あたたかな月、水、金、の巻

エッセイ

おばあちゃんに編み物の弟子入りをお願いして、編み物教室の日程がきまった。
月水金の午前中がおばあちゃんの編み物教室の日となった。
なぜ月水金の午前中なのかというと、月水金の午前中はおじいちゃんの透析の日で送迎の合間の午前中なら空いているのです。

おばあちゃんはとても忙しい人で、予め予約をしていないとおばあちゃんはなかなかアポは取れない。(笑)
81歳のおばあちゃん、携帯はなんとスマホを使ってLINEもしているけど、基本的に携帯は不携帯。(笑)
連絡しても3日ほど既読にならない事もあり、家はだいたいが留守。
アポを取るのがほんとに難しい。(笑)

何がそんなに忙しいのかというと、近所の体が不自由なお年寄りの方達におかずを何品か作って配りに行ったり、喋りに行ったり、数々のボランティアクラブに所属して、周りの困ってる人を助けてる事に大忙し。
そしていつも、「人のことさせてもらうのが私も元気にさせてもらってる秘訣やわ」と言って喜んでもらうことを生き甲斐にしているおばあちゃん。
月水金の午前中「ゆふこのじかん」にするわな!と言ってこの日に決まった。
ゆふこのじかん と言ってくれたのが嬉しかった。何歳になっても私はおばあちゃんの孫なんだな。
いつも可愛がってくれて、ありがとうと言う暖かな気持ちになった。

さっそく次の月曜日、編み物の道具も何も持ってない私は手ぶらで、おばあちゃんの家へ。そのころ私はちょうど臨月を過ぎた頃。

「よっしゃよっしゃ、来たな!まってたよ、寒ないか?」と言って大きいお腹に暖かいブランケットを掛けてくれた。

季節は年末、寒いけどあたたかな気持ちになれる、月水金の編み物教室がはじまった。

写真・文 / 田畑由布子


2012年からご縁が始まりました。年に2回はご自宅やスタジオで撮影させていただいてます。その時におばあちゃんの編み物の話を聞かせてくれたゆふこちゃん。エッセイ「おばあちゃんとゆふこ」を書いてもらってます。家族が成長していく姿をファインダー越しに観る幸せを感じさせてくれる田畑ファミリー。