MAKE UP / Mr. Tokyo City・Black Eyes

MAKE UPのサウンドは、ヴォーカル・山田信夫氏のドラマティックな歌詞と、ギター・松澤弘明氏とキーボード・河野陽吾氏によるハードでポップで、歌ありきの曲構成で成り立っている。松澤氏は、世界的バンドとなったLOUDNESSのギター・高崎晃と藤井寺高校の同級生で、1年先輩には同じくLOUDNESSのドラム・樋口宗孝がいた。
その後、高崎氏と樋口氏が組んでいたバンドの名を譲り受けることになる。
それがMAKE UP。
しかし、樋口氏の後を追うように2010年、50歳という若さでこの世を去ってしまった。
もう2度とMAKE UPオリジナルメンバーによるサウンドは聴けない。
それ故にこれまでに残してくれた作品をこれからもしっかり聴き続けて行こうと強く思う。
今日ご紹介する曲は、1985年3rdアルバム・FROM BORN TO BE HARDの中から、A面の3曲目のBlack Eyesと、B面の1曲目Mr. Tokyo City。
ちょっとしたエピソードがある。
高校3年のある日、このアルバムがリリースされ京都にMAKE UPが来るという情報を知り、友人と3人で京都・河原町四条上がるに当時あったライブハウスにチケットを握りしめ、オレは京阪で奴らは近鉄で向かった。
19時スタートだから少し早目の18時半前に到着。
地下のライブハウスにはまだ下りず、なんでか道端で時間が来るのを待っていた。
すると地下から、Mr. Tokyo Cityを演奏する音が聴こえてきた。
時計を見ると18時半。
「あれ、ギリギリまでリハやってんなぁ?」
1人が言った。
「ほんまやなぁ!」
もう1人が言った。
「おえ、観に行こうぜ!」
オレが言った。
揃いもそろって3人ともアホである。
そんな事があるはずがない。
30分前なら客入りしているはずやのに、青二才3人組は何の疑いもなく、こっそり足音をたてずに地下におりて行った。
なんならリハが見れてラッキーぐらいの気持ちで。
すると目の前に、まさしくMAKE UPが演奏しているではないか。
沢山の観客の前で。

えぇぇぇーーーー?!?!

そう、もう1曲目が始まっていたのだ。
青二才3人組は大慌てで前列まで駆け足で進み、乗り切れぬまま乗った。
そのあとの事は何ひとつ憶えていない。
ただ、ひとつ言える事は青春は決して幻影なんかではなく、確かにあの時あの場所にあったんだと思う。
青春の曲をお聴きください。

SOUND→ ◎

SOUND→ ◎