『君型迷宮図』/久米絵美里

琴子書評

ある日、記憶を失い、見知らぬ人間たちの中で目覚めたぼく

サノ、イチ、リョウというらしい彼らは、なんとここは世界の記憶が集まる「記憶迷宮」だという。でもサノたちは何かをかくしているようで…。

とまどいながらも、3人についていったぼくは、迷宮のゴール、連合長に会うための道のりで、さらにうたがいを深めていくが…。

朝日小学校新聞で連載されていたのを読んで、大好きになりました。元本モトコさんのさし絵もとてもかわいいです。また、比ゆや描写がおもしろいです。

『台風がかんしゃくを起こしたあとのような散らかり具合を見せている部屋を、死んだ魚のような目で見つめていた』とか、

『サバンナか、はたまた動物園の檻の中で暮らしていたとしても、出会うライオンの頭の数はひとつなのではないだろうか。それとも、ぼくはあんな怪物がうようよしているような星に生息する宇宙人か』とか書いてあって、おもしろいです。ラストに感動するので、ぜひ読んでみて下さい!

※ 朝日小学校新聞とは? → 

文 / 木下琴子


2006年からご縁が始まりました。お宮参り・初節句・七五三参り・入園・入学と琴子ちゃんの節目ごとに撮影をさせて頂いてます。そしてその度に埼玉県から来てくださいます。2016年のピカピカの1年生の撮影の際、琴子ちゃんがずっーと本を読んでいて、聞いてみると並行して4冊同時に読むくらいに活字が好きで将来は作家になりたいと話してくれた。そして印象に残る言葉が飛び出した。

「読みたい本がまだまだ沢山あるから、これからの人生が楽しみ!」

ピカピカの1年生になろうかという幼い女の子がそんな事を言ったのです。これにはとても驚き、今もずっーと憶えています。エッセイを書いてみないとお声を掛けると書評を書きたいと言ってくれた。琴子書評「文学少女、ことこ。」を書いてもらってます。琴子ちゃんの気持ちをいつも尊重される耕介さんと美保子さん、素敵なファミリーです。