スツール通信1/25版~風の時代~

こんにちは、STU:Lの竹内靖博です。

竹内家の恒例行事と言えば、それぞれの誕生日に手紙を贈り合うこと。

普段、なかなか素直に言えない気持ちを、誕生日の力を借りて、

トロトロと溶けてしまいそうな甘い言葉を探して、こっそりしたためて(バレバレやけど)、渡し合います。

僕が1月4日、長男が1月18日、佳代が10月16日、次男が10月18日生まれだから、1月と10月には手紙が飛び交います。

21と19になった息子達だけど、竹内家の風習だから何も言わず、今でも書いてくれるのが嬉しい。

素敵な映画を観ました。

“ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります”

ある日二人は、お家を引っ越しすることを決心します。

しかし、40年間住み慣れた家を手放すことで、若い頃の二人を回想する。

その時二人は、何を見つめ、何を思い、何が大切だと思うのでしょう。

特にドラマティックなことは何にも起きず、小さなことが少しずつ。

数日間の日常を描いていますが、二人には一大事。

そういうストーリーが、現実を生きる僕等と一緒だ!

光るのは、互いをいたわり思いやる心。

親近感を憶え、そして最後には奥深く染み込む感動をくれました。

そして何と言ってもダイアン・キートンがとてもチャーミングで、ファッションがとても好き。

ベレー帽と眼鏡と長い金髪の感じがいい。

佳代にこんなんしたらって言うたら、ギロッと睨まれ、バシッとしばかれました!

男も女も幾つになっても、美しさを保つ努力が必要だと実感しました。

素敵な映画です。

“ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります” では、長く連れ添った夫婦がもう一度原点の気持ちに戻り、今迄通りこの場所から、でも新しい気分で人生を生きていく。

一方、“ロンドン、人生はじめます” では、同じくダイアン・キートンが演じてますが、対になる映画だと思いました。

武骨で人を寄せ付けない自由に本心で生きる男。

いつも人の顔色を伺って、遠慮気味に自分らしさが見付けられない生き方をしている女。

ひょんな事から出逢い、自分にはない部分を相手に見出し、いつしか惹かれ合い、それぞれの自分らしさと相手のらしさを受け入れ、今迄とは違う人生を生きようとする。

対のようにも思いますが、どちらの映画も自分らしさと相手のらしさを取り入れ、自分達の新しい人生を懸命に生きようとする、自由で未来の光に満ちた美しい会話劇でした。

日常に一粒の変化がほしい方に、おススメです。

美しさと言えば、昨年の11月末から通い始めた姿勢矯正も、早、27回完結の12回が終了しました。

先日再検査があり、なんと結果は最初の56点Cランクから、68点のBランクになりましたー。

左右の肩・腰の高さが揃い、骨盤の前下がりもかなり直り、反り腰も直り理想の姿勢に近くなってきたようです。

あとは腰の位置が右に1.7cmズレがあるので、そこを修正です。

右肩痛のせいかもしれないと考えています。

体が軽くなったことと、心も軽く穏やかで、前向きになって来ていることが何より嬉しい。

姿勢って大切なんですね!

取り戻すというより、今の年齢のベストに持って行きたいです。

日々のスクワット&トレーニングを続けながら、姿勢を意識して生きる。

さぁいよいよ土の時代から、モノを持たない風の時代へ、始まりました。

昨年に断捨離も済ませたので、さぁ来い、風!

目には見えないものを大事にする、風の時代。

さぁ来い、風!!

200年続くうちの50年位は体感できそうだなぁ。

サニー文庫1/25版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

次回のサニー文庫は 2月27日(土)10:00 - 12:00

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

「えぇーっ!」思わず声が出た。安野光雅さんが昨年12/24に亡くなられていたことが新聞に載っていた。ここ数年、大好きな方が旅立ってゆかれる。私が40年以上前に出会った絵本を作られていた方々なので、ご年齢を考えると早すぎるわけではないのだけれど、90代になってからもご活躍されていたので、なんだかずっと活動を観ていられるような気になっていた。涙がでてしまう。安野さんの絵本と出会ったのは小学校の図書室。「旅の絵本」をパラリとめくって、文字がなくて風景が続くのを見て棚に返したことを覚えている。でもその後、「ふしぎなえ」に出会い絵の中の小人を追いかけて “あれ?” “どうして?” と思っているうちに安野さんの世界へ。溢れる情報や人の意見に惑わされずに生きるにはどうすればよいかを安野さんの発想で綴られたエッセイ「かんがえる子ども」では、安野さんが幼い頃に遊んでいた鏡の遊びが不思議の世界の入り口であったと書いてあった。それを読んだとき、私も小さい頃鏡を持って家の中を探検(歩く)するのが面白かったことを思い出した。

『絵本作家のアトリエ』という1-3までの本の2に安野さんが登場されている。沢山の作家さんのアトリエが写真で見られる本なのですが、安野さんはアトリエを一切公開されておらず、安野さんの故郷、島根県の津和野にある「安野光雅美術館」の中に再現されているアトリエが載っています。インタビューの終わりの言葉。“最後に一つだけ言わせてくれない?これを言ったら、今日話した他のことなんて、なにも載せなくていいからさ。” “子どもたちに、もっと、たくさん本を読んでほしいんだ。” それからちょっと照れたように笑われて “こう言葉にしてしまうと月並みだし、陳腐な感じになるから、難しいね。それに子どもに『読みなさい!』ってストレートに言うと、逆に本嫌いになっちゃうかもしれないし、どう言うのがいいのかな。とにかく自分で考えるくせをつけてほしいんだ。誰か偉い人がそう言ってたからとか、テレビで言ってたからとか、判断を他人に任せるのはよくないよ。でも自分で考えるためには、日ごろの訓練が必要だからね。いきなり考えろ、って言っても無理。楽器の勉強は幼いうちにしないとダメだと言うでしょう。文字も楽譜も考える訓練も、小学生のうちにやっておかないと身につかないのです。頭がやわらかいうちにたくさんの本を読んで、世の中にはいろんな考えがあることを知っておいてほしい。” 一息に話しゃべると水を口に運ばれて “それに、ほら、考える人が減ってしまうと、ぼくの絵本がわからないって人も増えちゃうからね(笑)”。「母の友」2006年12月掲載

写真の右側は京都・久美浜町にある美術館「森の中の家・安野光雅館」3月には本格的な追悼展が予定されているそうです。

お客さんのコラム1/25版

「シロガラス」シリーズ 佐藤多佳子

パワースポット・白烏(しろがらす)神社の娘、藤堂千里

古武術の天才少女である千里や、いとこの星司、幼なじみの美音たちは、子ども神楽の後、うたげの席によばれる。

来年の子ども神楽を務める同級生は、決して仲のよいメンバーではない。

集められた6人。

やがて、とんでもない事件にまきこまれて….。

あらすじだけだと、ファンタジーのようですが、SFやミステリーの要素も、中ほどから入ってきます。

しかも、小学生の心情がとてもリアルなんです。

初めには思いもつかない話になっても、心情がリアルなのでずっとリアリティがあるのだと思います。

五巻まで出ていますが、どんどん話が展開していって、引きこまれます。

私は千里と星司のおじさんや、クラスメートの数学少年が好きなのですが、キャラクターも個性豊かです。

神社のあれこれを学べるのもおすすめポイントの1つ!

ぜひ手にとってみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。


2度目の緊急事態宣言が出てしまいましたね。病気の様子もほぼわかり、備えもあり、以前ほどあわてないにしても、またも大きな緊張を強いられいます。先が見えない……このことは、誰にとっても大きなストレスではないでしょうか。

 そんな日々、わたしは身の回りのものに目を向ける機会が増えました。むかしからずっとたいせつにしているものや、空の上にいる両親の残したものを手にとって、じっくりと見る機会をもったのです。

 子どものころ、海のそばの街に住んでいました。休みごとに家族で浜辺にでかけ、貝殻集めをするのが大好きでした。図鑑で調べた名前を記した紙片をはさみ、たいせつに箱にしまって、なくさずにきました。また、ずっと大好きな本。古くなって背表紙が黄色くなってはいても、そこにある題名をながめるだけで、読んだときに想像した世界が目の前にふわっとひろがります。……そんなものたちを、ただだいじにしまっているだけではもったいない。そう思って、ごく間近に、目や手に触れるところに並べてみました。日々の忙しさにまぎれて、新しいものの奥へ奥へとしまわれていたのものたち、また会えたね。大好きという、その気持ちをかみしめると、ああ、なんて気持ちがいいんでしょう。

 京都新聞の記者をされている行司千絵さんの本、『服のはなし』にも、幼いころから服作りが大好きな行司さんが、ずっとたいせつにされてきた布や毛糸、ボタンやリボン、そして手作りの話が書かれています。

『服のはなし』(副題:着たり、縫ったり、考えたり)
行司千絵著 岩波書店

 行司さんは、何より服作りが好きな人。そして縫い物や編み物をしながら、つらつらといろんなことを考えます。この素材はどこからきたものなのか……植物由来だったり、動物のものだったり、いろいろ。肌触りのいいものは自然の賜物であることが多いのですが、たいせつに採取されるものも多い一方で、それを手に入れるために人間は、動物をつらい目に合わせることもあるとも知ります。

 それから、手作りは素材選びからといいますが、それを買うお店のあり方にも思いはめぐります。街の手芸店はどんどん減って、ネット通販がひろがり、便利にはなりました。でも、街で偶然素敵な素材に出会ったり、お店の人と触れ合う楽しみは減りました。そもそも、ものを売る、という行為と手作りの趣味のあいだには、どういう違いがあるのか。ここでは経済や社会の問題が考えられます。

 また、手作りという行為そのものについて。昭和の初期までまだ着物文化だった日本に、豊かな外国の文化が入ってきました。子どもたちの服装も、かわいい洋服を着た絵本の主人公につられて、洋装化。まだ既製品がないため、母親たちの手作りが中心になりました。そこから、手作りという行為の変遷や、ひいては女たちの生き方についてへも、行司さんの考えはひろがります。手作りをしてくれたおかあさんやおばあちゃん、家族への思いも、ていねいに語られます。

 わたしも編み物をしながら、つらつらといろんなことを頭にうかべます。無心に手を動かしていると、日々モヤモヤと考えていることがまとまってきたり、いや、もっとモヤモヤしたり……。この行ったり来たりの迷い、逡巡する思考のなかで、答はなかなか出てこなくても、自分なりの納得に向かって、手を動かしながらじっくりと時間をかけることができるのです。

 多くのことには、この”時間をかけること”が忘れられてきているのではないでしょうか。むしろ時間のかかることは、うとまれがちです。今はなんでも、パパッと、チャチャっと、サクッと、やれてしまいます。たとえば写真。スマホで誰にでもけっこう素敵な写真が撮れます。でも……きれいなんだけど、そうなんだけど……。何かだいじなものがとりこぼされはいないかな。そうやって置いていかれたものの中にこそ、決して目立たないけれど、たいせつなものがあるんじゃないかな。

 わたしは下手ですが、フィルムで撮ったり、デジタルでもマニュアルモードで撮ったりすることが好きです。たしかにそれはめんどくさい。失敗もする。けれども、だからこそ光をとらえる瞬間を待ったり、その場の雰囲気までを写真に焼き付けようとしたりします。そのめんどくささでしか得られないものがあるのです。なぜならそこには、時間という、かけがえのない思いをかける余裕があるからです。やさしさや思いやりは、そんな心の余裕からしか生まれないと、わたしは思うのです。

 行司さんの巡る思いや迷いからも、やさしさがいっぱいあふれ出てきます。とても気持ちのいい本です。ぜひ読んでみてください。

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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コッコアトリエ・インスタ → ●


19ページ

カイツブリは、ため池や河川などで見られる鳥です。

よくもぐってえさをとっています。

小魚やエビを食べます。

「ケレレレレ…」 と鳴きながら水の上を走るように飛んでいるすがたが見られます。

春には「ひな」をせ中に乗せて運ぶかわいいすがたも見れます。

カイツブリは泳ぐのは得意だけど歩くのはとてもおそいとか…。

おもしろいところは、目をはなしたらもぐっていなくなって探すけど出て来る場所が前と全然ちがったりするところです。

好きなところは、おしりがふわふわでかわいいところです。

ここでクイズです。

カイツブリの仲間はカイツブリをのぞいて何種いるでしょう。

1. 2種

2. 3種

3. 4種

4. 6種

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前回のクイズの答えを発表します。

正解は

1.の「クロウタツグミ」 でした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


繋いでゆきたいもの巻

先日の編み物教室は編み物でなくお味噌作りのワークショップでした。
全然編み物ではない、おばあちゃんとの時間の話です。

私が小さい頃から飲んできたお味噌汁の味。やっぱりこのお味噌が一番ホッとして好きだ。
いつもは出来たお味噌を分けてもらったりしていたけど直伝の配合もしっかり教わった。(きっと何も特別なことはない普通の作り方なんだろうけど、でもおばあちゃんのお味噌が自分には一味違って好きなのだ。)

お味噌作りは大豆作りから始まる。おばあちゃんが畑で育てた大豆を11月頃収穫し、乾燥させてサヤを振って大豆を出して。この大豆を取り出すのがこれがまた大変だけど、子どもたちとゆさゆさと降ってお豆がころりんと落ちてくるのを楽しんで収穫する。

そうして収穫されたお豆が、毎年この時期にお味噌を仕込む。
寒仕込みと言ってこの時期に仕込むのが雑菌の繁殖を防ぎ一番良い時期だそう。

お豆を蒸してやわらかくして、潰し、塩と麹と混ぜ、味噌玉を作って、容器に敷きつめる。
私と仕込んだのはきっと私用に用意してくれた少しの量なのだけど、ふと横を見るとまだまだきっとこれから大量に仕込むであろうお豆たちが水に浸されて順番待ちしていた。

いつものごとく沢山の人に配るためのお味噌なのだ。

今回はお味噌作りで、している事は編み物ではないのだけど、おばあちゃんのやり方を聞いて教えてもらって作るのはいつもの編み物と変わらずで、そしておばあちゃんから編み物の手を継いでいきたいと思うように、こうやって季節ごとに作る保存食も継いで行きたいなと思う。

小さい頃から纏ってきて暖かく大好きだったセーターのように、お味噌汁の味もホッとするこの味。
お漬物の味、梅シロップの味、栗の渋皮煮の味、干し柿の味、どれもきっと特別な作り方ではない普通の作り方なんだけど、買ったものよりも一味、優しく感じる味。

編み物だって同じで、買ったニットも素敵だけど、手編みで編んでもらったあのセーターの温かみと、宝物だと思う幸福感。そういうのは一緒だなぁと思った。

そっか、自分は編み物に限らず、こういうあたたかな手仕事を繋いでいきたいんだなと、改めて感じたのだった。

いつも同じ話になってしまうけど、編み物を習う名目ではじまったこの時間から、気づいたり、感じたり、教わったり、そんな事が編み物を超えてたくさんあります。
でも編み物のきっかけがなければ、こんな時間はなかったのかもしれない。
そう思うと益々、「編み物」は、自分の日常を変えた大事な存在なのかもしれないですね。

でも、他ならぬ「おばあちゃんから習う、編み物」がキーワードですね。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


⑱「80過ぎたら勝手に痩せる」

1月14日に緊急事態宣言が出ました。本当に不安な毎日です。そんな毎日を少しでも忘れられたらと思い、今日もコラムを書かせてもらいます。

私たち川瀬家は、南丹市に住んでいます。南丹市はとても自然環境に恵まれています。先日もふと夜に星を見に行こうということになり、車で10分ほどの日吉ダムへ。灯りのない場所に車を停め、地面にマットをひいて、湯たんぽと毛布を持参して上向きに寝ます。
そして、空を見上げると星だらけ!プラネタリウムに来たと錯覚するほどの光景です。
星座板を眺めながら星座を確かめるととても分かりやすく、冬に見えるほとんど全ての星座が見えました。
長い時間見ていると目が慣れてきてとてもよく見えます。それと共に、私は怖がりですので、熊や猪が襲ってくるのではないかという不安感に襲われます。(実際そんなことはないのですが・・・)私だけそそくさと車内へ入り、家族は私の不安なぞどこ知らずゆっくりと鑑賞しています。
皆さんもぜひ冬の星座をゆっくりと眺めて見てください。

今回のコラムで紹介する方は田山さん(仮名)女性です。この方とは10年以上の付き合いになります。私が20代後半。田山さんが70歳代前半からの付き合いです。
私たちが普段接している利用者さんは、介護保険を利用して来られています。
介護保険は比較的軽度の方から重度の方までを7段階に分けています。一番軽度の方が、要支援1→要支援2→要介護1~要介護5になります。これは病気の重さで判断するのではなく、どれだけ介護が必要か?で区分が分けられます。
田山ひいてさんは私が出会った時から、要支援2の方でした。そして、そこから10数年経ちますが、今も要支援2のままです。これってすごいことです。実際、この10数年間怪我や病気がなかったのかと言うと、そんなことはないんです。大腿骨骨折・泌尿器系のがん・骨盤骨折・足のやけどで皮膚移植と大病をされています。それでも病院から帰ってくると入院前と同じような状態で帰ってこられ、本人もケロッとしています。(歩くときは杖がないと転倒してしまいそうですが・・・)

そんな何度も大病をしている田山さん、元気でいる秘訣は何といっても畑です。毎日自宅敷地内にある畑に行ってます。ご主人と二人暮らしですが、二人では到底食べきれない量の野菜を作っておられます。収穫できるとそれを分けてくれます。若い時はそれでも良かったのですが、最近は雑草を引くことも収穫することも容易ではなくなってきています。自宅の畑と言っても元は田んぼだったのでとても広いです。畑での移動は杖だと汚れるから木の棒を持って歩いています。やっぱり畑でもよくこけると聞いていました。
そして、昨年から私たち家族が収穫を手伝うようになりました。昨年の秋は南瓜が大量に出来て腐ってしまうから取りに来てと相談されたので、家族4人で南瓜を取りに行きました。
私は知らなかったのですが、南瓜ってつるのようになっていて大量に取れるんです。一度に30個位取れました。あっちにもこっちにもあります。見るとすでに腐っている物もありました。一本のつるをたどると10m位延びています。最期はつるも抜いて雑草も引くと畑はとてもきれいになりました。よくこれを80後半の夫婦がやっていたなと感心します。
その時も田山さんは草引きをしていたのですが、さすがベテラン。とても早く抜いています。そしてどんどん抜いて進んでいきます。あっという間に5m位進んでいます。そして、そこで立ちます。立ったはいいけど杖がないので歩けません。そして、キョロキョロ木の棒を探しています。その姿はまるでプレーリードックが穴から出てきて周りを見渡しているような姿。杖を見つけるとそこまで歩こうとします。田山さん!杖ないと歩けないやん!と言いながら木の棒を渡すと「これを探してたんや!」と田山さん。そらこけるわ。

田山さんはSukkuへは、セニアカーで来られます。(セニアカーはお年寄りがよく乗っている乗り物で、免許がなくても乗れます。介護保険でレンタルができるためsukkuでも使用してる方はおられます。最高時速は6キロまでで4輪なので安全に乗れます。)
Sukkuには午後1時30分位に来るように伝えていますが、いつもかなり早く来られます。だいたい30分くらい前に来られることが多いのですが、一度だけ12時30分に来られた事がありました。1時間以上前です・・もう私たちは笑うしかありません。スタッフ皆昼食を食べています。ですので、田山さんには珈琲を出して、皆の到着を1時間ほど待ちながら談笑しています。、そして帰りは、終わりの時間が近づくとそそくさと荷物を片付けはじめ、誰よりも早く帰ろうとするので、皆から「まだや!」って総ツッコミ。

そんな田山さんの口癖は「80歳過ぎたら痩せる」です。
田山さん、以前は身長は160センチ以上あって、体重も60キロとがっちりした方でしたが、年齢を重ね病気をしていくごとに体重が減ってきています。今では50キロ程度です。
毎月体重を測ると、今月も痩せてなくて良かった~。と喜ばれます。
Sukkuのスタッフは昨年ダイエットに取り組んでいたこともあり、よく痩せたい!と言ってましたが、それを聞くたびに田山さんは「大丈夫。80歳過ぎたら勝手に痩せる。」と断言。
いやいや、そんなに待てませんから! (おしまい)

次回のコラム「命がけの同窓会」

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。

スツール通信1/10版~パターソン~

年明けはいつも、ゆ~くりゆ~くり。

風が吹いたら飛ぶ、くらいの気ままなスローテイクオフ。

そんな中、愉快なお客さんのコラム・デコさんからの便りの著者、デコさんが以前、1本の映画を教えてくれはりました。

「パターソン」。

素晴らしい映画でした。

日常が大切だとは日々思ってますが、それは思っていたつもりだったのだろう。

こんなに毎日を慈しんでただろうか。

2020年を振り返ると、意外に自分はルーティーンを心地いいと感じることができる人間なんだと思えた。

仕事がそうじゃないだけに、プライベートはいつものリズムでいつもと一緒がいい。

または、いつものリズムでいつもと一緒で居ようとすることが好きなんだと思う。

パターソンは、そんな慎ましい生活者への肯定感に満ちている。

夫婦それぞれの自己肯定感を支えるてるのは、それぞれの楽しみ。

彼にはポエムと、バーでBeerの一杯、がある。

僕も書く事がとても好きなので、分かるなぁ。

彼女はお菓子作りにファブリックの色塗り、そして新たに始めたギターの弾き語り。

寄り添い、慈しみ、質素だけど心は晴れ晴れしていて、きっと自立している2人。

そんな人生に憧れを抱く54歳になったおっさんがここに今日も居ます(笑)

2020年は13枚のCDを買った。

音楽好きだと言い放ってる割にこれだけか。。

Michael Jacksonや Bryan Adamsもあるぞ。

心の音楽の故郷を訪ねた2020年、そして新作も訪ねた。

音楽って面白いね!

聴いていたCDを振り返ると、何を大事にしようとしているのか明確に分かるから。

根底には癒しと健やかさが必ずある。

お客さんとは癒し癒され、互いに健やかさを手に入れる関係でいつもいたいと思う2021年。

ではここで2020ベスト3の発表です。

3位は、Paul SimonのStill Crazy After All These Years

スティーヴ・ガッドのドラム、リチャード・ティーのピアノがやっぱり美しいね。

2位は、Stone Temple PilotsのPerdida

アコースティックサウンドの素晴らしさを遺憾なく発揮してくれているね。

1位は、TOKYO MOTER FISTのLIONS

メロディアタックハードロックの真骨頂。

 

2021年もお気入りをまたラジオでリサーチをして、月に2枚は手に入れるぞー。

早速、Butch Walkerの新作・American Love Storyを購入した。

このアルバムがすごくいい!

サニー文庫1/10版

竹内佳代がスタジオスツールで、毎月第4土曜日の10:00~12:00にSUNNY BUNKO(家庭文庫)を開いています。

2021年一回目のサニー文庫は 1月23日(土)10:00 - 12:00

1月は恒例のカルタ大会をしますよ。

*マスクの着用とアルコール消毒にご協力をお願いします。

「眠りつづけたサンタさん」

本のタイトルではありません。昨年末の文庫で、もう一つの贈り物としてお渡しした折り紙のサンタのお話し。最近記憶が怪しい私には何年前だったのか思い出せないのですが、STU:L にきてくれた男の子から折り紙のサンタをもらいました。そのサンタは私が初めて見る形のサンタでした。感激している私に、厚みのある折り紙の本を抱えた男の子は“一枚でできている”と教えてくれたと思います。袋を担いでいて、髭と袋が裏面の白になっている。何より立ち姿がとてもいい。(足の角度やらとにかく好み。ドストライク。)その後のサニー文庫の時に、石谷さん(サニーサンタの一人)にサンタを見せると、“わぁ、いい。この足の角度っ!”と石谷さんと盛り上がり、“折り方を調べておくね”と、私が言ったのです。 その年はもうすでに贈り物が決まっていたので来年に…と折り紙の本やネットを探しても同じサンタがみつからない。それから、サンタさんは箱の中でぐっすり眠ることに。昨年の12月、久しぶりに開いた箱、サンタと目が合った。月日が経ち、サンタさんを起こしてみるとやっぱりよい立ち姿。そっとテープを剥がして開き、男の子が作ってくれた折れ線をたどり始めた。15㎝角の紙の線を追いかけて、開いては戻してを繰り返す。そんな中、「!?」折り紙の三等分の線を発見!すると、ぎゅっと固結びしていた紐の結び目が解けるようにそこからするりするりと・・・。折り方が見えてきた~!新しいサンタさんが現れる!!先ずは何はともあれ石谷さんに写真を送る→喜びを共有。(笑)そして、昨年無事に子ども達に贈り物として袋を担いだサンタさんを手渡せたのでした。こんなこともありながら、続いているサニー文庫。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

お客さんのコラム1/10版

新年の巻

新年明けましておめでとうございます。
本年もスツールに繋がる皆さまにとって、佳き一年になりますように。

「おばあちゃんとゆふこ」今年も読んでいただけると幸いです。

年末年始は子ども達も冬休みという事もあり、普段のようにじっくりと編み物に集中してという時間はなかなか取れずにいたけど、やはり子ども達が寝た後は手が動かしたくなるもの。
例え編みかけの4段ほど編み進めるだけでも(きっと時間にすると5分ほどだろうな…)出来るとなんだか安心する。
そんな調子で進み具合はとてものんびりですが、無理せず、今年も編み物で呼吸を整える時間を過ごすのだろうと思う。
私は三姉妹の母でもあるので、子ども達とのかけがのない「今」の時間も楽しむ事を一番に大事にしながら、編み物で呼吸を整える、そんなのんびりした調子ですがきっとこれが今の自分にはピッタリ。
今年もおばあちゃんに習う、いい塩梅の編み物をしていきたい。

おばあちゃんはもちろん年末年始も周りの人のことで大忙し。
年末におばあちゃんちにいくと、また例によって型取りした布がたくさんあり、以前からのマスクを沢山発注されているのかと思いきや…
よ〜く見るとマスクの形ではなく、赤ちゃんのスタイのような形のものがたくさんあった。
「これ何作ってるの?」と聞くと
「近所のお地蔵さんの前掛けを新年までに新しく変えるのが毎年恒例なんよ。」と。
あの人のためにと、台所には周りの人に配るための黒豆やなますや栗きんとん、ごまめ、つきたてのお餅が大量にあるし、おまけにお地蔵さんの前掛けまでしていたとは…
こんなに周りの人に尽くすことがたくさんあり、きっと忙しいはずなのにバタバタしているように見えない、いや、見せないおばあちゃんは尽くしのプロだな…と改めて思った年末でした。
みんな喜んでくれるから嬉しい。どんな場面もそればかりのおばあちゃん。
それにしてもおばあちゃんのこなしている周りの人のための事の数は24時間でこなしているとは思えない量。
ものすごい段取りでしているんだろうなぁと思う。おばあちゃんはたまに何か物忘れがあると「おばあちゃんももうボケてきたな、もうだいぶあかんわ〜アハハ」と言って笑ってるけど、あの段取りをこなしているんだから、脳みそフル回転、「そんな簡単にボケるかい!」といつも心でツッコミを思う私でした。

今年もとんでもない素敵な師匠と共に、編み物やその他の生き方まるごと感じて学んで過ごしていきたいな。

写真・文 / 田畑由布子

こどもちゃん達が生まれる前の、2012年11月からのお付き合い。葵子ちゃん・季なりちゃん・糸喜ちゃんの3姉妹5人家族になった今も年に2回、必ずスタジオや名張市のご自宅で撮影させて頂いてます。編み物の師匠・おばあちゃんのお話しを聴かせてくれたユフコちゃん。面白くてあったかくて、色んな人にも聴いてほしいと思い、毎月2回、綴ってもらってます。


お正月にラジオの新春特別番組を聴いていましたら、作家の瀬戸内寂聴さんと高橋源一郎さんが対談をしておられました。「2020年はいかがでしたか?」と聞かれた寂聴さんは、一言、「いやな年だったわね!」と。百歳を迎えた僧侶の口から発せられた言葉は、なんとも爽快な一言でした。

 コロナショックのこの一年を振り返って、不思議な、とか、奇妙な時間だった、という感想はよく耳にします。わたしもそう思います。そしてあえて明るく前向きに、新たな時間を見つけられた、などとも言ったりします。たしかにそうなのです。

 でも、この日聞いた「いやな年だったわね」には、思わず爆笑してしまいました。だれしも落ち込むのはいやなもの。ことに人と話すときなどはなおさら、すこし笑いのオブラートをかけて語ろうとします。でもときには、思いっきり素直に、ぽんっと言ってしまうのもいいものだなあ、と思いました。もちろん人を傷つけるような、無神経な言葉はだめですよ……。

 そう、2020年はやはり、つらかったですね、みんな。いいこともあったし、不便な中に発見もありました。けれども、会いたい人にも会えず、しなくてもいいいさかいもあり、わーっと大きな声でも笑い合うこともせず。みんな、しんどかった。みんな、えらかった。ここまで来られて。

 そんななか、絵や写真や本が、子どもたちや動物たちが、救ってくれましたね。わたしはとりわけ、言葉に救われました。

 わたしは言葉が好きです。だからそれが雑にあつかわれたりするととても悲しい。一方、たいせつにされた言葉に出会うと、生まれてきてよかった、と思うのです。

 年があけて2、3日たったある夜、わたしは1冊の詩集を手にとりました。ひどく寒くて、みんな帰ってしまって、それなりに疲れて、すこしさみしいな、と思っていたときです。石原弦さんの『聲』という詩集です。知らない詩人でした。若い友人が、読んでみてください、とすすめてくれたのです。

 その詩には、身近な植物、光や風、そして塵にまで向けられたやさしいまなざしがありました。やさしい、という言葉だけではとても足りない、なんと言ったらいいのかわからない、しんと静かな、見守ってくれているような、とてもとてもたいせつにされた言葉で語りかけてくる、詩人の声でした。

 わたしは、小さく声に出して読んでいるうちに泣いていました。

「ひかりのさきっちょ」 石原弦

ひかりのさきっちょを
おさないこどもが歩いていく
そのすこしうしろを
わたしのこどもが歩いていく
あかるいひざしのなかを
わたしはゆっくりと歩いていく
ぼんやりとこどもたちのすがたを
ながめながら

こどもたちのこえが
川のせせらぎとながれてくる
そらのあおをうつして
川はあかるくながれていく
そらとうみのあいだの
とうめいなあおいながれを
わたしたちは川にそって
歩いていく

ひかりのさきっちょを
おさないこどもが歩いていく
そのさきには
みえるはずもない
まだうまれないこども
ひかりのなかを川にそって
ほら むこうからやってくるよ
犬をつれたおじいさんが

写真・文/ 中務秀子

2018年・第27期のフィルムカメラ教室の生徒さんとして、お付き合いが始まりました。今もフィルムカメラを続けてらして、二眼レフカメラにも挑戦中。こどもと大人の絵画造形教室 / コッコ・アトリエを京都の一乗寺でお仲間とされています。デコさんは本好き、映画好き、芸術好き、お話好き。いわば “ 忙しいひまじん ” です。とても自由で全然気取ってない表現に親近感を覚えさせてくれる先輩です。そして心友になりました。

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ツグミは、冬に日本の田んぼや畑に来る身近な冬鳥です。

「キョッキョッ」などと鳴きます。

地面では、歩いては立ち止まるをくりかえしているすがたがよく見られます。

それが「だるまさんがころんだ」みたいでおもしろいので見てほしいです。

あまり群れでいることはなくて、1羽で行動しています。

好きな所は、羽のもようがきれいな所と木の上などで休んでいる時の丸まっている格好がかわいい所です。ツグミの仲間はたくさんいてちょっとずつちがうのでぜひ見比べてほしいです。

ここでクイズです。

この中に1種だけいないツグミがいます。

どれでしょう。

1.「クロウタツグミ」

2.「マミチャジナイ」

3.「ノハラツグミ」

4.「アカコッコ」

正解は次の鳥図かんで発表します。

最後に前のクイズの答えを発表します。

正解は、

3.のカイツブリでした。

絵・文/ 中野響

お姉ちゃんとひーくんが生まれる前の、2005年10月から撮影をさせて頂いてます。今も2~3年に1回は必ず、スタジオや城陽のご自宅で撮ってます。小学5年生になったひーくんは、この前の撮影の時に鳥に魅せられていると話してくれた。それが小学生レベルの鳥好きの話ではなく、僕からすればもう学者レベル。しかも視点がユーモラスなのでこれはスゴイ!是非、図鑑を作ろうと盛り上がり、WEBという形で毎月2回、発表してもらっています。


⑰「Sukkuにもカメラマンがいます」

 明けましておめでとうございます。2021年が始まりました。川瀬家は、毎年初日の出を琵琶湖から眺めています。この時期は天気が悪い日が多いので、毎年毎年初日の出を見れるわけではないですが、今年もしっかり見えました。琵琶湖の水面に浮かぶ朝日を見ると何か良いことが起こりそうな予感。早速、後輩からの年賀状にスツールのコラム見ていますと一言。幸先の良いスタートを切れました。
今年はどんな一年になるだろう。楽しみがいっぱい。

今回のコラム。カメラマンと言えば竹内さんですが、Sukkuにもカメラマンがいます。
名前は三山さん(仮名)年齢は85歳で男性です。
少しの物忘れと、小脳の病気でバランス能力が低下している方です。そして、もともとだと思うのですが、ものすごくぽわーんとした方なのです。誰にでも合わせている様な感じに見えて、実は誰にも合わせていない。物事をしっかりと見ているようで、でも尋ねると何も見ていない。それでいて、誰にも不快な思いをさせない。居るとそれだけで少し安心する。何とも不思議な存在感の方です。
そんな三山さん。元々親の代から弁当屋を営んでいた家にお生まれになりました。国鉄時代(今のJR)から駅弁を売っておられ、当時は飛ぶように売れたそうです。自宅も山陰線の駅から一番近いところに建っているんじゃないか?と思うほど近く、小さい時から電車が来たらすぐに駅弁を担いで売りに出向いたそう。
三山さんとはよく話をします。5人兄弟の3番目だった。とか、一番上の兄が一番できる奴で、京大まで行った。とか、私も同志社大学を受験して受かった。けど、親が大学行ってどうするんや?って言うてきたから辞めた。とか、ほんで弁当ばっかり売ってた。など。そしてある時、電電公社(今の関西電力)の社員食堂をやってみない?と言われ挑戦。それなりに上手くしていたようですが、2・3年たったある時俺はこのまま社員食堂をやり続けるのか?と自問自答……..答えは否!
これからの時代はカメラや!写真や!と思い一念発起して天王寺のカメラ学校へ!(多分50年~40年前)そして、自宅を改装し写真屋を開店されました。
時代は、フイルムカメラ最盛期です。それはそれは売れたようです。
当時、75才になる方へ町から記念写真をプレゼントしていたらしく、その方の自宅まで行って撮影をして…と、毎日休む暇もないくらい働いたそう。
長いこと写真屋さんをやっていると大勢の方の撮影をされていますので、Sukku利用者の中にも三山さんに撮影してもらった!という方も多いんです。写真を撮られた方は忘れていないですが、撮った方は忘れているようで、三山さんはほぼ100%の確率で撮影した人の顔を覚えていません。
先日も、ある利用者さんが「私、毎年三山さんに撮影してもらってたよ!」と言われました。三山さんはここでも、「え~そやったかな~?忘れたな~。」それを聞いて私もとっさにフォローします。「三山さんはプロやから、カメラのファインダー越しに見ないとその人の顔や風景を思い出せへんのです。」と。
こんな感じで、三山さんは本当に年齢からくる物忘れなのか?もともと他人に関心がないのか?よく分からない時が頻繁にあるのです。
本人も、ぽーっとしている事は自覚しておられ、若い時からこんな感じやった気がするな~?とよく話されます。免許更新するのを忘れて半年間も無免許運転してて、たまたま、警察に免許証確認をされたときに発覚したとか。
とあるゴルフコンペで集合写真の撮影依頼があり、(ゴルフコンペで集合写真の依頼があるということはそれなりのメンバーが集まっているんですが…)みんな集めて「ハイポーズ」としたところ、「あれ~?フイルムが入ってないわ~。」なんてことも。みんなずっこけたそうです。

ちなみに、三山さんの口癖は「デジカメになってから一気に商売傾いた。僕はやっぱり、フイルムカメラやね」です。
少し前に、三山さんに利用者さんの集合写真を撮ってもらおう!という話しになりました。最初は乗り気でなかった本人も、段々とやる気に。そして立派なカメラを持ってこられ入念に準備をして、みんな並んでいよいよ撮影!となった時に私だけは気づきました。
三山さん、それデジカメやん!(写真はとても良いものが撮れました。)

また、葬儀屋さんと連携しておられ、亡くなった方の遺影写真も作られています。三山さんの凄いところは、朝でも夜でも連絡があったらすぐに写真を作ります。その写真も遺影用の写真なんてないので、小さい写真を引き伸ばし、シミを取り除いてようやく出来上がるそうです。職人技です。
本人がよく言うておられますが、「葬儀屋がなくなったらウチは終わり」というぐらい仕事がよくあるのです。

80歳を過ぎた今も、店は365日開いています。スマホでの撮影が主流になった昨今、1日一人か二人しかお客がないときもあるそうですが、老夫婦と甥っ子さんで頑張っておられます。
皆さんも山陰線の駅から一番近いと思われる写真屋さんを見つけたら、ぜひ一度寄ってみてください。 (おしまい)

次回のコラムは「80過ぎたら勝手に痩せる」です

写真・文/ 川瀬啓介・未央

Sukku 川瀬啓介 / 未央 (理学療法士・鍼灸師 / 鍼灸師)
〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町4-16-38

TEL 0771-62-0005

2017年から京都の南丹市でリハビリを中心としたデイサービスをしています。利用者さんと過ごす時間は、笑い声と涙が入り混じる賑やかな毎日です。そんなささやかな日常、会話から気付かされること、そして個性派揃いのスタッフについて…これから色々な事を綴っていこうと思います。

2011年11月からのお付き合い。楓くん・緑くんが生まれる前から撮影をさせて頂いていて、今も1年に1回は必ずスタジオ撮影にお越し下さいます。Sukkuというデイサービスの屋号は、佳代が名付けさせて頂きました。飾らない温かさ、自分の好きが明快で、歯切れがよい。けれど、流れる時間はゆっくり。そんなお二人の人柄が大好きで、バランスを崩した時には体を診てもらおうと決めているから安心です。笑いと涙のデイサービスの日々を毎月2回、綴ってもらってます。


『こんにちは!あたらしいいのち』アイナ・ベスタルド

リクガメ・クジラ・ペンギン・カンガルー……

この絵本は、7種の動物の子どもの誕生を、親の出会いから巣立ちまでえがいた絵本です。

しかし!ただの絵本では(もちろん)ありません。

そのひみつはページ!

なんと、トレーシングペーパーなのです。

重ねて、すかして。

めくると絵が変化します。

次のページやその次のページがうまく柄で隠れていて、めくるたびに新たな絵や文が出てくるのです。

カバーもトレーシングペーパーで、それぞれの動物がすけてみえています。

とても美しい絵で動物の誕生を描く美しい絵本です。

もちろん絵本といっても、大人でも楽しめると思います。

ぜひ一度みてみてください!

文・写真/ 木下琴子

2006年3月からのお付き合い。琴子ちゃんが生まれる前から撮影をさせて頂いてます。小学5年生になった今も記念日ごとには必ず、スタジオやお好きなロケ場所で撮影させて頂いてます。埼玉県からお越し下さいます。幼い頃から、本が好きと撮影のたびに僕に話してくれた琴子ちゃん。読みたい物語がまだまだ沢山あると思うと、これからが楽しみとも話してくれた。そんな琴子ちゃん目線の書評を毎月2回、依頼しています。