お客さんのコラム5/10版

このコラムの連載をはじめて、はや一年がたちました。最初わたしはこのように書いています。

「このお便りでは、読んだ本や観た映画をみなさんにご紹介しようと思います。たまたま今、covid-19 で出かけづらい毎日ですが、本や映画で視点をすこし遠くへうつしてみると、気が楽になるかもしれません。」

 まさかこの「たまたま」がまだ続いていて、さらに悪化していようとは、そのころだれが想像できたでしょう。

 竹内さん夫妻やみなさんへのお手紙のように書いているこのコラム。そんな個人的な文章からでさえ、わたしたちがいかに大きく新型コロナに影響を受けてきたかがわかります。上にもあるとおり、視点を遠くへうつしてみることで、わたし自身はなんとか暗くなりすぎずにいることができていますが、大好きな人と気軽に会えないこと、楽しくおしゃべりしながら食事もできないこと、それらによって、心はひどく傷つけられています。
 コロナの影響は、もちろん命の危険に及ぶ身体の問題であり、経済を止め人々の息の根を止める生活問題なのですが、心の問題は、今後もっともっと大きくなるように思えます。
 わたしの場合、ここでおおいに役立ってくれたのは、本と写真と、そして生き物たちでした。

 3月末に生まれた4番目の孫のことは、先月すでにふれました。おかげで赤ん坊はすくすく育ち、にぎやかな家族の人気者です。そしてそのほかにも新しい家族がやってきました。
 わたしは野菜を育てはじめました。近所の有機野菜のお店で買った、トマト、茄子、きゅうり、枝豆の苗を、大きなプランターに植えたのです。前回のコラムで取り上げた『ダンス・イン・ザ・ファーム』に影響を受けたのはもちろんです。
 そして、動物たち。元気になり、毛艶もつやつやのおばあちゃん猫ももを筆頭に、新しく仲間にくわわったのは、めだかです。孫たちのパパがめだかの飼育にはまっていて、たまたま稚魚を分けてくれたのですが、これがまた可愛らしい!
 毎朝わたしの1日は、小1時間の日記書きからはじまり、そのあとすぐ、生き物たちの世話をやきます。餌やり、水やり、トイレや水槽や庭の掃除……じつにさまざまな用事が待っています。それらが終わったら、やっと本を読みます。たくさんのいい本との出会いがあり、悩むのですが、今回のご紹介はこの本にしました。これがまたすばらしい本でした。

『柚木沙弥郎のことば』
 柚木沙弥郎・熱田千鶴 著 木寺紀雄 写真 グラフィック社

 型染め作家、柚木沙弥郎さん。御年99歳におなりで現在も活躍中。柚木さんは、いまさら言うまでもない”超”のつく素晴らしいアーティストなのですが、その「ことば」が、親しみやすく懐かしく、わたしたちを励まし元気づけ、今の現状を見すえつつも希望のもてる豊穣なものなのです。この本は柚木さんに寄り添い、取材を続けてきたライターの熱田さんが、インタビューが終わったあとの柚木さんのさりげない言葉までをも拾った、貴重な内容になっています。

 柚木さんは若いころ、民藝運動の提唱者、柳宗悦と出会い、染色工芸家の芹沢銈介に師事します。以来、ずっと制作を持続してらっしゃいますが、工芸とアートの橋渡しする立場から、実物を観る、触れる、ということをとてもたいせつにされています。

「実物を観る、できれば触ってみる、そういう実感や感じ方が非常に大切なことなんです。だから(…)『わかる』『理解する』というよりも前に『感じて』欲しい。」

 と、書く柚木さん。ただ、考えることを軽くみているわけでは、決してありません。感じて、そして自分で、主体的に考えなさい、とも説いているのです。意味にとらわれすぎるのではなく、迷いつつも自分の「感じ」をたいせつにして、一歩一歩あゆめばいい、そのためには一人になる時間をもとう、とすすめてくださっています。

「心にゆとりのないときこそ、僕は一人になる時間をおすすめします。孤独になるっていうことは、山の中に入って隠居するようなことではなくて浮世と重ねつつ、つかず離れず生活する。社会とのつながりは必要だと思うから、ちょっと距離を置いて、でも切らずにつながっている。鴨長明ではないけれど、行ったり来たりっていいですよ。こういう時代だからこそ、面白いことを自分で見つけなきゃいけないということは、僕はずいぶん後になってから気がついたことだ。だから、これからのみなさんにたくさん言うんです。」

「『こうやりたい』っていう情熱があるんです。目標があるっていうか。憧れね。」

 99歳の憧れ! なんて素晴らしい! もちろん柚木さんが天才だということはわかっています。でもこの親しみやすさはどうでしょう! いや、柚木さんのような天才がおっしゃることに、未熟な市井人であるわたしが耳を貸さない手があるでしょうか。そしてこう書く柚木さんはまた、リアリストでもあるようです。

「今の時代は特に変化するエネルギーがある社会だと思うんだ。それは毎日の生活、日常の中にもたくさん満ちている。普通に暮らしていた人たちの周りにも、今回のウイルスのようなものがやってきた。でも、これまでどの時代でもそういうことはたくさんあった。もっと日常に目を向けて、暮らしの中で何を大切にしていくか、自分で考えなければならない。表面的な豊かさに溺れず、個人個人がエポックを画する時代と、楽しみながらきちんと向き合わなければいけないと思いますよ。」

 柚木さん、道標となる言葉をほんとうにありがとうございます!

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。


「とんがり帽子のアトリエ」シリーズ 白浜鴎

今回は初めてのマンガの紹介です!

小さな村に住む少女・ココは、幼いころから魔法使いになることを夢見ていた。

しかし、魔法使いとなれるのは素質のある人間だけで、魔法を使うことも、かける瞬間を見ることもできない―― 。

夢を諦めていたころ、村に魔法使いのキーフリーが訪れる。

好奇心から、魔法をかけるその瞬間を見てしまったココは….。

私がこのマンガで好きなのは、魔法を使うことには苦悩がともなうというところです。

杖を振ればすぐに魔法を使えるのではなくて、禁止されている魔法もあり、人々は魔法を気軽には使えないのです。

また、白浜さんはとても絵がうまいです!

設定も細かくて面白いので、とてもおすすめです!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学6年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


今回のコラム「毎日阪神タイガースに振り回されています」

今年の春は昨年より藤の花がきれいに咲いているように感じます。これも山への意識が高くなったためでしょうか?皆さんは2021年のGWはどのように過ごされましたか?
私たちは、自宅と近くの公園の往復でした。9時過ぎに長男の友人が「楓君遊べますか~?」と尋ねてくれるので、楓も緑も嬉しそうに遊びに行きます。
グローブやバット、ボールなどを持って「行ってきまーす。」と元気に飛び出します。そして、15分経たないうちに必ず戻ってきます。「お父さーん。一緒に遊ぼー!」
私は41歳。小学校2年生が相手で丁度良い勝負です。しかし、子供たちは楽しいと同じことを何度も求めます=繰り返しの天才ですので、持久戦になります。
そのうち私の体力が削がれてしまいます。でも、子供達には負けません。大人げないですが負けません。わざと負けると私が楽しくないからです。親が楽しんでないと子供にも伝わってしまい、親の顔色をみて判断する子になってしまうのではないか?と考えてしまいます。それに、あと何年かしたら何をしても負けるようになります。それまでは、勝ちたいんです。
私は子供たちが小さい間(小学校4年ぐらいまで)は野球にしてもサッカーにしてもドッチボールにしても、色々なスポーツを経験して楽しむことが一番大切だと考えています。
そして、小さい間のスポーツの上手い下手は発達が速いか遅いかだと考えています。ですので、速く出来ることが良いとは考えていませんし、小さい時から1つのスポーツに固執する必要もないと考えています。
私は中学生のときにバレーボールを始めましたが、高校で京都代表になりましたし、その後クラブチームでもバレーを続けましたが、大きな怪我もなく30歳前まで京都代表で出来ていました。
スポーツはまず楽しむことが大事です。そして、怪我をしないで長く続けられるようにして欲しいです。そのためには、子供が小さい間はある程度親が介入して身体を動かす楽しさを教えた方が良いと考えています。早熟の天才で終わらないために・・・。

今回のコラム「毎日阪神タイガースに振り回されています」ですが、川瀬家は皆阪神タイガースファンです。Sukkuにも、熱狂的な阪神ファンがいます。
土井さん(仮名)70歳代女性です。この方は脳出血の影響で、右手右足が不自由です。利き手ではない左手で工夫しながら、調理や洗濯、家族3人分の家事を全てされています。
そんな土井さんの生活の中心は、阪神の試合です。そして、試合中はひと時も目を離したくないのです。ナイターが始まる前に夕食を食べ終えトイレも済ませ、テレビの前に陣取り、スコアを書くためのノートとペンを用意していざ出陣。
ですので、Sukkuに来る日はとってもハードスケジュール!Sukkuから帰ってくるのが5時です。ナイターはだいたい6時スタートです。1時間で主婦業を終えなくてはなりません。そんな日は、午前中に夕食の準備を済ませます。午前中に家の事をフル回転でこなします。午後はSukkuでトレーニングをして、夜はナイターに一喜一憂します。阪神が勝った日は、夜のスポーツ番組をはしごします。そして、翌朝も早朝から阪神びいきの番組をはしごします。勝った次の日は、それはとても機嫌が良いのです。送迎車でもずーっと阪神の話しです。
反対に負けた日は、試合の途中からテレビを消します。そして、ラジオに切り替えてラジオ深夜便を聞きます。寝不足になります。
次の日は、不機嫌になります。送迎車では沈黙です。負け方が悪いと自分で消化しきれずに、車内で選手の悪口が出てきます。私も阪神ファンですので、しっかり聞きます。受け止めます。最後まで聞きます。ひとしきり話しを聞いたら「土井さん大丈夫!今日の先発ピッチャーは〇〇やから、今日は勝つよ!」と言うと落ち着かれます。
そんな私がSukku利用中の土井さんに対して、1つだけ注意していることがあります。
それは運動中に阪神の話しをしないことです。阪神の話しが出て、土井さんが話しを始めると…興奮して熱弁が始まり、トレーニングが止まってしまいます。それどころか、興奮で手足の緊張が上がってしまい、えらい格好になってしまいます。脈も上がります。血圧も上がります。身体にとってよくない状態になってしまいます。
今年の阪神は、過去に例をみないほど調子が良いです。気の早い人はもう優勝を意識してしまってます。土井さんの身体にとって優勝するのが良いのか悪いのか分かりませんが、前回の優勝を甲子園で見届けた私からすると、あの感動をもう一度!という日が近づいてきているように思えてなりません! (おしまい)

次回のコラムは、「箱根八里の半次郎」です。

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…色々な事を綴っています。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


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ツバメは、家の「のき下」に巣を作って子育てをする夏鳥です。

空中をひらひらと飛びます。

急に方向を変えて飛んだり、スピードを上げて飛んだりするのでよく見失ってしまいます。

「チュビッピチッ」などと鳴き、さえずりは「虫食って土食ってしぶーい」と聞きなされます。

5月ぐらいには、巣を作るために畑や田んぼでどろを集めているのが見れます。

夏の終わりには、集団ねぐらをつくります。

河川じきのアシ原などで「ツバメのねぐら入り」が見られます。

秋に近くなると数も多くなります。

ツバメが上から木の葉が落ちてくるようにまい降りてくる行動を「木の葉落とし」というそうです。

ここでクイズです。

ツバメ以外に日本で見られるツバメの仲間は何種類いるでしょう。

1. 3種

2. 4種

3. 5種

4. 6種

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.の巣の手前で降りて歩いて巣まで移動する

でした。

※聞きなし→野鳥の鳴き声を人の言葉におきかえて聞いたもの

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学6年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。