スツール

スツール通信9/10版~メンタルケア~

2021.09.10 更新

 こんにちは、フィルムカメラマンの竹内です。

告げた途端に思いがひょいと外のどこかへ逃げてしまう心配がなくなったので、

今日は、誰にも話さなかったメンタルケア心理士資格をどうして取得することになったのか、

少し書いてみます。

今から遡ること12年前の2009年。

結婚式の撮影をするふたりが打合せに来てくれた。

彼女はヒーリングを仕事にしている癒しの人だった。

お喋りをしている間、時折ボクの頭の上辺りを見ては、にこっと笑う彼女。

ん? 

すると、その日が初対面の彼女が出し抜けに言いました。

「タケウチさんのオーラの色って、エメラルドグリーンなんですねー。」

ええっ?

「こういう仕事をされてる人には珍しい色なんです!」

へぇー?

「竹林を歩いているようなキレイなグリーンです。タケウチさんもヒーリングの人だから、写真で人を癒してあげてくださいね。」

えっ、そうなん?

この奇妙な出来事を境に、その世界をどうしても意識するようになり、頭のどこかにいつもありました。

とは言うものの、どうもこうも何をどうしたらいいのか?

彼女はその時、とても印象的な事を話してくれました。

「癒しの人は自然に導かれます。」

そのままなんとな~く9年の月日が流れ、3年前の2018年。

あるご家族が撮影に来てくれました。

ご主人は公認心理士というお仕事をされていて、色んなお話しを興味深く聴かせてくださった。

実はその時も、12年前と同じようなことを言われた。

「タケウチさんの話し方は、心理士みたいですね。」

えっ、 そうなん? まただ!

オレって何もんなんやろ?

だんだん胸に迫ってきた。

そして、コラムを書いてくださっているデコさんを撮影させてもらった昨年も今年も、

「タケウチさんのお仕事はケアですね!」

なんども言ってくださって、勇気と励ましを貰いました。

12年前に貰ったコトバと、3年前に貰ったコトバと、3つが合体した今年。

望んでないのにひょっこり時間ができてしまった今年には、なんか訳があるんかも。

ふっっと背中をおされ、なんとかそれをたぐり寄せ、ドンドンと大いなる思いになって、

「今しかないかぁ、自信ないけど、勉強したくないけど、、やってみるか。」

そんなことです。

カメラマンになった時から、わりとお客さんの悩みを相談されるようになって、

受け応えは全然できないけれど、悩んでる人って好きやなぁという心持ちになってきた。

自分も生き方にずっーーーーと悩んできてるから、同志だと思うのかも知れない。

こちらがひるんでしまうような、相談事もある!

そんな赤裸々なことまでボクみたいな人間に話すんやと思うことも一度や二度ではない。

人物カメラマンという、ある意味お客さんと独特の繋がり方をする仕事を選んだためで、

ならばそれを原動力にして働くことにしようといつしかなっていた。

安っぽい受け応えじゃなくて、いつかちゃんとした言葉を渡したいと思うようになった。

それにここ数年、自閉症や多動症の子ども達が増えているとよく耳にするようになって、

障がいだと思われている子ども達と仲良くなりたいなぁって、ふんわり思っていたこともきっかけになった。

安心して撮影に挑んでほしいしね!

人の為というより、自分のやりたい事が、引いては人の役に立てればと思って、お尻を叩いたというようなことです。

小さなことですが、ボクにはとても大きなひと夏の出来事でした。

今年の春まで、「コラム・おばあちゃんとゆふこ」を書いてくれていたゆふこちゃんが、働くベストを編んでくれました。お米とジャムも一緒に届けてくれて、田畑家幸福便!

ゆふちゃん、田畑くん、いつもありがとう。

今年の冬は、いつもより暖か。

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