゆる携帯電話の時はまだ皆さん何とか対応できていたのですが、スマホに変えたらもう全然ダメです。本当にダメです。80歳過ぎてからのスマホへの機種変更はダメです。
最近あった、利用者さんのスマホにまつわる数々の事件を紹介します。

まず、80歳代女性。小田さんの場合。1か月前にスマホに変更し、何とか電話は出来ていたが、突如通話不能に・・・。携帯屋で確認すると、なんと飛行機に乗っているモードになっている・・・。本人は全然気づいてませんし、操作した記憶もありません。そして、スマホで撮影した写真を嬉しそうに見せてくれる小田さん。梅の花や桜の花など自宅で育てている花を色々見せてくれたけど、そのほとんど全てに小田さんの指が入り込んでます。心霊写真のように・・・。本人は気付いていません。
今はSukkuスタッフによるライン講座を受けておられます。

80歳代男性 神田さんの場合。先月娘さんの機種変更に伴い、半ば強制的にスマホに変わりました。そして、ラインの仕方を教えてほしいとスタッフに相談がありました。ラインを開いてみると、なんと孫や娘のラインが登録してありました。そして、孫に「おじいちゃんは元気です」とラインを送った形跡がありました。しかし、本人は送った記憶がありません。それどころかラインを開いた記憶もありません。完全にホラーです。
4月に入っても未だに神田さんはラインを送れていません。

小山さん80歳代女性の場合。この方もスマホです。Sukkuスタッフによるライン講座の成果もあって、何とかラインが出来るようになりました。今では上手に使えています。しかし困ったことに、毎日10時30分に携帯会社からお知らせメールが届きます。その音が大きくてとてもおかしい着信音なんです。小山さん自身は、耳が遠いので着信音に全く気付いていません。けど、周りは気付いています。小山さんあの変な着信音なんとかして~。

杉山さん80歳代女性の場合。この方は頭の回転が速く、スマホにも対応出来ている方です。夕ご飯はスマホで美味しそうな料理を検索して作ったり・・と上手く活用できています。
先日利用中に「眠たいわ~」と言っておられました。お年寄りはトイレ事情や、病気の影響で眠りが浅くなるなど色々なことが起こります。
杉山さんもそうなのかな?と思い、原因を聞くと・・・
「スマホで面白い動画を見てたら興奮して眠れなかったんや~」と!
私は思わず「中学生か!」と言ってしまいました。
これから、お年寄りの不眠の原因にスマホも入ってくる。そう感じた瞬間でした。

山田さん女性80歳代の方の場合。この方は普通の携帯電話です。しかし、全然使えていません。来られるとほぼ毎回「充電がなくなりそうなんですが、何とかなりませんか?」と言われます。私は携帯を確認します。すると、未読メールがたまっています。全て、携帯会社からのどうでもいいようなメールです。それを、見ないために携帯がチカチカ光り充電がすぐになくなります。私は、それらを消すために暗証番号を聞きますが、もちろん本人は覚えていません。けど、分かります。「0000」これが暗証番号です。これで、毎回削除しています。そして、帰りにフル充電状態で渡します。(電気代は頂いていません)
そして山田さんは毎回、「今週も着信音が鳴らなくて困りました。」と言われます。娘に、電話してるのに出ない!と怒られたと。確かに、携帯を見せてもらうと毎日夜7時半に娘さんからの着信があります。そして、必ず不在着信です。確認すると音は大きい音で鳴っているし、バイブもなっています。なんで気づかないんだろうか・・?
先日お迎えに行った時、何度チャイムを鳴らしても出てきません。たまたま玄関が空いていたので「山田さーん」と叫びながら入ると、僕の声をかき消すぐらいの大音量でテレビが鳴っていました。そら、携帯の着信音なんか聞こえへんわ。 (おしまい)

次回は、「人生の終い方を考えてる」です。

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

お客さんのコラム3/25版

表紙絵:葵子(今度2年生)

最終回の巻

先月もお話しさせていただいたように、今日を以て最終回となる、「おばあちゃんとゆふこ」のこのコラム。
4月から仕事へ完全復帰となるので、おばあちゃんとの編み物教室も休室となります。
仕事が休みの日は一緒にしようねと約束はするものの、今までのように毎週がライフワークとなっていたこの時間はもうあと僅か。

おばあちゃんのようなおばあちゃんにいつかなりたい。与えてもらえた愛情をいつか私も渡せるようになりたい。
おばあちゃんの手作りを私も受け継いでゆきたい。
そんな気持ちから始まった編み物でした。
一年前の一話で書いたお話のように、私は今まで何度も編み物にチャレンジしたものの続いてこなかった。
でも今回は夢中になった。
編み物が、編む時間そのものが楽しくて仕方なく、まるでホッと一息つく珈琲をのむように心のリフレッシュにもなった。

娘たちを出産して母となり、今まで当たり前のように与えてもらっていた愛情の深さを改めて感じ、そして自分も与えたいという気持ちが明確になったからだろうか。

今までのように途中で投げ出したり飽きてしまうんじゃないかという気持ちは一年越しに振り返り、もう心配はなくなった。

おばあちゃんの夢だったという編み物の講師になるという夢のバトンも受け取った。
ぎゅっっと力一杯、バトンを握っている。

そして、編み物はもちろん好きだけど、私はおばあちゃんと過ごすこの時間が大好きでした。
編み物教室でたくさんのものを編んだけれど、編んでいない時間もとても長くて、おばあちゃんの話を聞いたり聞いてもらったり、季節の手仕事を学んだり、せっかく編み物しに来たのに、おばあちゃんは留守番を私に託してあっちこっちへと飛び回ってしまっていない日もあったなぁ。笑
その一緒に過ごす中でいつも感じるおばあちゃんの見返りのないあたたかな愛情。

編み物の師匠として入門したつもりだったけど、その枠を大きく飛び越えて人生の師匠と思うようになったのでした。 

そしておばあちゃんはまだまだ私達を育ててくれているんだなぁと感じます。

師匠は偉大過ぎて、おばあちゃんのようなおばあちゃんになるにはまだまだ足元にも及ばないけれど、
こんな師匠を身近に、一緒に過ごしたこの時間の贅沢さはきっと何にも変え難い私の宝物の時間だった。

一つ一つの積み重ねが面となり形になる事、
間違えても大丈夫、どこからでも気づいたらやり直せるから大丈夫な事、
いつも優しい気持ちを添えて編む事、
周りが見えないほど突き詰めない事、
疲れるほどしない事、煮詰まるほどしない事、
全部編み物でおばあちゃんから教わった事だけど、これは毎日子育てでもなんでも生きていく術と重なって教えてもらったのかなぁと思う。

おばあちゃん沢山教えてくれてありがとう。
編み物も、手仕事も、そしてたくさんの人生の術を。
私はとても幸せものです。
おばあちゃんの孫で幸せです。

編み物の道はまだまだ歩き始めたばかり。
受け取ったバトンは握ってるものの、まだ準備段階な所でいるのにいきなり走り出すわけにはいかない。
いつかバトンを持って走り出せるように、これからも沢山おばあちゃんに教えてもらいながら、仕事や子育ての合間にちくちくしてゆきます。

……………………………

そしてこんなコラムという場を私に与えてくださった竹内さんや、佳代さんをはじめ、コラムの仲間の皆様、コラムを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
文を書くのは昔から苦手でした。小学校の読書感想文もいつも頭から煙が出る思いで仕上げていた私でしたから、きっと毎月拙い文だったと思います。
でもこんな素敵な場で、素敵な仲間達と肩を並べて歩んできた1年間は、かけがえのない時間でした。

1年間 読んでくださり ありがとうございました。

田畑 由布子

一旦最終回。
また、ふらっと現れますネ。

三女・糸喜ちゃんが入園式に着るワンピース(ゆふこ作)

カーディガン(おばあちゃん作)

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


23ページ

トビは、いろんなところで見かける身近なタカです。

カラスより大きく、つばさを広げると約160cm以上になることもあります。

ビル9階の高さからでも、ものがはっきり見える高い視力をもっています。

「ピーヒョロロロ」と鳴きながら飛んでいる時と、木に止まって鳴いている時があります。

木に止まっていたらじっくり見れるので、もし見かけたら見てみてほしいです。

トビは、タカだけど生きたものをつかまえて食べず、死んだ魚や動物を食べます。

この、死んだものを食べる動物のことを「スカベンジャー」とよぶらしいです。

トビは、死んだ動物以外に人の食べる「パン」や「お弁当」もねらってくるので気をつけてほしいです。

トビがいる所でごはんを食べる時は、後ろに何か(木、建物)がある所で食べると、とられるのを防げます。

トビは前に紹介した「NO,20のケリ」にいかくされ、よく2羽で追いかけっこしているすがたも見られます。

ここでクイズです。

「トビ」の名前の由来は何でしょう。

1.飛ぶのがうまいから

2.飛ぶスピードが速いから

3.羽ばたいた時の音が「トビ」と聞こえるから

正解は次の鳥図かんで発表します。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


コラム「一生懸命やってますよ。けれど、ガス漏れに注意してください」

 3月も後半に入りました。気が付けばもう4月の声が聞こえてきていますね。
川瀬家の子供たちは、この1年間1回も休まずに小学校・幼稚園に行くことが出来ました。なぜ休まずに行けたのか?理由は2つあると考えています。1つ目は、とにかくよく寝ることです。8時には寝て6時30分に起きます。このリズムで毎日生活しています。私も8時に寝ています。子供も私もほぼ体調を崩すことはなくなりました。
もう1つは山登りです。山登りをしてから皆身体が強くなりました。特に次男は、足がすごく速くなりました。お尻や太ももの筋肉がしっかりついてきました。往復5、6時間かけて山登りをして、帰りの車で少し寝て、家に着いたら近くの公園でドッチボール。そら身体も心も強くなるはずです。
皆さんも春の陽気に誘われて、今までと違うことにチャレンジしてはどうでしょうか。きっと新しい発見がありますよ!

今回のコラムは60歳代の女性で熊野さん(仮名)です。
この方は50歳代の時に脳出血になり、右半分の身体が不自由になってしまいました。
ですので、歩くときは麻痺している右足に装具を着けて杖を使って歩かれます。麻痺した右手は、ほとんど動かない状態。話すことは出来ますが失語症状があり、理解力に問題はないですが、言葉を発することが苦手で2語か3語の単語で会話をします。Sukkuは週2回ご利用して頂いてます。
そんな熊野さん、とにかく明るい方です。大きな声でよく笑います。熊野さんがおられる日は、普段より2倍ぐらいSukkuが明るくなります。そして、人を愛することが出来る人。家族はもちろん、関わらせていただいているケアマネージャーや私たちSukkuのスタッフ、同じご利用日の利用者さんなど・・周りの人に「ありがとう」を伝えてくださる方です。服装も明るい色が好きで、ピンクや赤の服をよく着て来られ、爪もマニュキュアを塗ってこられます。(たまに、林家パー子と間違う時があります・・・)左胸にはブローチを着けることも忘れません。
若い時に病気になり、車の運転や大好きだったお料理など、難しくなった事もたくさんあるのですが、「今の自分が出来ること」をいつも考えて、常に少し先の目標を持って過ごされています。
その一つがお洗濯。もちろん片手での作業です。転倒しないように足を踏ん張り、動かせる左手をうまく使って、毎日二階のベランダに洗濯物を干されます。私たちが9時前にお迎えにあがった時にはすでに出来てるので、朝早くから準備して干しているんだと思います。毎日の自宅でのリハビリメニューもしっかりと実施されています。時々家でのリハビリメニューを新しく提案してくださったりもします。
利用して頂いて2年が過ぎましたが、徐々に出来ることが増えてきました。最近では一人でうつ伏せに寝ることが出来ました。これは熊野さんにとって、とても大きな出来事!私の様なリハビリに関わる人間は「良くなった~。」と言われるより、「今まで出来なかったことが出来るようになった!」と言われることに喜びを感じます。
そんないつも一生懸命な熊野さんですが、一つだけ困ったことがあります。それは、よくおならが出ることです。だいたい出るタイミングも決まっていて、ベッドでのリハビリ中によく出ます。音が出るときもありますし、出ない時もあります。臭いがあるときも無い時もあります。そして大体、熊野さんは笑ってごまかします。たまに、鼻が曲がるような強烈な臭いの時があるのですが、そんな時に限ってエアコンの風に乗って臭いが運ばれ、他の利用者さんにまで被害が出ます。熊野さん・・今の強烈やわ~。と被害を受けた人はつぶやき、スタッフはテキパキと窓や裏口を全開にします。こんな強烈な時は熊野さん自身も臭いにむせ返り、やっぱり大声で笑ってごまかします。しかし、ごくたまに、音も出ない、臭いもない時があります。そのとき、熊野さんは知らんぷりします。けれど、私は分かります。なぜなら熊野さんはそんなとき、挙動不審になり目がキョロキョロするからです。それを見て私は言います。「熊野さん。今、おならしたね。」すると、熊野さんは大声で笑います。そして、ごまかします。
最近、熊野さんは困ったことに水分補給に炭酸水を飲むようになりました。しかも、強炭酸。さあ大変です!
炭酸水を飲むと必ずと言ってでるもの・・そう、ゲップです。
こうなると、下からも上からも出るわ出るわ。そして、大声で笑ってかき消します。
もうスタッフは慣れました。そして、熊野さんも気にしていません。
私たちは、熊野さんのその強さを尊敬しています。
最後に、今回のコラムを見て頂いた方々で、食事中の方失礼致しました!(おしまい)

次回コラム「Sukkuは携帯屋さんではありません。」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


前回のコラムで、「4月から、わたしにちょっとした変化があるのです」と書きましたが、わたしはいま、その変化の真っ最中にいます。2つの変化です。

 ひとつめは……19年間続けた、子ども造形教室を引退することです。
 そもそも26歳のときにはじめた、児童図書館での読書ボランティアからかぞえると、30数年間、子どもにかかわる仕事をしてきました。それを、この3月末に終えようとしています。

 わたしは若いころは、とくに幼い子が好きなわけではありませんでした。でも、子どもがお腹にいる頃から、なぜかわからないまま、とても惹かれるようになったのです。そして実際に自分の子どもを育ててみると、毎日が驚きと発見の連続。子どもってなんておもしろいの! と日々の忙しさの中でも、子育てを心から楽しんでいました。

 そのことと、小さい頃からずっと好きだった本が結びついて、たまたま近所にあった児童図書館で、読み聞かせやストーリーテリング、本棚整理などの仕事に出会いました。次第に仲間が増えてゆき、50名ほどのボランティアのチームをつくり、当時存続の危機に直面していた児童図書館を、みんなで支え合いました。その後、児童図書館が無事存続の運びとなったのを契機に、そうだ、自分たちでやろう! とチームのコアメンバーで立ち上げたのが、現在のコッコ・アトリエです。

 それからは週に一度、子どもたちに流行や常識にとらわれない経験をしてほしい、という思いでやってきました。ある時は、子どもたちの体より大きな壺をつくり、またある時は、裏山で採取した土でつくった土絵具で彩色した、巨大な仮面を作ったり。それらの活動は、チームのメンバーが力を合わせ、それぞれの得意なことを活かしたチームワークで実現したことばかりです。

 しかし……この1年余り、わたしには大きな変化がありました……体の変化です。しばらく立っていると股関節に強い痛みが走り、思うように活動できなくなったのです。そこでわたしは、そんな自分にもできることをやろうと、写真を撮ること、子どもたちや親御さんとの対話をていねいにすることに、それまで以上に専念しました。そんな中、竹内さんの写真のワークショップに参加できたことは、わたしにいろいろな気づきを与えてもらえました。

 多くの子どもの活動を支えるのは、大人の真意ある熱意です。大人も子どもも、自主的にやる!と感じる、純粋な欲望、と言えるかもしれません。それは片手間ではできず、優先順位を高くしていないとできないことです。が、体に痛みのあるわたしは、いろいろと支障を感じるようになっていきました。手を抜くのはいちばんいやでした。だから、わたしは引退を決めたのでした。

 引退の日、子どもたちからたくさんのお手紙をもらいました。そこには、話を聞いてくれてうれしかった、という言葉が並んでいました。そうなのです、わたしは子どもたちとの対話をとてもたいせつにしていました。対話をすることで、子どもたちの心が日々の制約やストレスから解放され、ものを作るという活動の自由さや楽しさに、きっと結びつくだろうと確信をもっていたのです。

 ただ耳を傾けること、評価をしないこと。ただ、わたしだったらこうするかな、というみじかい感想は伝えました。決してお説教や説得ではないように。そのことが子どもたちの心に届いていたのだなあ、とわかり、別れの悲しみは消え、わたしにはよろこびと満足しかありませんでした。

 ごめんなさい、本の紹介コラムなのでした。そんなことを考えていたここ数日、この本に出会いました。

『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』
 斎藤環 解説 水谷緑 まんが 医学書院

 オープンダイアローグは、精神医学の分野で、近年注目されている療法です。話を聴くことがメインで、それも医療者や患者の関係者がチームを組んで、患者の話を聴くのです。患者を変えようとはせず、本人が主体的に、自分の気持ちに気づくことをうながすような聴き方なのです。
 フィンランド発祥のこの療法は、まだ一般的とは言い難いのですが、著者の精神科医、斎藤環さんが書いておられるように、家族や友人など、ふつうの人間関係にもおおいに応用できる方法です。他に先行のすぐれた書物もありますが、今回まんがというわかりやすい形になって、より広く扉が開いたように思います。どうぞ手に取ってみてください。

 あ! もうひとつの変化を書き忘れていました。
 アトリエ引退の日、夕方遅くに4番目の孫が生まれました! いままで「3びきのコブタ」と呼んでいたのですが、さあこれからはどうしましょう。ナルニアきょうだい、かな?

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

コッコアトリエ・HP → ●

コッコアトリエ・インスタ → ●


『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月

雪の降るある日、いつも通りに登校したはずの高校8人。

開かない扉や窓、他に誰もいない校舎、5時53分で止まった時計。

閉じ込められた校舎の中で、8人は2カ月前、学園祭の最中に自殺した同級生のことを思い出す。

でもその顔と名前は….?

どうして忘れてしまったのか?

自殺したのは、誰?

私の好きな辻村さんのデビュー作!!

なんと、講談社文庫で、上下巻にして1200ページ近く(合計で)あるのです!

あらすじからわかるように、怖いシーンがふんだんにちりばめられています。

以前紹介した『かがみの孤城』と同じように伏線もたくさん!

謎も多くて…..ラストは驚きかもしれません。

実は、次回に紹介する本と〇〇〇もしているんです!

怖いけれど面白いです!

ぜひ読んでみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。

お客さんのコラム3/10版

『草の辞典 野の花・道の草』森乃おと

『子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑』岩槻秀明

『里山さんぽ植物図鑑』宮内泰之・監修

もう暦上は

たくさんの植物が芽生えますね。

私の学校でも、オオイヌノフグリが咲いています。

今回は、私が自由研究で参考にした植物図鑑を3冊まとめて紹介します。

一冊目の『草の辞典』は、花言葉野草のレシピ薬草ものっています。

私の好きな花言葉はチガヤの「子どもの守護神」です。

二冊目の『散歩の草花図鑑』は小さくコンパクトで、持ち運びやすく、生態がわかりやすいのが特徴です。

三冊目の『里山さんぽ植物図鑑』は少し大きく重いため、散歩などには持っていきにくいのですが、とてもくわしく草花や樹木のことがのっている上、専門用語も多めです!

少し散歩するときに、道端の草をながめてみませんか?

私のオススメは川の近く!

3冊とも、とても役立ちます!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


ようこそKnitting cafeの巻

先日、奈良町のとあるアトリエでknitting cafe という編み物教室をされている事を知って、おばあちゃんと「行きたいなぁ」と話題になっていた。

月に2度ほど開催されているようで、教室料金を払ってアトリエに自分たちの編みたい物を持参して、アトリエの店主さんが編み物を教えてくれたりするそうで、お茶とおやつを食べながらお喋りをして編む時間を過ごせるというイベントをされてるそう。

おばあちゃんと「いいなぁ!楽しそうやなぁ!行きたいなぁ!」
と言いながら、ふと、この編み物教室を振り返ると、編みたい物を持ち寄って、お茶を飲んで、モーニングとお喋り。
今、自分達がしている事とほとんど同じ事やん!と言う事に行きついて、それならこれでいいかぁ!行かんでも!ワハハ〜と2人で笑い合うという、なんだそりゃというオチになったというわけです。

「おばあちゃんも昔、家でknitting cafe してたんよ、そんなええもんちゃうけどなぁ。笑」
と笑いながら話をしてくれた。
今から30年ほど前の話だそうで、近所の人やお友達から編み物を教えてほしいと頼まれて結構たくさんの方がおばあちゃんのこの家に寄り合ってみんなで編み物教室していたそう。
講師の資格をとりたかったけど家の事情で取れなかったおばあちゃんだけど、みんなおばあちゃんの腕前を知っていたので、教えてほしいと、来てくれていたそう。
みんなでおやつを持ち寄っておばあちゃんに教えてもらいながら編み物、まさにknitting cafe !
教室料金はあったの?と聞くと、もちろんナシ!「おばあちゃん講師でもなんでもないからな〜、みんな来てくれるのが嬉しいから!」と、おばあちゃんは笑っていた。
そのおばあちゃんの編み物教室で、おばあちゃんに教えてもらいながら編んだセーターをついこないだも大切に着てくれてた事や、その教室に来てくれていて、今はもうお亡くなりになったそうですが、その方が編んだセーターをその娘さんが今受け継いで着てくれている事を話してくれた。
手編みってこうしてその時の想いや、編んだ人の暖かさまるごと纏って優しい気持ちになれるのだから、宝物として大事にされているんだろうなぁと気持ちがわかる気がしたのでした。

その編み物教室はみんな仲が良かったそうで、盛り上がって修学旅行まで行ったそう。笑。みんなで揃って行き先は大阪へ、五木ひろしのコンサート!笑!!
五木ひろしのコンサートへ行き、美味しいご飯を食べて、帰りにおばあちゃんの行きつけの虹のまち(今で言う、なんばウォーク!)にある大きな毛糸屋さんがあったそうで、そこに行ってみんなで沢山の毛糸を買って帰るという、ちゃんと最後は編み物教室らしいコースだったそうです。
なんて楽しそうな教室!
そうしてそこから生まれた編み物達がまだまだ引き継がれて、今も生きているのってとても素敵だなぁと思うのです。
今はファストファッションがたくさんあり、とても安く、早く、素敵なお洋服が手に入るこの時代だけど、わざわざ時間を費やすこの手編みのセーターの良さと言うのはきっとこういうところなんだなぁと思うのです。
唯一無二でのぬくもり。

おばあちゃんの手編みを小さい頃から身に纏って大きくなったことの贅沢さにやっと気づいたように思います。

………………………………………

さて、三女がお腹で臨月の頃から始まった編み物教室も残すところあと数回となりました。

そうです。待機児童だった三女の保育園が無事決まり、4月から私も本格的に仕事復帰が決まり、月水金、いままでのように編み物教室ができなくなるのです。
とは言うものの編み物が終わるわけでもなく、家でもきっと好きな時に編み続けていくのだろうし、週に一回あるお仕事が休みの日はおばあちゃん所で編み物教室を続けていくことになったのだけど、今までのようにたくさん通えなくなるのです。

いつも忙しいおばあちゃんも、この一年の、月水金は私達の時間として楽しみに過ごしてくれていたそうで、月水金の編み物教室がなくなるのは寂しいわぁと言ってくれる。
ありがとう、愛情いっぱいの編み物のじかん。

そうして私のコラムも毎月2回、定期的に綴らせてもらうのがあと一回となりました。

読んでくださった皆様、コラムのメンバーの仲間たち、お礼や締めくくりはまた最後の回で。

おばあちゃんのお庭の枝垂れ梅が満開でとても綺麗です。春の訪れをひしひし感じます。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


コラム「話す内容の90%はウソです」

3月に入りました。
2月後半から私の鼻はムズムズ。目はショボショボ。花粉症の人間にはきつい季節になってきました。長男も本格的な花粉症になってしまいました。
つい先日、Sukkuで最年長95歳の女性が鼻水が止まらないとのことで病院受診すると、
医師から「花粉症です。」と一言。95歳でも新たに花粉症になります。皆さんご注意を!

今回のコラム「話す内容の90%はウソです」
主役は永山さん(仮名)80歳代 女性です。
この方の担当ケアマネージャーに頂いた情報の第一報は、話す内容の90%はウソです。冗談ではなくウソです。そして、高血圧と認知症。他者に攻撃的でどこでも問題を起こしてしまう。という情報もありました。色々な情報を聞く中で、社会で生きずらい方なのかな?というイメージが私たちの中で出来上がりました。(精神疾患の影響が大きいのですが)
Sukkuの中でうまくやっていけるかな?と心配したり、どこまでサポートできるか?と考えたり、トラブルが続いた場合などはご利用を断ることも想定しながら、スタートしました。
しかし、いざ利用が始まってみると、驚くほど穏やに過ごされたのです。お話上手という事もあって、他の利用者さんとも会話が弾みます。あまりにも上手にお話しをされるので、私たちもどれが本当の話しで、どのお話しがウソなのか分からなくなる事が多々ありました。ですので、永山さんがどんな話をされても決して否定はせず、同意するように過ごしました。
ただ、ご利用して頂く中で課題も出てきました。
一つ目は、朝おうちに迎えに行っても、不在の場合がとても多いのです。なぜか・・?(認知症の影響で、予定を覚えるのが難しいというのもあります)
永山さんにとって、何よりも難しいことがあります。お金の管理が出来ないのです。特にご主人を亡くされてからはその事でトラブルが絶えず、今は後見人である司法書士さんに管理をお願いしています。そして週2回、司法書士さんからお金を受け取っています。(もちろん生活するにあたり十分な額です)ただ計画的に使うことは難しいので、次の受取日までにお金が足りなくなります。そうなると大変です。感情のコントロールが出来なくなり、攻撃的になってしまうのです。永山さんは電話を持っておられないので、近くの病院へ行き、公衆電話で司法書士さんに電話します。一日に何度も、執拗に電話してしまいます。病院の受付職員が司法書士さんの電話番号を覚えるぐらい電話します。でも、司法書士さんもそんなしょっちゅう電話に出れません。すると、次は市役所に行きます。市役所に行って叫びます。「私の年金返せー!」って。
そうなんです。朝イチでこのスイッチが入ってしまうので、電話をかけるために、出かけてしまい、自宅には不在になるのです。では、どうしたら良いか・・?考えました。
すると、1つの法則性に気が付きました。それは、家にいない時は、近所の病院か市役所かコンビニ。この三か所のうちの1つに必ずおられるという事です。その法則が分かってからは楽になりました。病院と市役所には、Sukku利用時の時間帯に来られたら連絡してもらうようにお願いし、あとはコンビニを見るだけ!すると、すぐに発見することが出来るようになったのです。
もう1つの課題は、高血圧に対する薬の管理をどうするかでした。
ここは、ケアマネージャーが中心になり色々と調整することになりました。
そして、1週間のうち2回はSukkuをご利用時に内服してもらうことに。(他の日も、支援を受けられるように調整)と同時に、お金の受け取りもSukkuで行うことになったのです。長かった道のりも、ようやく整いました。
今でも、私たちが永山さんを迎えに行くと、「司法書士の先生に電話しなあかんし休むわ!」と言われます。でも、すぐに私たちは「Sukkuにお金持ってきてくれはるよ!」と言いいます。すると永山さんは「ほな行くわ!」とすぐに切り替えてSukkuに来られます。そして、何もなかったように他の利用者さんと楽しそうにお話しをされています。
ご利用中、司法書士さんがお金を持ってこられると嬉しそうに出迎えられます。最近は他の利用者さんも分かってきて、司法書士さんの姿が見えると「永山さん!先生きたで~。」と教えてくれるようになりました。
永山さんにとってSukkuは心のオアシスのようになっているらしく、他の利用者さんともめるようなことは一切ありませんし、スタッフとの関係も良好です。トレーニングにも熱心に励んでいます。ご本人も「ここに来るようになって膝が痛くなくなった。」と言われるようになりましたし、帰りは「ありがとねーありがとねー」と言いながら帰られます。
最近、永山さんは物忘れが進んできました。感情の起伏も激しくなってきました。
それでも、Sukkuに来ると穏やかになります。
Sukkuは市役所職員や司法書士さんから、救世主のように言われます。それが良いか悪いか分かりませんが、永山さんの心が穏やかでいられるような場所を提供し続けたいなと思う今日この頃です。これからも、小さな声に答えられる場所でありたいです。(おしまい)

次回のコラム、「一生懸命やってますよ。けれど、ガス漏れに注意してください」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


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コガモは、冬に川や池に群れでやってくる小形のカモです。

10月~4月までいることもあります。

おしりの黄色はオスだけにあります。

オスは「ピリッ」と鳴き、メスは「クエークェ」と鳴きます。

むねのもようはとても細かく1羽1羽もようがちがいます。

コガモはもぐらずに水面で逆立ちし、頭だけもぐってえさを食べることが多いです。

おもしろいと思ったことは、前コガモの羽をもらってつばさの羽を見ていると、羽のうらに銀色の線があったことです。

これはコガモなどのカモ類の羽の特ちょうだそうです。

池とか川の近くで羽をひろったら、うらに銀色の線がないか見てみてください。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.の黒っぽい色

でした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


毎回このコラムには、本の紹介を書かせてもらっています。が、わたしがほんとうに書きたいのは、本の内容だけではないみたい、と最近気がつきました。

 わたしの生活の中で、本はわたしの話し相手になり、聴き手になってくれています。つまりわたしは、毎日本と対話しているのです。それは、作者との対話でもあり、わたしの中のもうひとりのわたしとの対話でもあります。本はわたしの生活の、実にたいせつな核になっているのです。

 と、いうことで、今回は、そんなわたしの本との暮らしを、毎日つけている日記から抜粋してお伝えしようと思います。

*****

3月3日(水曜日)
KBSラジオで「26回のホラ話」(MC ホホホ座の山下賢二さん)を聴いていたら、今日のゲストは、納豆製造業の人だった。その人の趣味はランニングで、自分の工場からホホホ座まで走っていって、本を山と買うという。山下さんが、「まるでナメクジか?っていうくらい、床を汗でビショビショにしていかはるですよねー」と言っていた。この納豆屋さん、読書家で、どんなに忙しくても、毎日必ず本を読むという。「続けるのが好きなんですねー」と。いいなあ、この話。そうだ! わたしもこの日記のように、毎日必ず本を読もう! 本を読んで、作者と話し合おう。ただ読むだけじゃない。そこで作者と対話をするのだ。わたしは作者に「敬意」を感じる。その敬意をきっかけにして、さらにわたし自身との深い対話につなげてゆこう。そういうきめ細やかな繊細な読み方を、わたしはしたい。

3月4日(水曜日)
今日は、大好きな雑誌、『MONKEY 』(柴田元幸編集)の最新号を読んだ。今回も、翻訳家柴田さんの「好き」が満載の、たくさんの海外文学が紹介されている。わたしにはその好きっぷりが、ほんとうに気持ちいい!
海外文学の翻訳作品は、外国の違う文化の世界と、わたしの生きているこの世界との橋渡しをしてくれて、ものすごく刺激的。遠く離れている世界に生きる人と、自分はつながっている。そう感じると、わたしはこの世界で決してひとりではない、と思う。そして安らかな気分になれる。自分を取り巻く世界とは違う、言葉も違う、でも、どこか底の方でつながってる……。そのようなシームレスな一体感が、わたしを安定させるのだ。

3月5日(木曜日)
スツールコラムのお仲間、5年生の琴子ちゃんが前回紹介してくれた、 荻原規子の『もうひとつの空の飛び方』を読んだ。この本では、コラムの同じ回にわたしが取り上げたファンタジー、『ナルニア国ものがたり』についてや、本を読むことについて、多くのページが割かれていた。以下すこし引用。

「なんのために架空のものごとを設定するかというと、自分たちが当たり前に暮らす生活に深みを与え、イメージを豊かにするためなのだ。毎日の日常を大事にするためにこそ、空想の物語がある。」

「本を読むことの効用は、体験とはべつの次元にあるのだと思う。たぶん……得た経験(否定的な体験も含めて)を自分の中に位置づけるとき、統合に必要な知識になるのだ。」

琴子ちゃんとわたしはゆうに50歳違い。孫のような彼女が教えてくれた本に、わたしは何度もそうだ! と膝を叩いた。すごいなあ、琴子ちゃん。教えてくれて、ありがとう!

3月6日(金曜日)
4月からわたしの生活に、ちょっとした変化が訪れる予定になっている。そのためわたしは、もっと本を読んだり文章をつづったりしていきたいと思う。それで、内田樹『街場の文体論』を読むことにした。つぎ読む本を決めるとき、だいたい、行きつけの恵文社さんで本を選ぶのだが、この本もタイトルがさっと目に飛びこんできた。今必要な本だ、と思えたのだ。そしてパラパラめくってみると、文章を書く心構えとして、次のようなことが書かれていた。

「読み手に対する敬意を大切にしましょう。(……)敬意とは、『読み手との間に遠い距離がある』という感覚から生まれます。(……)言葉がうまく伝わらない人にどうしても伝えたいことがある場合、(……)何とかして相手に想いを伝えようとする。(……)情理を尽して語る。僕はこの「情理を尽して」という態度が読み手に対する敬意の表現であり、同時に、言葉における創造性の実質だと思うんです。」

わー! と思った。わたしはこのところずっと考えていた、「距離」や「敬意」という言葉が、またここにもあった。

*****
 とまあこんな具合に、ランニングをする納豆屋さんのように、わたしは毎日読書を続けて、なんやかんや考えたり感じたりして暮らしています。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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2/25版 ~巻頭特集~

昨夜ウォーキングをしている時、

ふと夜空を見上げたら、

今よりももっと輝こうとしている幾つもの星をみた。

ひとつひとつが離れているとそうでもないんだろう。

でも寄り添うことで、ひときわ美しく見える。

オリオン座って家族みたいやね。

鳥図かんを書いてくれている響くんが、青少年の意見発表文で学年代表に選ばれました。

想像力豊かな素敵な文章ですので、巻頭特集としてご紹介します。

お姉ちゃんのくるみちゃんも選ばれました。

昨日の夕方くるみちゃんから、この作文のコピーが届きました。

実はタイムリー過ぎてとても驚きました。
昨日の昼間、佳代と出掛ける車の中で、こんな話をしていました。

人生って、、、健康で元気に、変わらない日常を毎日、過ごせていることを特別な事だと思えるかどうかやと思う。
当たり前すぎて、幸せに暮らせていることを忘れがちになる。
それをどんな風に、有難いと感じ続けられるかが、人生の鍵やと思う。
感謝することで、前向きに色んな事に挑戦できるんやろうね。

この話をした数時間後に、くるみちゃんの作文が届き、読んだのです。

きっとソウルメイトだと思います。

ひーくん、くーちやん、気づきと優しい心を分けてくれて、ありがとう。

くるみちゃんと響くんのパパとママは15年前、奈良にある、くるみの木で結婚式を挙げました。

専属カメラマンだった僕が撮影をさせてもらって、やがて二人が生まれ、赤ちゃんの頃から今でもファインダー越しに見つめています。

こんな風にスツールのホームページに関わってくれてることが、夢のようです。

お客さんのコラム2/25版

『もうひとつの空の飛び方』

『枕草子』から『ナルニア国』まで 萩原規子

以前紹介した『空色勾玉』作者の萩原規子さんが、過去に読んできた名作やファンタジーの書き方を語る本です。

私は本を紹介する本が好きで、他にも似ている本を読んだのですが、この本はファンタジーや児童文学を多くあげていて、心理学的な難しいことも書かれているのが特徴です。

少しわかりにくいところもあるかもしれませんが、ひとつの本について深く考えているので読みたくなります。

とくに『ナルニア国物語』についての言及が多く、私も本棚のナルニアを読み返そうかなと考えています。

ぜひ手にとってみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


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シメは、林などにいるちょっと太りぎみでくちばしが太いのが特ちょうの鳥です。

よく、顔がこわいとか言われるけどよく見ると羽もきれいだし、そこまでこわくないんじゃないかなとぼくは思っています。

かたい実を食べているけど虫も食べるそうです。

「チッ」「ツィツィ」などとつぶやくように鳴きます。

はんしょく期以外は群れで生活をしていることが多いです。

飛ぶ時につばさに白いもようが見えるのでそこに注目してみてください。

すごいと思ったところは、シメのくちばしではさむ力は約30kg~50kgもあり、ぼくたちがリンゴをかじるのと同じくらいだそうです。

なので、指をはさまれると、そうとういたいと思います。

ここでクイズです。

シメは夏になるとくちばしの色が変わります。

白っぽい色から何色に変わるでしょう。

1.ピンク色

2.黄色っぽい色

3.黒っぽい色

4.黄緑色

正解は次の鳥図かんで発表します。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


⑳「所長は市民ランナー」

2月も後半に入りました。2月は子供たちにとって大きなイベント、節分がありましたね。川瀬家も例にもれず豆まきをしました。
今年の鬼はスタッフの樋口が鬼のお面をかぶり我が家を訪れました。
呼び鈴を鳴らし、インターホン越しに映った鬼のお面。そして、新聞受けから低い声で
「おーにーだーぞー。」それを見た子供たちはとても怖がりました。
豆なんかまく余裕はありません。長男は、お母さんに豆を渡し「お母さんがお豆まいて!」と震える。次男は、一粒の豆を握って頑張って投げました。その距離わずか5cm(届くか!)そして、少しだけちびりました。2人ともかなり怖がって、大成功!!
そんな節分も終わり、つい先日の夜のこと、「石焼き芋~」の声が外から聞こえてきました。すると次男、何を勘違いしたのか「おにがきたー」と腰が抜けて泣き出す始末。
来年の節分は怖くない鬼にしないと・・・。

今回のコラムは、杉多さん(仮名)男性、70歳代の方のお話しです。
この方はSukkuを開設して2か月目からご利用いただいている方です。もともとは京都市内出身の方ですが、R大学を卒業後、障害のある方に就労する場所を作りたい!という熱い思いで園部町内に就労支援の作業所を設立されました。
しかし、就労場所を作っても仕事がなければ継続できません。杉多さんは色々な企業を回り、障害があってもできる仕事を苦労して探して確保されました。そのような活動と実績・信頼を長年積み重ねて来られ、勲章ももらわれています。そして、このコロナ禍でも仕事が減ることなく、作業所を利用している方全てに何かしらのお仕事があるそうです。
そんな杉多さん、仕事の傍ら市民ランナーとして色々なマラソン大会に参加されていました。自己ベストは3時間とのことで、かなり本気のランナーだったようです。
日本の大会だけでなく、ホノルルマラソンなども何度も走られたそうで、地域でも有名な市民ランナーでした。実際、Sukkuご利用中の服も、びわこ毎日マラソンや篠山マラソンなど、大会の記念Tシャツを着てトレーニングされています。
そんな杉多さん、数年前に脳梗塞を発症され、軽度の麻痺と失語症、そして認知症を患うようになり、その後徐々に動けなくなりました。
杉多さんの手足の麻痺は軽度で、ある程度身体は動かせる状態。元々スポーツマンと言う情報は得ていたので、私は厳しく杉多さんの身体を追い込みました。病気の影響で身体がとても硬くなっていたので、かなり入念にストレッチもしました。そして、トレーニングもしっかりして、最後は15分かけて作業所まで歩いて帰ることにも挑戦しました。杉多さんと歩いて作業所へ帰ると、スタッフの方が「所長!すごいですやん!!」と驚かれます。そして、杉多さんはニコッと笑顔を返されます。私はその時の顔が大好きでした。
そんなハードなリハビリを週2回実施し、歩く力も戻りました。
次の目標として私が「杉多さん。走る練習しましょうか!」と問うと「え~!!」と言いながらも、さすがスポーツマン!歯を食いしばって頑張りました!
そして、上り坂や下り坂・階段なども交えたトレーニングをして、10分程度ジョギングが出来るようになりました。(これはホントにすごい!)
状態もとても良くなったので、そろそろSukku卒業に向けて回数を減らしましょう。ということになり、ご利用が週1回になりました。
杉多さんも休みの日には外を歩いたりして頑張っておられましたが、ある日、大きく転倒してしまったのです。顔を強打され擦り傷も出来ました。
その日からご本人・ご家族の不安が強くなりました。
そして、自宅から出ないようになりました。出さないようになってしまいました。
私たちもなんとか前の状態に戻そうと頑張りましたが、それも難しく徐々にいろいろな能力が低下してきました。身体機能も認知機能もです。
特にショートステイ利用後の能力低下は著しく、身体の状態を見ただけで今週ショートステイに行ったかどうかが分かるくらいでした。(ショートステイは必要な制度です)
Sukku利用中も、職員の声掛けに対して頷くだけの日が多く、言葉はほとんど出てきません。歩行も手を引いて介助が必要な状態になってきました。しかし不思議なことに、トレーニングマシンに座ると体が覚えているのか・・しっかりとトレーニングに励んでおられました。
今月に入り、杉多さんのSukku卒業が決まりました。その理由は、作業所からSukkuに通うことが難しくなったからでした。約3年間の利用でしたが、ここ数か月は歩くことも介助を要し、コミュニケーションも難しい状態でした。
最後のご利用日、私から他の利用者さんに杉多さんが今日で卒業ですと伝え、杉多さんが今までしてきた偉業を話しました。そして、おそらく言葉は出ないだろうな・・と思いながらも、「杉多さん、最期に一言お願いします。」と伝えました。
すると、杉多さんは泣きながら「長い間お世話になりました。ここでは、本当によくしてもらいました。これからどうなるか分からないけど、しっかり頑張ります!」と大きな声で話をしてくださったのです。それを聞いた私たちスタッフは、思わず泣いてしまいました。数か月ぶりに聞いた、しっかりとした声でした。
帰りの車内でも、杉多さんはよく話しをされました。
それがとても嬉しかった2月の出来事でした。
杉多さんの人生はまだまだ続きます。
杉多さんの人生に関われたSukkuは心から幸せでした。
これからも利用者さんの人生の終盤戦を共に過ごせたらいいなと思います。(おしまい)

次回のコラムは「話す内容の90%はウソです」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


まだまだ寒い日があるものの、陽射しは明るく、空気には春の光が満ちてきています。わたしの小さな庭にも、白やもも色の梅の花が咲き、種がとんで、庭のあちこちから顔をのぞかせるクリスマスローズの花盛り。愛猫ももも、光に誘われ、庭に出ようよ、と誘うので、久しぶりに、ももといっしょに庭散歩に出ることにしました。わたしは手にフィルムカメラを持って。いい光だったのです、ちょうどフィルム向きの。

 ふだん、バタバタと忙しいアトリエの仕事場では、デジタルの一眼レフで撮っています。が、プライベートではフィルムで撮るのが好きです。なぜなのかなあ、と考えました。

 59歳でフィルムカメラをはじめました。もちろん、すでに老眼もきていて、もともと弱視に近いほどのひどい近眼でもあるので、フィルム一眼で、ピントがオートでない愛機 CANON AE1は、わたしにとって、簡単に撮れるものではありません。でも惹かれるのです。何に?

 フィルム写真のよさは、偶然性にある、とわたしは思います。ねらっても撮れない。もちろんねらって撮るフィルム写真もあるでしょう。でもわたしにとってのフィルムのよさは、”たまたまそうなった”という要素が入りこむ”すきま”だと思うのです。たまたま今日、この光だった、たまたまたシャッターを切った瞬間、この表情だった、など。その瞬間が、偶然かきとめれらている。漂っているもの、つかみにくいもの、その瞬間が。

 その瞬間のすきまに、”想像”というものが入りこみます。すきま……わたしはこれはとてもいいものだと感じます。きっちりとつまっているものよりも、よいものだと。それは雑味ではなく、楽しい気分を起こさせる遊び。そのすきまに、それぞれの人の思い描く”想像”が生まれ、すきまの奥に、広く深くひろがってゆく……。

 そんなことを考えていて、わたしは何かにひかれるように、数十年ぶりに『ナルニア国ものがたり』という本を手に取っていました。第1巻『ライオンと魔女』にはじまるこの7冊の本は、わたしが10歳を少し過ぎたころに、生まれて初めて父にねだって買ってもらった全集です。その本を読むうち、わたしはえも言われぬ幸福感に満たされました。

 何度も読み返し、慣れ親しんだ言い回し、素敵な挿絵、珍しい外国のお菓子や調度。そして何より、親から離れて暮らす4人のきょうだいが、古い大きなお屋敷の、衣装だんすの奥からファンタジーの世界に入りこむという、魅力あふれる物語……。わたしはすっかりその物語に包みこまれました。ほんとうに好きな世界がここにあった、と思い出したのです。その思いがある限り、わたしには、悲しみよりよろこびの方が大きいと思えました。また悲しみも憎むべきものではないとも。悲喜こもごもで、それでいいのです。

 春の光が思いもかけず、わたしを子どもの頃に親しんだ想像の世界に引き戻してくれました。贈り物のような1日でした

『ライオンと魔女』(『ナルニア国ものがたり』第1巻)
 C.S.ルイス作 瀬田貞二訳 岩波書店

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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人生あみものの巻

私はいつも「これが編みたい!」と思って取り掛かり、編み図を理解しておばあちゃんにアドバイスもらってから編み始めて、いつもだいたい3回は失敗して編み直すはめになるのです。(3回で済むのはマシな方。)
編み直さずに最初からスムーズに編み進めて最後まで編み直し不要だったものはなんと一度もないのです。

あ、ここ間違った!と思って二、三目を戻って直す事はちょこちょことあったとしても「うわー!ここまできたのに!ここが違うとこの先どうしようもないやん、どうしよ、、なんとか、、なる??…ダメ。解こう、、涙」のレベルの間違いです。
編み物は元は一本の糸で、糸を一目一目編み、重ねていき、いつの間にか“面“になるという物なので、せっかく積み重ねて出来てきた面をまた一本の糸に解く時の悲しさたるや…ここまできたのに…という、絶望感です。笑

今度こそ間違わずに編みたいといつも思うのですが、だいたい3回はやらかしてしまって悲しい顔して解く羽目になるのです。

でもそうして間違いを重ねることによって、やっと自分のモノにできると言うか、やっと理解したような気持ちになるのです。

あぁ。間違ったな。これどうにか誤魔化そう…としても誤魔化していいものと、ならないものがあって、私のミスは大半どうにもならない事が多いのですが、仮にどうにかこうにか誤魔化して最後まで編み続けた事があり、ですがどんなに面になっていくのがワクワクする編み物でも、その間違って無理矢理誤魔化した箇所が気になって気になって、目がそこにしかいかないのです。
出来上がってきた全体よりも、もう、その気になる所しか目に入らないのです。
せっかく日々、コツコツ編んで面にしていくのに、あの時やっぱり戻っといたら…という後悔がすごいのです。
こうなるともう気持ち悪くて仕方ない。
出来上がってきてもなんだか嬉しさが半減するような。
こういう理由から、もう潔くミスを認めてその場へ戻って修正!!そして理解して前へ!!のスタンスを大事にしようと思うようになりました。

おばあちゃん曰く
「誰でもそうやわ、由布子。おばあちゃんも最初から上手くいかんもの。
試行錯誤も大事やね。
編み物は正直の積み重ねやからなぁ、編んだ通りに出来てくる!正直やで〜、その時の編んだのが面に出る。やった通りにしか出来上がらない、辿った通りに出来てくる。
どうにかできる事は自分で対処したらいいけど、こりゃあかんと思ったらまた戻ってそこからスタートしたらいい。
その方が気持ちいい。裁断してしまう裁縫とは違って編み物は始まりから終わりまでずーっと繋がってるからな!やり直しはどこからでも何回でも!」と。
おばあちゃんに編み物の相談しながら、なんかそれって生き方みたいと思って聞いていた私です。

いつもまっすぐ暖かく生きて、人生を重ねてきたおばあちゃんから聞く話は、おばあちゃんは単に編み方の話だったのかもしれないけど生き方そのものの話に聞こえたのです。

何度でもやり直せるなら、納得して前に進みたいし、何度でもやり直せるなら失敗も怖くない!何を今更ですが、最近はそう改めて思います。
いや、でも失敗せず出来ることならやってみたい!ですが、以外と実は分かったつもりでいるだけだった事が多いのかもしれないです。

ちゃんと理解できてなかった事、勘違いして覚えて進めていた事に気づくには、失敗として現れてこないとずっと気づけなかった事だから、これは意味のある失敗。
今後につながる失敗!!これでいいのだ!!

と自分を鼓舞して気合を入れて今日も糸解く…(うわーーー!!くっそーーー。と、とてつもなく悔しくなりますが…笑)

こんな経験を編み物で積み重なってきたのですから、私生活でも失敗、壁にぶつかった時、立ち直る術を身につけて編み物に出会う前よりもポジティブになったように思います。
だって人生も裁断されたものではなく、始まりから終わりまで糸のように繋いで重ねて、その正直の積み重なりが面となるような気がしているからです。

人生フルーツ
と言うとても素敵なドキュメンタリー映画がありましたね。

私にとっては、人生編み物。
でしょうか!?笑

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。

サニー文庫2/10版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 2月27日(土)10:00 - 12:00

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

「お蚕さんから糸と綿と」京都新聞一面のコラム凡語(2/7)に大西暢夫さんの絵本のことが書かれていた。文庫にあるのは「糸に染まる季節」だけで、ちょうど図書館からお蚕さんの絵本を借りたところだった。“ 糸や綿が、命あるものから生まれてくるということをぼくは忘れかけていた。” 見開きの大西さんの言葉。お蚕さんに満足のいくまで葉っぱを食べさせるため、土作りや肥料など桑畑の手入れからされている西村さん一家。春と秋の二回お蚕さんを育て、糸とりまで行っている。部屋に棚が組まれて竹ざるを置いてお蚕さんを迎え、お蚕さんが繭になるころには桑畑の葉っぱが全部なくなるくらいお蚕さんは食欲旺盛で、食べるということはもちろん排泄もあるので西村さん一家は育てるだけでなく、おそうじも忙しい。芽吹きの春の葉は柔らかく、秋は春よりかたい葉っぱが茂るので、それを食べるお蚕さんのはきだす繊維も手触りが変わるそう。お蚕さんの合図があって繭になる準備が始まると、天井から吊られたボール紙の箱の中か、ジグザグに折られたわらの谷間か、二つの方法で繭が出来上がるまで見守られ、人の手によって糸や綿になり12月の虫供養の様子まで、大西さんはカメラで追いかけてゆく。お蚕さんを育て繭になる部屋は、繭を乾燥させ命を断つ部屋となり、生糸を巻きなおす部屋へと模様替えされていくことが私には驚きだった。お蚕さんの習性を利用し、人の技術と知恵によって作られている生糸や真綿。温かいと感じるのはたくさんの命のおかげ。お蚕さんの温もりだったと知りました。

雪が降るのが嬉しくてしかたない、しろ (犬) が可愛い「ゆきだゆきだ」。だるまさんの暮らしが見えてくる⁈「もりのだるまさんかぞく」。こちらの二冊を1月のサニー文庫で読みました。

お客さんのコラム2/10版

先日、自分にとってほんとうにたいせつなものはなんだろう、と考えるきっかけがありました。

 お正月に、お餅ではなく珈琲が、のどの奥にすいっと入りこみ、誤嚥になってしまいました。しつこい咳き込みがとまらず、肺炎の検査をすることになったのですが、そのとき思いも寄らず、腫瘍マーカーに黄色信号が点ったのでした。びっくりした、というよりも、ああ、ついに来たか、という思いでした。

 昔、今のわたしと同い年で、母がステージ4の胃がんになりました。その後母は長くつらい闘病の末、命をとりとめ、88歳の生をまっとうしたのですが、いよいよわたしもそういう年になったのだなあ、と思ったことでした。

 先日ここでとりあげた法然院の貫主、梶田真章さんは、「自然と人間の共存」という考え方はおかしい、とおっしゃっています。人間と自然は対立しているのではなく、人間も自然のなかにあって、まじりあって生きているのだ、と。だから衰えも死も病気も、ただ自然の成り行きなのです。

 わたしは自分の時間にも限りがあるのだと、いまさらながらに実感しました。そしてこのとき、こころのすみずみまで見回してみて、なんの後悔もなかったです。

 さいわい再検査の結果、事なきを得たのですが、事なし、とは無事ということ。なんてほっとする言葉でしょう。そしてこれからは、自分にとってたいせつなことをより考えて生きていこうと、深くつよく思ったのでした。

 さてそんなことをつらつら考える日々、陽射しは早春のかがやきを帯びてきています。きょうご紹介したいのは……。

『ほんとうのリーダーのみつけかた』
 梨木香歩 岩波書店

 昔からひとは、多様な自然のなかで生きるにあたって、群れをつくって生きてきました。そこにはリーダー的存在がおり、リーダーのもとにまとまることで、人間は生き抜いてきました。
 しかし、そのリーダーに認められることばかりを気にかけていたら? それは、世間の評価を過剰に気にすることにもつながります。他人にいいと思われたい。そういう思いは、現代の日々のSNSにもあふれています。

 いつもだれかにいいと思われなくてはいけないの? と梨木さんは問いかけます。

 そうではなく、自分自身のなかにいる、もうひとりの自分の目で、自分を客観的に見直すこと。自分のなかの、もうひとつの声に耳を傾けて、意見を聞いてみること。わたしたちのほんとうのリーダーは、そのひとなのではないか。

「だれよりもあなたの事情をよく知っている、両親よりも、友だちよりも、いわんや先生たちよりもあなたのことをすべて知っている。あなたがそういうことせざるをえなかった、あなたの人生の歴史についてもだれよりも知っている。あなたの味方。いつだって、あなたの側に立って考えてくれている。
 そう。あなたの、ほんとうのリーダーは、そのひとなんです。
 それはさっき私が言った、「自分のなかの目」でもあります。同じひとです。そのひとにぴったりついていけばいい。
 自分のなかの、埋もれているリーダーを掘り起こす、という作業。それは、あなたと、あなた自身のリーダーを一つの群れにしてしまう作業です。チーム・自分。こんな最強の群れはない。これ以上にあなたを安定させるリーダーはいない。これは、個人、ということです。」

 ほんとうのリーダーと対話するためには、まず、自分自身で考えなければなりません。おかしいな、と思ったことをたいせつにして、自分の言葉をさがす。そうすることで自分らしさを保つのです。

 でももしそのとき、自分が間違っていた、と気づいたら? それでもいいのです。負けを素直に認めてやり直せば。そうすれば、以前よりもっとしっかりした、深みのある自分にたどりつきます。

「尊厳を感じさせ、優雅である負け方もあります」と梨木さんは言います。

 負けを素直に認める。それは自分の全否定ではありません。この分野では間違っていた、ただそれだけです。誤りを認め、考えなおす。その先には、新しい清々しい世界が広がっているのです。

 ほんとうのリーダーと対話することによって、自分を客観視し、内省し、自分にふさわしい言葉を選ぶ。そうすることで、揺るがない主体性にいたる。自分にとってなにがたいせつなのかを教えてくれるのは、自分と、自分のなかのほんとうのリーダーとの対話の言葉なのでしょう。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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『あしたのことば』 森絵都

どっちも好き、馬が合わない、言葉はこわい、羽、音、またあした。

お気に入りの言葉はありますか?

印象に残っている言葉、大切にしている言葉、忘れていた言葉、後悔している言葉はありますか?

森絵都さんが<言葉>をテーマに綴る8つの物語です。

どの話が好きになるでしょう?

感想はいろいろだと思います。

言葉について、どう思うでしょう?

私もまだ読み終わったばかりです。

短くて読みやすいので、何度も読むうちに、いろいろなことを考えると思います。

国語の教科書掲載の「帰り道」、2021年のある中学校の入試に出た「あの子がにがて」なども収録。

9人のイラストレーターさんとコラボもしていて、話ごとにイラストがちがうんです。

とてもすてきな本です。

ぜひ読んでみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


おばあちゃんは与えの人の巻

立春を過ぎると春めく日差しを感じる日も多くなってきましたね。
ぽかぽか暖かく、薄着で外に出る日が待ち遠しいです。

毎晩寝る前に子どもたちと絵本を読んだり、子どもたちの好きな日本昔ばなしを見てから寝るのが我が家のルーティンになっていて、先日見た昔話で、優しいおばあさんが村にやってくるおっかない嫌われ者の鬼にも「まぁ、お入りよ」と笑顔でもてなして鬼の心をほぐして、仲良くなってしまい、おばあさんのお陰で村にも平和が訪れるという話を見て、私の師匠のおばあちゃんを思い出さずにはいられなかった。

編み物をしながらお茶をしたり、おばあちゃんとちくちくしながら色んな話を聞く。
編み物に纏わる話はほどほどに、昔の話や、最近の面白かったこと、おばあちゃんの珍エピソードなど。いつもちくちく編みながら笑って話すこの時間が大好きだ。

その珍エピソードの中に先日、子ども達と見た日本昔ばなしのような話があった。

おばあちゃんの家はいつも来客がとても多い。近所のおばちゃん、おじちゃんがいつもおばあちゃんと話をしにきてくれている。
他にもヤクルトレディさん、農協の人、庭師さん、来る人来る人みんなに「さむいなぁ、まぁ入ってください!」と言ってお茶を出したりして世間話をしたりしている。
とっても仲良さげに話をしてるので、お客さんが帰ってから「いつも来てくれる人なん?」と聞くと「あの人は、はじめてやわぁ〜」なんて言うからびっくり!なんて事が多々ある。

そんな調子なので、その昔も…

おばあちゃんが出先から帰ってきたら家の中から作業着を着た男性が出てきたそう。
あら、鍵は空けていったかなと思いながらも
庭師さんかと思って「あら、こんにちは、どうもご苦労様です、どうぞお茶飲んでって」
とお茶を出して話していたそう。
おばあちゃんがお茶やお菓子を出したりしてもてなしてるうちに、その男性が「すみませんでした。」とポケットからお金を出した。
おばあちゃんは「え?」と思っていると、その男性は庭師さんではなく、泥棒に入った紛れもない泥棒さんだったそう。
泥棒さんは怪しまれないように、おばあちゃんが勘違いしている
庭師さんになりきって、おばあちゃんに出されたお茶やお菓子を食べながら話してるうちに罪悪感に苛まれたのだろう。お金を出して謝ってきたそう。
おばあちゃんはびっくりしたけど、警察にも通報することなく、許したそう。

そんな話をするもんだから、おばあちゃんお人好しが過ぎるで…と思いつつも泥棒さんの気持ちもちょっとわかるような気持ちもする私だった。
おばあちゃんと話していると、喜んでもらおう!というおばあちゃんの無性のもてなし心に、本当にこちらの気持ちが解き解されるような気持ちになってしまうのだ。
きっと泥棒さんもそうだったのだろう。
もうこの人には悪いこと出来んと思ったのかな。。(笑)

おばあちゃんはいつでも与える人だなぁと思う。
優しさや、暖かさを相手にまずは自分から与えて相手の心を解いていく。
見返りはいらない。
相手が喜んでくれたらそれでよし。

師匠の背中は大きすぎます。
なかなかあんな風にはなれないけど、
そんなおばあちゃんが大好きで誇りに思う私です。

先日子どもたちとみた昔話のおばあさんの話を聞きながら、現代版のこんな話をこの前聞いたなぁなんて思っていたのでした。

また編み物から離れたコラムになってしまいましたが、最近は編み物片手にちくちくしながら別の事を学んでるような、そんな教室です。
でも名目は編み物教室ですから、編み物もたくさん教えてもらってます。
でも編み物が霞むようなエピソードが多い、楽しい編み物教室なのです。(笑)

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


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ケリは、田んぼや河原にいるハトぐらいの大きさの鳥です。

「ケッケッケッケー」などとうるさく鳴きます。

夜にも鳴くのでねているときもうるさいです。

田んぼにいるときは目立たないけど羽を開くと白いので別の鳥に見えます。

前に紹介したタゲリ(NO,4)もケリも、田んぼにいるのに「タ」(田)がケリにつかないのかなぁと考えています。

好きなところはひなやたまごを守るためにカラスやトビ(トンビ)を追いはらうところです。

追いはらっているところを見るとついついぼくもおうえんしてしまいます。

おもしろいと思ったことは、若鳥の時は目が黒いことです。

ケリがいたら目が黒くないか見てほしいです。

今日はぼくの住んでいる城陽市に「コウノトリ」が来たのでコウノトリについて書きます。

名前は「ひかり」で福井生まれです。

田んぼでタウナギやザリガニを食べていました。

「ひかり」がここではんしょくしてくれたらうれしいです。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は

3.の4種でした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


⑲「命がけの同窓会」

1月も終わり2月に入りました。12分の1が終わりました。
皆さん今年立てた目標の達成度はどうですか?
私は1か月に2回登山することを目標にしています。(家族には内緒ですが・・)
1月は地蔵山と半国山に登りました。特に亀岡にある半国山は、渓流を横目に登山道が整備されとても気分良く登れました。そしてなによりも頂上からの眺望がよく、なんと大阪湾が見えました。半国山の渓流は最終的に大阪湾に流れるとのことで、自然のつながりを感じれてとても感動しました。やっぱり人間て自然の中で生きているんですね。

今回の登場人物は3名です。前回登場した田山さん、Sukkuご利用者さんの西野さん(仮名)
、そして二人のご友人の石田さんです。
石田さん以外はSukkuをご利用になっていますので、私たちもよく知っている方です。偶然にも小中学校の同級生が同じ曜日の同じ時間帯になりました。この3名は亀岡市で生まれ育ち、結婚を機に園部町へ来られた方です。昔からこの3人は1年に1回集まって食事会をされていました。若い時は泊りで色々行ったらしいですが、最近では年に1度のランチ会が恒例になっているそう。昨年も5月に3人で集まられました。
今回は、その時のお話しです。
田山さんと西野さんは同じご利用日ですので、ランチを終えてから二人でSukkuに来るつもりをされていました。しかし、3人とも80歳を超えている方々です。そして、Sukkuをご利用になっているということは何かしら体に障害を持っています。田山さんは腰と足が悪く杖が必要ですし、西野さんも腰と膝が悪く、特に腰は大きく曲がり膝は人工関節の手術を受けておられ杖で歩かれます。石田さんは・・・よく知りません。
同窓会は金曜日の11時。園部町の中心部にある、新しく出来た喫茶店が今回の集合場所です。
西野さんはバスを乗り継ぎ、シルバーカーを押して目的地へ。田山さんはご主人に車で送ってもらって到着。石田さんは・・・知りません。
喫茶店で美味しいランチと珈琲を飲んで楽しいお話しをして、トイレも済まし1時になりました。田山さん西野さんは二人でsukkuに行くためにそのまま石田さんとは別れました。
喫茶店からSukkuまで約500メートル・・・二人は歩いていくという選択をされたのです。まず西野さん、シルバーカーを押しているので比較的長い距離を歩けます。
問題は田山さんです。田山さんはその日ご主人に送ってもらったために、家に杖を忘れてしまいました。前回のコラムで書きましたが、田山さんは杖がないとほとんど歩けない方です。ではどうやって歩いたか?
たまたま、西野さんがシルバーカーに折りたたみ杖を入れていたらしく、それを借りてSukkuを目指しました。しかし、田山さんが普段使っている杖は4点杖。この4点杖は、杖先が4点になっていて、普通の杖より地面に接する面積が広いため安定して歩けます。(逆に言えば田山さんの場合、普通の杖になると歩きにくく、転倒の危険性が向上することを意味します。)
もちろん、西野さんの杖は普通の杖です。危ないながらもその杖を使いながら、田山さんは一生懸命に歩いていました。喫茶店からSukkuまでは信号が2つ。そのうち一つは国道9号線を渡ります。渡ってしばらくすると直線で250メートル先にSukkuがあります。
私が二人を目撃したのは残り50メートルの所。
腰を大きく曲げながらシルバーカーを押している女性の横で、杖に頼りながら左右に大きく身体を揺らし何とか歩いている田山さん。その姿はまるで綱渡りをしながら今にも綱から落ちてしまいそうな姿でした。
西野さんも、「隣でこけへんか、ヒヤヒヤしながら歩いてたんや~。」と…。
結局、田山さんはその日疲れてトレーニングは全く出来ず、二人はスタッフに怒られました。
そして、今年も3人の同窓会を行う予定が入りました。前回の同窓会はあんなことになってしまったので、西野さんが私にこそっと「来週集まるんや。」と教えてくれました。
またか。今回はさすがにSukkuのある日をさけて、1月14日に決まりました。
私はその後、どうやったか?をこそっと聞きました。
すると西野さんが、「1月14日に京都に緊急事態宣言が発令されたから中止になったんや!」
私は内心ホッとしました。
緊急事態宣言が出たおかげで、命がけの同窓会がなくなりました。開催されていたら、今回もどうなっていたか・・・。
京都府知事、あなたの判断は間違っていなかった。(おしまい)

次回は「所長は市民ランナー」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

お客さんのコラム1/25版

「シロガラス」シリーズ 佐藤多佳子

パワースポット・白烏(しろがらす)神社の娘、藤堂千里

古武術の天才少女である千里や、いとこの星司、幼なじみの美音たちは、子ども神楽の後、うたげの席によばれる。

来年の子ども神楽を務める同級生は、決して仲のよいメンバーではない。

集められた6人。

やがて、とんでもない事件にまきこまれて….。

あらすじだけだと、ファンタジーのようですが、SFやミステリーの要素も、中ほどから入ってきます。

しかも、小学生の心情がとてもリアルなんです。

初めには思いもつかない話になっても、心情がリアルなのでずっとリアリティがあるのだと思います。

五巻まで出ていますが、どんどん話が展開していって、引きこまれます。

私は千里と星司のおじさんや、クラスメートの数学少年が好きなのですが、キャラクターも個性豊かです。

神社のあれこれを学べるのもおすすめポイントの1つ!

ぜひ手にとってみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


2度目の緊急事態宣言が出てしまいましたね。病気の様子もほぼわかり、備えもあり、以前ほどあわてないにしても、またも大きな緊張を強いられいます。先が見えない……このことは、誰にとっても大きなストレスではないでしょうか。

 そんな日々、わたしは身の回りのものに目を向ける機会が増えました。むかしからずっとたいせつにしているものや、空の上にいる両親の残したものを手にとって、じっくりと見る機会をもったのです。

 子どものころ、海のそばの街に住んでいました。休みごとに家族で浜辺にでかけ、貝殻集めをするのが大好きでした。図鑑で調べた名前を記した紙片をはさみ、たいせつに箱にしまって、なくさずにきました。また、ずっと大好きな本。古くなって背表紙が黄色くなってはいても、そこにある題名をながめるだけで、読んだときに想像した世界が目の前にふわっとひろがります。……そんなものたちを、ただだいじにしまっているだけではもったいない。そう思って、ごく間近に、目や手に触れるところに並べてみました。日々の忙しさにまぎれて、新しいものの奥へ奥へとしまわれていたのものたち、また会えたね。大好きという、その気持ちをかみしめると、ああ、なんて気持ちがいいんでしょう。

 京都新聞の記者をされている行司千絵さんの本、『服のはなし』にも、幼いころから服作りが大好きな行司さんが、ずっとたいせつにされてきた布や毛糸、ボタンやリボン、そして手作りの話が書かれています。

『服のはなし』(副題:着たり、縫ったり、考えたり)
行司千絵著 岩波書店

 行司さんは、何より服作りが好きな人。そして縫い物や編み物をしながら、つらつらといろんなことを考えます。この素材はどこからきたものなのか……植物由来だったり、動物のものだったり、いろいろ。肌触りのいいものは自然の賜物であることが多いのですが、たいせつに採取されるものも多い一方で、それを手に入れるために人間は、動物をつらい目に合わせることもあるとも知ります。

 それから、手作りは素材選びからといいますが、それを買うお店のあり方にも思いはめぐります。街の手芸店はどんどん減って、ネット通販がひろがり、便利にはなりました。でも、街で偶然素敵な素材に出会ったり、お店の人と触れ合う楽しみは減りました。そもそも、ものを売る、という行為と手作りの趣味のあいだには、どういう違いがあるのか。ここでは経済や社会の問題が考えられます。

 また、手作りという行為そのものについて。昭和の初期までまだ着物文化だった日本に、豊かな外国の文化が入ってきました。子どもたちの服装も、かわいい洋服を着た絵本の主人公につられて、洋装化。まだ既製品がないため、母親たちの手作りが中心になりました。そこから、手作りという行為の変遷や、ひいては女たちの生き方についてへも、行司さんの考えはひろがります。手作りをしてくれたおかあさんやおばあちゃん、家族への思いも、ていねいに語られます。

 わたしも編み物をしながら、つらつらといろんなことを頭にうかべます。無心に手を動かしていると、日々モヤモヤと考えていることがまとまってきたり、いや、もっとモヤモヤしたり……。この行ったり来たりの迷い、逡巡する思考のなかで、答はなかなか出てこなくても、自分なりの納得に向かって、手を動かしながらじっくりと時間をかけることができるのです。

 多くのことには、この”時間をかけること”が忘れられてきているのではないでしょうか。むしろ時間のかかることは、うとまれがちです。今はなんでも、パパッと、チャチャっと、サクッと、やれてしまいます。たとえば写真。スマホで誰にでもけっこう素敵な写真が撮れます。でも……きれいなんだけど、そうなんだけど……。何かだいじなものがとりこぼされはいないかな。そうやって置いていかれたものの中にこそ、決して目立たないけれど、たいせつなものがあるんじゃないかな。

 わたしは下手ですが、フィルムで撮ったり、デジタルでもマニュアルモードで撮ったりすることが好きです。たしかにそれはめんどくさい。失敗もする。けれども、だからこそ光をとらえる瞬間を待ったり、その場の雰囲気までを写真に焼き付けようとしたりします。そのめんどくささでしか得られないものがあるのです。なぜならそこには、時間という、かけがえのない思いをかける余裕があるからです。やさしさや思いやりは、そんな心の余裕からしか生まれないと、わたしは思うのです。

 行司さんの巡る思いや迷いからも、やさしさがいっぱいあふれ出てきます。とても気持ちのいい本です。ぜひ読んでみてください。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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19ページ

カイツブリは、ため池や河川などで見られる鳥です。

よくもぐってえさをとっています。

小魚やエビを食べます。

「ケレレレレ…」 と鳴きながら水の上を走るように飛んでいるすがたが見られます。

春には「ひな」をせ中に乗せて運ぶかわいいすがたも見れます。

カイツブリは泳ぐのは得意だけど歩くのはとてもおそいとか…。

おもしろいところは、目をはなしたらもぐっていなくなって探すけど出て来る場所が前と全然ちがったりするところです。

好きなところは、おしりがふわふわでかわいいところです。

ここでクイズです。

カイツブリの仲間はカイツブリをのぞいて何種いるでしょう。

1. 2種

2. 3種

3. 4種

4. 6種

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は

1.の「クロウタツグミ」 でした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


繋いでゆきたいもの巻

先日の編み物教室は編み物でなくお味噌作りのワークショップでした。
全然編み物ではない、おばあちゃんとの時間の話です。

私が小さい頃から飲んできたお味噌汁の味。やっぱりこのお味噌が一番ホッとして好きだ。
いつもは出来たお味噌を分けてもらったりしていたけど直伝の配合もしっかり教わった。(きっと何も特別なことはない普通の作り方なんだろうけど、でもおばあちゃんのお味噌が自分には一味違って好きなのだ。)

お味噌作りは大豆作りから始まる。おばあちゃんが畑で育てた大豆を11月頃収穫し、乾燥させてサヤを振って大豆を出して。この大豆を取り出すのがこれがまた大変だけど、子どもたちとゆさゆさと降ってお豆がころりんと落ちてくるのを楽しんで収穫する。

そうして収穫されたお豆が、毎年この時期にお味噌を仕込む。
寒仕込みと言ってこの時期に仕込むのが雑菌の繁殖を防ぎ一番良い時期だそう。

お豆を蒸してやわらかくして、潰し、塩と麹と混ぜ、味噌玉を作って、容器に敷きつめる。
私と仕込んだのはきっと私用に用意してくれた少しの量なのだけど、ふと横を見るとまだまだきっとこれから大量に仕込むであろうお豆たちが水に浸されて順番待ちしていた。

いつものごとく沢山の人に配るためのお味噌なのだ。

今回はお味噌作りで、している事は編み物ではないのだけど、おばあちゃんのやり方を聞いて教えてもらって作るのはいつもの編み物と変わらずで、そしておばあちゃんから編み物の手を継いでいきたいと思うように、こうやって季節ごとに作る保存食も継いで行きたいなと思う。

小さい頃から纏ってきて暖かく大好きだったセーターのように、お味噌汁の味もホッとするこの味。
お漬物の味、梅シロップの味、栗の渋皮煮の味、干し柿の味、どれもきっと特別な作り方ではない普通の作り方なんだけど、買ったものよりも一味、優しく感じる味。

編み物だって同じで、買ったニットも素敵だけど、手編みで編んでもらったあのセーターの温かみと、宝物だと思う幸福感。そういうのは一緒だなぁと思った。

そっか、自分は編み物に限らず、こういうあたたかな手仕事を繋いでいきたいんだなと、改めて感じたのだった。

いつも同じ話になってしまうけど、編み物を習う名目ではじまったこの時間から、気づいたり、感じたり、教わったり、そんな事が編み物を超えてたくさんあります。
でも編み物のきっかけがなければ、こんな時間はなかったのかもしれない。
そう思うと益々、「編み物」は、自分の日常を変えた大事な存在なのかもしれないですね。

でも、他ならぬ「おばあちゃんから習う、編み物」がキーワードですね。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


⑱「80過ぎたら勝手に痩せる」

1月14日に緊急事態宣言が出ました。本当に不安な毎日です。そんな毎日を少しでも忘れられたらと思い、今日もコラムを書かせてもらいます。

私たち川瀬家は、南丹市に住んでいます。南丹市はとても自然環境に恵まれています。先日もふと夜に星を見に行こうということになり、車で10分ほどの日吉ダムへ。灯りのない場所に車を停め、地面にマットをひいて、湯たんぽと毛布を持参して上向きに寝ます。
そして、空を見上げると星だらけ!プラネタリウムに来たと錯覚するほどの光景です。
星座板を眺めながら星座を確かめるととても分かりやすく、冬に見えるほとんど全ての星座が見えました。
長い時間見ていると目が慣れてきてとてもよく見えます。それと共に、私は怖がりですので、熊や猪が襲ってくるのではないかという不安感に襲われます。(実際そんなことはないのですが・・・)私だけそそくさと車内へ入り、家族は私の不安なぞどこ知らずゆっくりと鑑賞しています。
皆さんもぜひ冬の星座をゆっくりと眺めて見てください。

今回のコラムで紹介する方は田山さん(仮名)女性です。この方とは10年以上の付き合いになります。私が20代後半。田山さんが70歳代前半からの付き合いです。
私たちが普段接している利用者さんは、介護保険を利用して来られています。
介護保険は比較的軽度の方から重度の方までを7段階に分けています。一番軽度の方が、要支援1→要支援2→要介護1~要介護5になります。これは病気の重さで判断するのではなく、どれだけ介護が必要か?で区分が分けられます。
田山ひいてさんは私が出会った時から、要支援2の方でした。そして、そこから10数年経ちますが、今も要支援2のままです。これってすごいことです。実際、この10数年間怪我や病気がなかったのかと言うと、そんなことはないんです。大腿骨骨折・泌尿器系のがん・骨盤骨折・足のやけどで皮膚移植と大病をされています。それでも病院から帰ってくると入院前と同じような状態で帰ってこられ、本人もケロッとしています。(歩くときは杖がないと転倒してしまいそうですが・・・)

そんな何度も大病をしている田山さん、元気でいる秘訣は何といっても畑です。毎日自宅敷地内にある畑に行ってます。ご主人と二人暮らしですが、二人では到底食べきれない量の野菜を作っておられます。収穫できるとそれを分けてくれます。若い時はそれでも良かったのですが、最近は雑草を引くことも収穫することも容易ではなくなってきています。自宅の畑と言っても元は田んぼだったのでとても広いです。畑での移動は杖だと汚れるから木の棒を持って歩いています。やっぱり畑でもよくこけると聞いていました。
そして、昨年から私たち家族が収穫を手伝うようになりました。昨年の秋は南瓜が大量に出来て腐ってしまうから取りに来てと相談されたので、家族4人で南瓜を取りに行きました。
私は知らなかったのですが、南瓜ってつるのようになっていて大量に取れるんです。一度に30個位取れました。あっちにもこっちにもあります。見るとすでに腐っている物もありました。一本のつるをたどると10m位延びています。最期はつるも抜いて雑草も引くと畑はとてもきれいになりました。よくこれを80後半の夫婦がやっていたなと感心します。
その時も田山さんは草引きをしていたのですが、さすがベテラン。とても早く抜いています。そしてどんどん抜いて進んでいきます。あっという間に5m位進んでいます。そして、そこで立ちます。立ったはいいけど杖がないので歩けません。そして、キョロキョロ木の棒を探しています。その姿はまるでプレーリードックが穴から出てきて周りを見渡しているような姿。杖を見つけるとそこまで歩こうとします。田山さん!杖ないと歩けないやん!と言いながら木の棒を渡すと「これを探してたんや!」と田山さん。そらこけるわ。

田山さんはSukkuへは、セニアカーで来られます。(セニアカーはお年寄りがよく乗っている乗り物で、免許がなくても乗れます。介護保険でレンタルができるためsukkuでも使用してる方はおられます。最高時速は6キロまでで4輪なので安全に乗れます。)
Sukkuには午後1時30分位に来るように伝えていますが、いつもかなり早く来られます。だいたい30分くらい前に来られることが多いのですが、一度だけ12時30分に来られた事がありました。1時間以上前です・・もう私たちは笑うしかありません。スタッフ皆昼食を食べています。ですので、田山さんには珈琲を出して、皆の到着を1時間ほど待ちながら談笑しています。、そして帰りは、終わりの時間が近づくとそそくさと荷物を片付けはじめ、誰よりも早く帰ろうとするので、皆から「まだや!」って総ツッコミ。

そんな田山さんの口癖は「80歳過ぎたら痩せる」です。
田山さん、以前は身長は160センチ以上あって、体重も60キロとがっちりした方でしたが、年齢を重ね病気をしていくごとに体重が減ってきています。今では50キロ程度です。
毎月体重を測ると、今月も痩せてなくて良かった~。と喜ばれます。
Sukkuのスタッフは昨年ダイエットに取り組んでいたこともあり、よく痩せたい!と言ってましたが、それを聞くたびに田山さんは「大丈夫。80歳過ぎたら勝手に痩せる。」と断言。
いやいや、そんなに待てませんから! (おしまい)

次回のコラム「命がけの同窓会」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

お客さんのコラム1/10版

新年の巻

新年明けましておめでとうございます。
本年もスツールに繋がる皆さまにとって、佳き一年になりますように。

「おばあちゃんとゆふこ」今年も読んでいただけると幸いです。

年末年始は子ども達も冬休みという事もあり、普段のようにじっくりと編み物に集中してという時間はなかなか取れずにいたけど、やはり子ども達が寝た後は手が動かしたくなるもの。
例え編みかけの4段ほど編み進めるだけでも(きっと時間にすると5分ほどだろうな…)出来るとなんだか安心する。
そんな調子で進み具合はとてものんびりですが、無理せず、今年も編み物で呼吸を整える時間を過ごすのだろうと思う。
私は三姉妹の母でもあるので、子ども達とのかけがのない「今」の時間も楽しむ事を一番に大事にしながら、編み物で呼吸を整える、そんなのんびりした調子ですがきっとこれが今の自分にはピッタリ。
今年もおばあちゃんに習う、いい塩梅の編み物をしていきたい。

おばあちゃんはもちろん年末年始も周りの人のことで大忙し。
年末におばあちゃんちにいくと、また例によって型取りした布がたくさんあり、以前からのマスクを沢山発注されているのかと思いきや…
よ〜く見るとマスクの形ではなく、赤ちゃんのスタイのような形のものがたくさんあった。
「これ何作ってるの?」と聞くと
「近所のお地蔵さんの前掛けを新年までに新しく変えるのが毎年恒例なんよ。」と。
あの人のためにと、台所には周りの人に配るための黒豆やなますや栗きんとん、ごまめ、つきたてのお餅が大量にあるし、おまけにお地蔵さんの前掛けまでしていたとは…
こんなに周りの人に尽くすことがたくさんあり、きっと忙しいはずなのにバタバタしているように見えない、いや、見せないおばあちゃんは尽くしのプロだな…と改めて思った年末でした。
みんな喜んでくれるから嬉しい。どんな場面もそればかりのおばあちゃん。
それにしてもおばあちゃんのこなしている周りの人のための事の数は24時間でこなしているとは思えない量。
ものすごい段取りでしているんだろうなぁと思う。おばあちゃんはたまに何か物忘れがあると「おばあちゃんももうボケてきたな、もうだいぶあかんわ〜アハハ」と言って笑ってるけど、あの段取りをこなしているんだから、脳みそフル回転、「そんな簡単にボケるかい!」といつも心でツッコミを思う私でした。

今年もとんでもない素敵な師匠と共に、編み物やその他の生き方まるごと感じて学んで過ごしていきたいな。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


お正月にラジオの新春特別番組を聴いていましたら、作家の瀬戸内寂聴さんと高橋源一郎さんが対談をしておられました。「2020年はいかがでしたか?」と聞かれた寂聴さんは、一言、「いやな年だったわね!」と。百歳を迎えた僧侶の口から発せられた言葉は、なんとも爽快な一言でした。

 コロナショックのこの一年を振り返って、不思議な、とか、奇妙な時間だった、という感想はよく耳にします。わたしもそう思います。そしてあえて明るく前向きに、新たな時間を見つけられた、などとも言ったりします。たしかにそうなのです。

 でも、この日聞いた「いやな年だったわね」には、思わず爆笑してしまいました。だれしも落ち込むのはいやなもの。ことに人と話すときなどはなおさら、すこし笑いのオブラートをかけて語ろうとします。でもときには、思いっきり素直に、ぽんっと言ってしまうのもいいものだなあ、と思いました。もちろん人を傷つけるような、無神経な言葉はだめですよ……。

 そう、2020年はやはり、つらかったですね、みんな。いいこともあったし、不便な中に発見もありました。けれども、会いたい人にも会えず、しなくてもいいいさかいもあり、わーっと大きな声でも笑い合うこともせず。みんな、しんどかった。みんな、えらかった。ここまで来られて。

 そんななか、絵や写真や本が、子どもたちや動物たちが、救ってくれましたね。わたしはとりわけ、言葉に救われました。

 わたしは言葉が好きです。だからそれが雑にあつかわれたりするととても悲しい。一方、たいせつにされた言葉に出会うと、生まれてきてよかった、と思うのです。

 年があけて2、3日たったある夜、わたしは1冊の詩集を手にとりました。ひどく寒くて、みんな帰ってしまって、それなりに疲れて、すこしさみしいな、と思っていたときです。石原弦さんの『聲』という詩集です。知らない詩人でした。若い友人が、読んでみてください、とすすめてくれたのです。

 その詩には、身近な植物、光や風、そして塵にまで向けられたやさしいまなざしがありました。やさしい、という言葉だけではとても足りない、なんと言ったらいいのかわからない、しんと静かな、見守ってくれているような、とてもとてもたいせつにされた言葉で語りかけてくる、詩人の声でした。

 わたしは、小さく声に出して読んでいるうちに泣いていました。

「ひかりのさきっちょ」 石原弦

ひかりのさきっちょを
おさないこどもが歩いていく
そのすこしうしろを
わたしのこどもが歩いていく
あかるいひざしのなかを
わたしはゆっくりと歩いていく
ぼんやりとこどもたちのすがたを
ながめながら

こどもたちのこえが
川のせせらぎとながれてくる
そらのあおをうつして
川はあかるくながれていく
そらとうみのあいだの
とうめいなあおいながれを
わたしたちは川にそって
歩いていく

ひかりのさきっちょを
おさないこどもが歩いていく
そのさきには
みえるはずもない
まだうまれないこども
ひかりのなかを川にそって
ほら むこうからやってくるよ
犬をつれたおじいさんが

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

コッコアトリエ・HP → ●

コッコアトリエ・インスタ → ●


18ページ

ツグミは、冬に日本の田んぼや畑に来る身近な冬鳥です。

「キョッキョッ」などと鳴きます。

地面では、歩いては立ち止まるをくりかえしているすがたがよく見られます。

それが「だるまさんがころんだ」みたいでおもしろいので見てほしいです。

あまり群れでいることはなくて、1羽で行動しています。

好きな所は、羽のもようがきれいな所と木の上などで休んでいる時の丸まっている格好がかわいい所です。ツグミの仲間はたくさんいてちょっとずつちがうのでぜひ見比べてほしいです。

ここでクイズです。

この中に1種だけいないツグミがいます。

どれでしょう。

1.「クロウタツグミ」

2.「マミチャジナイ」

3.「ノハラツグミ」

4.「アカコッコ」

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.のカイツブリでした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


⑰「Sukkuにもカメラマンがいます」

 明けましておめでとうございます。2021年が始まりました。川瀬家は、毎年初日の出を琵琶湖から眺めています。この時期は天気が悪い日が多いので、毎年毎年初日の出を見れるわけではないですが、今年もしっかり見えました。琵琶湖の水面に浮かぶ朝日を見ると何か良いことが起こりそうな予感。早速、後輩からの年賀状にスツールのコラム見ていますと一言。幸先の良いスタートを切れました。
今年はどんな一年になるだろう。楽しみがいっぱい。

今回のコラム。カメラマンと言えば竹内さんですが、Sukkuにもカメラマンがいます。
名前は三山さん(仮名)年齢は85歳で男性です。
少しの物忘れと、小脳の病気でバランス能力が低下している方です。そして、もともとだと思うのですが、ものすごくぽわーんとした方なのです。誰にでも合わせている様な感じに見えて、実は誰にも合わせていない。物事をしっかりと見ているようで、でも尋ねると何も見ていない。それでいて、誰にも不快な思いをさせない。居るとそれだけで少し安心する。何とも不思議な存在感の方です。
そんな三山さん。元々親の代から弁当屋を営んでいた家にお生まれになりました。国鉄時代(今のJR)から駅弁を売っておられ、当時は飛ぶように売れたそうです。自宅も山陰線の駅から一番近いところに建っているんじゃないか?と思うほど近く、小さい時から電車が来たらすぐに駅弁を担いで売りに出向いたそう。
三山さんとはよく話をします。5人兄弟の3番目だった。とか、一番上の兄が一番できる奴で、京大まで行った。とか、私も同志社大学を受験して受かった。けど、親が大学行ってどうするんや?って言うてきたから辞めた。とか、ほんで弁当ばっかり売ってた。など。そしてある時、電電公社(今の関西電力)の社員食堂をやってみない?と言われ挑戦。それなりに上手くしていたようですが、2・3年たったある時俺はこのまま社員食堂をやり続けるのか?と自問自答……..答えは否!
これからの時代はカメラや!写真や!と思い一念発起して天王寺のカメラ学校へ!(多分50年~40年前)そして、自宅を改装し写真屋を開店されました。
時代は、フイルムカメラ最盛期です。それはそれは売れたようです。
当時、75才になる方へ町から記念写真をプレゼントしていたらしく、その方の自宅まで行って撮影をして…と、毎日休む暇もないくらい働いたそう。
長いこと写真屋さんをやっていると大勢の方の撮影をされていますので、Sukku利用者の中にも三山さんに撮影してもらった!という方も多いんです。写真を撮られた方は忘れていないですが、撮った方は忘れているようで、三山さんはほぼ100%の確率で撮影した人の顔を覚えていません。
先日も、ある利用者さんが「私、毎年三山さんに撮影してもらってたよ!」と言われました。三山さんはここでも、「え~そやったかな~?忘れたな~。」それを聞いて私もとっさにフォローします。「三山さんはプロやから、カメラのファインダー越しに見ないとその人の顔や風景を思い出せへんのです。」と。
こんな感じで、三山さんは本当に年齢からくる物忘れなのか?もともと他人に関心がないのか?よく分からない時が頻繁にあるのです。
本人も、ぽーっとしている事は自覚しておられ、若い時からこんな感じやった気がするな~?とよく話されます。免許更新するのを忘れて半年間も無免許運転してて、たまたま、警察に免許証確認をされたときに発覚したとか。
とあるゴルフコンペで集合写真の撮影依頼があり、(ゴルフコンペで集合写真の依頼があるということはそれなりのメンバーが集まっているんですが…)みんな集めて「ハイポーズ」としたところ、「あれ~?フイルムが入ってないわ~。」なんてことも。みんなずっこけたそうです。

ちなみに、三山さんの口癖は「デジカメになってから一気に商売傾いた。僕はやっぱり、フイルムカメラやね」です。
少し前に、三山さんに利用者さんの集合写真を撮ってもらおう!という話しになりました。最初は乗り気でなかった本人も、段々とやる気に。そして立派なカメラを持ってこられ入念に準備をして、みんな並んでいよいよ撮影!となった時に私だけは気づきました。
三山さん、それデジカメやん!(写真はとても良いものが撮れました。)

また、葬儀屋さんと連携しておられ、亡くなった方の遺影写真も作られています。三山さんの凄いところは、朝でも夜でも連絡があったらすぐに写真を作ります。その写真も遺影用の写真なんてないので、小さい写真を引き伸ばし、シミを取り除いてようやく出来上がるそうです。職人技です。
本人がよく言うておられますが、「葬儀屋がなくなったらウチは終わり」というぐらい仕事がよくあるのです。

80歳を過ぎた今も、店は365日開いています。スマホでの撮影が主流になった昨今、1日一人か二人しかお客がないときもあるそうですが、老夫婦と甥っ子さんで頑張っておられます。
皆さんも山陰線の駅から一番近いと思われる写真屋さんを見つけたら、ぜひ一度寄ってみてください。 (おしまい)

次回のコラムは「80過ぎたら勝手に痩せる」です

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


『こんにちは!あたらしいいのち』アイナ・ベスタルド

リクガメ・クジラ・ペンギン・カンガルー……

この絵本は、7種の動物の子どもの誕生を、親の出会いから巣立ちまでえがいた絵本です。

しかし!ただの絵本では(もちろん)ありません。

そのひみつはページ!

なんと、トレーシングペーパーなのです。

重ねて、すかして。

めくると絵が変化します。

次のページやその次のページがうまく柄で隠れていて、めくるたびに新たな絵や文が出てくるのです。

カバーもトレーシングペーパーで、それぞれの動物がすけてみえています。

とても美しい絵で動物の誕生を描く美しい絵本です。

もちろん絵本といっても、大人でも楽しめると思います。

ぜひ一度みてみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。

12/25版 ~巻頭特集~

写真・文/ 恵美

前回・12/10版のスツール通信~やさしさの結晶~を読んで、

えみちゃんがお返事をくれました。

僕等だけが読むにはあまりにももったいない文章です。

巻頭に掲載させてもらって、これでこのお話しは完結です。

彼女の文章が多くの方の手助けになりますように。

竹内さん
佳代さん

スツール通信、読ませていただきました。

もう、なんといっていいのやら、うまく言葉にできないのですが、、、
仕上がった写真を見ていると、あの日の出来事が鮮明な光を持って蘇り、不思議な気持ちになるのです。

わたしは、父に大事に大事に育てられたのだと、今になって改めてわかりました。
15年前の結婚式のツーショット写真の中にいるあの頃のわたしは、まだ全然わかっていなかったけど、、、

退院してから父と自宅で一緒に過ごした16日間は長かったのか短かったのかわからなくなるくらい、

どんな瞬間もさっきの出来事みたいに思い出せます。

父が亡くなった日は、日曜日の夕方だったのですが、家族みんなと猫に見守られ、あたたかで幸せな最期でした。

孫たちの話し声、笑い声、歌声に耳を澄ませながら、毎日の何気ない風景を積み重ねながら過ごせたことが本当にありがたいです。

父を看取った部屋は、わたしが息子を自宅出産した部屋でした。
死にゆく人に寄り添うことは、とてつもなく寂しかったけれど、それでも励まされ、ものすごく強くなれるような経験になりました。
こどもたちの中にも、きっとずっと残ってくれると思います。

毎日、本当に空が美しくて、見上げるたび表情が変わるのがおもしろくて、、、

眺める回数が増えました。

少し落ち着いたら、お二人に会いに行かせてくださいね。

恵美