お客さんのコラム1/10版

新年の巻

新年明けましておめでとうございます。
本年もスツールに繋がる皆さまにとって、佳き一年になりますように。

「おばあちゃんとゆふこ」今年も読んでいただけると幸いです。

年末年始は子ども達も冬休みという事もあり、普段のようにじっくりと編み物に集中してという時間はなかなか取れずにいたけど、やはり子ども達が寝た後は手が動かしたくなるもの。
例え編みかけの4段ほど編み進めるだけでも(きっと時間にすると5分ほどだろうな…)出来るとなんだか安心する。
そんな調子で進み具合はとてものんびりですが、無理せず、今年も編み物で呼吸を整える時間を過ごすのだろうと思う。
私は三姉妹の母でもあるので、子ども達とのかけがのない「今」の時間も楽しむ事を一番に大事にしながら、編み物で呼吸を整える、そんなのんびりした調子ですがきっとこれが今の自分にはピッタリ。
今年もおばあちゃんに習う、いい塩梅の編み物をしていきたい。

おばあちゃんはもちろん年末年始も周りの人のことで大忙し。
年末におばあちゃんちにいくと、また例によって型取りした布がたくさんあり、以前からのマスクを沢山発注されているのかと思いきや…
よ〜く見るとマスクの形ではなく、赤ちゃんのスタイのような形のものがたくさんあった。
「これ何作ってるの?」と聞くと
「近所のお地蔵さんの前掛けを新年までに新しく変えるのが毎年恒例なんよ。」と。
あの人のためにと、台所には周りの人に配るための黒豆やなますや栗きんとん、ごまめ、つきたてのお餅が大量にあるし、おまけにお地蔵さんの前掛けまでしていたとは…
こんなに周りの人に尽くすことがたくさんあり、きっと忙しいはずなのにバタバタしているように見えない、いや、見せないおばあちゃんは尽くしのプロだな…と改めて思った年末でした。
みんな喜んでくれるから嬉しい。どんな場面もそればかりのおばあちゃん。
それにしてもおばあちゃんのこなしている周りの人のための事の数は24時間でこなしているとは思えない量。
ものすごい段取りでしているんだろうなぁと思う。おばあちゃんはたまに何か物忘れがあると「おばあちゃんももうボケてきたな、もうだいぶあかんわ〜アハハ」と言って笑ってるけど、あの段取りをこなしているんだから、脳みそフル回転、「そんな簡単にボケるかい!」といつも心でツッコミを思う私でした。

今年もとんでもない素敵な師匠と共に、編み物やその他の生き方まるごと感じて学んで過ごしていきたいな。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


お正月にラジオの新春特別番組を聴いていましたら、作家の瀬戸内寂聴さんと高橋源一郎さんが対談をしておられました。「2020年はいかがでしたか?」と聞かれた寂聴さんは、一言、「いやな年だったわね!」と。百歳を迎えた僧侶の口から発せられた言葉は、なんとも爽快な一言でした。

 コロナショックのこの一年を振り返って、不思議な、とか、奇妙な時間だった、という感想はよく耳にします。わたしもそう思います。そしてあえて明るく前向きに、新たな時間を見つけられた、などとも言ったりします。たしかにそうなのです。

 でも、この日聞いた「いやな年だったわね」には、思わず爆笑してしまいました。だれしも落ち込むのはいやなもの。ことに人と話すときなどはなおさら、すこし笑いのオブラートをかけて語ろうとします。でもときには、思いっきり素直に、ぽんっと言ってしまうのもいいものだなあ、と思いました。もちろん人を傷つけるような、無神経な言葉はだめですよ……。

 そう、2020年はやはり、つらかったですね、みんな。いいこともあったし、不便な中に発見もありました。けれども、会いたい人にも会えず、しなくてもいいいさかいもあり、わーっと大きな声でも笑い合うこともせず。みんな、しんどかった。みんな、えらかった。ここまで来られて。

 そんななか、絵や写真や本が、子どもたちや動物たちが、救ってくれましたね。わたしはとりわけ、言葉に救われました。

 わたしは言葉が好きです。だからそれが雑にあつかわれたりするととても悲しい。一方、たいせつにされた言葉に出会うと、生まれてきてよかった、と思うのです。

 年があけて2、3日たったある夜、わたしは1冊の詩集を手にとりました。ひどく寒くて、みんな帰ってしまって、それなりに疲れて、すこしさみしいな、と思っていたときです。石原弦さんの『聲』という詩集です。知らない詩人でした。若い友人が、読んでみてください、とすすめてくれたのです。

 その詩には、身近な植物、光や風、そして塵にまで向けられたやさしいまなざしがありました。やさしい、という言葉だけではとても足りない、なんと言ったらいいのかわからない、しんと静かな、見守ってくれているような、とてもとてもたいせつにされた言葉で語りかけてくる、詩人の声でした。

 わたしは、小さく声に出して読んでいるうちに泣いていました。

「ひかりのさきっちょ」 石原弦

ひかりのさきっちょを
おさないこどもが歩いていく
そのすこしうしろを
わたしのこどもが歩いていく
あかるいひざしのなかを
わたしはゆっくりと歩いていく
ぼんやりとこどもたちのすがたを
ながめながら

こどもたちのこえが
川のせせらぎとながれてくる
そらのあおをうつして
川はあかるくながれていく
そらとうみのあいだの
とうめいなあおいながれを
わたしたちは川にそって
歩いていく

ひかりのさきっちょを
おさないこどもが歩いていく
そのさきには
みえるはずもない
まだうまれないこども
ひかりのなかを川にそって
ほら むこうからやってくるよ
犬をつれたおじいさんが

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

コッコアトリエ・HP → ●

コッコアトリエ・インスタ → ●


18ページ

ツグミは、冬に日本の田んぼや畑に来る身近な冬鳥です。

「キョッキョッ」などと鳴きます。

地面では、歩いては立ち止まるをくりかえしているすがたがよく見られます。

それが「だるまさんがころんだ」みたいでおもしろいので見てほしいです。

あまり群れでいることはなくて、1羽で行動しています。

好きな所は、羽のもようがきれいな所と木の上などで休んでいる時の丸まっている格好がかわいい所です。ツグミの仲間はたくさんいてちょっとずつちがうのでぜひ見比べてほしいです。

ここでクイズです。

この中に1種だけいないツグミがいます。

どれでしょう。

1.「クロウタツグミ」

2.「マミチャジナイ」

3.「ノハラツグミ」

4.「アカコッコ」

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.のカイツブリでした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


⑰「Sukkuにもカメラマンがいます」

 明けましておめでとうございます。2021年が始まりました。川瀬家は、毎年初日の出を琵琶湖から眺めています。この時期は天気が悪い日が多いので、毎年毎年初日の出を見れるわけではないですが、今年もしっかり見えました。琵琶湖の水面に浮かぶ朝日を見ると何か良いことが起こりそうな予感。早速、後輩からの年賀状にスツールのコラム見ていますと一言。幸先の良いスタートを切れました。
今年はどんな一年になるだろう。楽しみがいっぱい。

今回のコラム。カメラマンと言えば竹内さんですが、Sukkuにもカメラマンがいます。
名前は三山さん(仮名)年齢は85歳で男性です。
少しの物忘れと、小脳の病気でバランス能力が低下している方です。そして、もともとだと思うのですが、ものすごくぽわーんとした方なのです。誰にでも合わせている様な感じに見えて、実は誰にも合わせていない。物事をしっかりと見ているようで、でも尋ねると何も見ていない。それでいて、誰にも不快な思いをさせない。居るとそれだけで少し安心する。何とも不思議な存在感の方です。
そんな三山さん。元々親の代から弁当屋を営んでいた家にお生まれになりました。国鉄時代(今のJR)から駅弁を売っておられ、当時は飛ぶように売れたそうです。自宅も山陰線の駅から一番近いところに建っているんじゃないか?と思うほど近く、小さい時から電車が来たらすぐに駅弁を担いで売りに出向いたそう。
三山さんとはよく話をします。5人兄弟の3番目だった。とか、一番上の兄が一番できる奴で、京大まで行った。とか、私も同志社大学を受験して受かった。けど、親が大学行ってどうするんや?って言うてきたから辞めた。とか、ほんで弁当ばっかり売ってた。など。そしてある時、電電公社(今の関西電力)の社員食堂をやってみない?と言われ挑戦。それなりに上手くしていたようですが、2・3年たったある時俺はこのまま社員食堂をやり続けるのか?と自問自答……..答えは否!
これからの時代はカメラや!写真や!と思い一念発起して天王寺のカメラ学校へ!(多分50年~40年前)そして、自宅を改装し写真屋を開店されました。
時代は、フイルムカメラ最盛期です。それはそれは売れたようです。
当時、75才になる方へ町から記念写真をプレゼントしていたらしく、その方の自宅まで行って撮影をして…と、毎日休む暇もないくらい働いたそう。
長いこと写真屋さんをやっていると大勢の方の撮影をされていますので、Sukku利用者の中にも三山さんに撮影してもらった!という方も多いんです。写真を撮られた方は忘れていないですが、撮った方は忘れているようで、三山さんはほぼ100%の確率で撮影した人の顔を覚えていません。
先日も、ある利用者さんが「私、毎年三山さんに撮影してもらってたよ!」と言われました。三山さんはここでも、「え~そやったかな~?忘れたな~。」それを聞いて私もとっさにフォローします。「三山さんはプロやから、カメラのファインダー越しに見ないとその人の顔や風景を思い出せへんのです。」と。
こんな感じで、三山さんは本当に年齢からくる物忘れなのか?もともと他人に関心がないのか?よく分からない時が頻繁にあるのです。
本人も、ぽーっとしている事は自覚しておられ、若い時からこんな感じやった気がするな~?とよく話されます。免許更新するのを忘れて半年間も無免許運転してて、たまたま、警察に免許証確認をされたときに発覚したとか。
とあるゴルフコンペで集合写真の撮影依頼があり、(ゴルフコンペで集合写真の依頼があるということはそれなりのメンバーが集まっているんですが…)みんな集めて「ハイポーズ」としたところ、「あれ~?フイルムが入ってないわ~。」なんてことも。みんなずっこけたそうです。

ちなみに、三山さんの口癖は「デジカメになってから一気に商売傾いた。僕はやっぱり、フイルムカメラやね」です。
少し前に、三山さんに利用者さんの集合写真を撮ってもらおう!という話しになりました。最初は乗り気でなかった本人も、段々とやる気に。そして立派なカメラを持ってこられ入念に準備をして、みんな並んでいよいよ撮影!となった時に私だけは気づきました。
三山さん、それデジカメやん!(写真はとても良いものが撮れました。)

また、葬儀屋さんと連携しておられ、亡くなった方の遺影写真も作られています。三山さんの凄いところは、朝でも夜でも連絡があったらすぐに写真を作ります。その写真も遺影用の写真なんてないので、小さい写真を引き伸ばし、シミを取り除いてようやく出来上がるそうです。職人技です。
本人がよく言うておられますが、「葬儀屋がなくなったらウチは終わり」というぐらい仕事がよくあるのです。

80歳を過ぎた今も、店は365日開いています。スマホでの撮影が主流になった昨今、1日一人か二人しかお客がないときもあるそうですが、老夫婦と甥っ子さんで頑張っておられます。
皆さんも山陰線の駅から一番近いと思われる写真屋さんを見つけたら、ぜひ一度寄ってみてください。 (おしまい)

次回のコラムは「80過ぎたら勝手に痩せる」です

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


『こんにちは!あたらしいいのち』アイナ・ベスタルド

リクガメ・クジラ・ペンギン・カンガルー……

この絵本は、7種の動物の子どもの誕生を、親の出会いから巣立ちまでえがいた絵本です。

しかし!ただの絵本では(もちろん)ありません。

そのひみつはページ!

なんと、トレーシングペーパーなのです。

重ねて、すかして。

めくると絵が変化します。

次のページやその次のページがうまく柄で隠れていて、めくるたびに新たな絵や文が出てくるのです。

カバーもトレーシングペーパーで、それぞれの動物がすけてみえています。

とても美しい絵で動物の誕生を描く美しい絵本です。

もちろん絵本といっても、大人でも楽しめると思います。

ぜひ一度みてみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。