スツール

文学少女、ことこ。

2022.05.16 更新

『日曜日の王国』日向理恵子

どうしても学校に足が向かなくなってしまった少女・。ある日、色とりどりの矢印に導かれて、奇妙な画材店<日曜日舎>で絵を描き始める。

言葉を話す陶器の人形や、動く剥製の狐。日曜日にしか生きられないメンバーたちと、時間の狂った<日曜日舎>で繭が見つけたのは…?

日向理恵子さんの作品の中でも、私のお気に入りの本です。スケッチクラブのメンバーはすてきな人ばかりで、私も一緒に、絵を描きたくなります。

実は、この本のなかに登場する「透明水彩」という絵の具を、私はずっと、架空のものだと思っていたんです。様々な色があってすてきな透明水彩は、現実に存在しているのだと知ったとき、ましてやそれを中学校で配られたときには衝撃でした…。

そんな経緯でふと思い出したので、今回はこの本を紹介しました。私はこの物語のラストがとても好きです。機会があったらぜひ、手にとってみてください。

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