DEAD END / I Want Your Love

いよいよマニアックなDEAD END特集もこれで終わり。
ただ、日本のハードロックというカテゴリーでは、カリスマ的超メジャー級バンドなんです。
邦楽は洋楽ほどの大胆さはないかもしれないけれど、更なるマニアックさと緻密さを持っていると思います。
付いて来れず、脱落していく方も今回の特集で多かったのではないでしょうか?
来週からの2月のマンスリーバンドには、あっと驚く方もいらっしゃるかと思います。
お楽しみに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後は、1989年発売4枚目のアルバム・ZEROの1曲目、I Want Your Loveをご紹介します。
湊氏のドラムが冴えわたります。
いよいよご本人登場。

SOUND→ ◎

DEAD END / I Can Hear the Rain

改めてじっくりDEAD ENDと向き合えたことで、こんなに素晴らしいバンドが80年代にいてくれたと思うだけで、ゾクゾクする。
その後のビジュアルバンドと呼ばれた数々のバンドの手本となり、やがて伝説となった。
怪しげで哲学的な歌詞、その世界観を支える美しいマイナーメロディ、それを彩るギターとベース、底辺の所で正確に刻まれたリズムと華やかなプレイのドラム。
4人の魂がぶつかり、混ざり合うことで化学反応を起こし、緻密に大切に1曲1曲の作品が生み出された事は、1枚のアルバムを初めから最後まで聴き通すと頷ける。
今の時代、気に入った曲があれば1曲ダウンロードして、他のアーティストで気に入った曲、流行の曲があればまたダウンロードして、ひとつの同じフォルダに詰め込まれる。だからアルバムに潜んでいるテーマなんて全く必要としない。
アーテイストも売れ線だけを狙い、すべてがシングル盤のような味気ないアルバムを作り兼ねなくなる。我々オーディエンスがミュージシャンを育てていきたいという思いを、次の世代にも分かってほしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の作品も1988年リリース・shambaraの最後の曲・I Can Hear the Rain。
サウンドが泣いています。

SOUND→ ◎

DEAD END / Serpent Silver

DEAD END特集もこれでもう3週目、早いですね。
みなさん、付いて来て頂いてますか?
ハードロックというカテゴリー垣根を一度取っ払って、純粋に楽曲を聴いてみて下さい。
ほんとに美しい旋律だと思いますし、中でも聴きやすい楽曲を選ぶようにしています。
そして3週とも、それぞれ別のアルバムをご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の作品は、1988年リリース・shambaraのA面の4曲目・Serpent Silver。
今回の作品も美しい歌メロとヴォーカルMORRIEの声、YOUの美しいギターソロが光ります。
そしてフェードアウト前の”CRAZY” COOL- JOEのベースが、そうこなくっちゃというラインを奏てくれている。
MINATOのドラムは、やはり計算されつくしている。
センスとテクニックがほとばしるアルバムだと思う。

SOUND→ ◎

DEAD END / Skeleton Circus

1986年~1989年の3年間の活動で4枚のCDをリリースしている。
1stはインディーズアルバムだが、2万枚という記録的な数字を打ち出し、
2ndでメジャーデビューを果たす。
先週の情報と重複するが、もう一度。
このアルバムからドラムの湊氏は参加し、実は全米でもデビューを果たしているのだ。
しかしその後、2枚のアルバムをリリースするも湊氏の脱退とともに惜しまれつつ伝説的なバンドは解散の一途を辿ったのだ。
つまりは湊氏に代わる後任ドラマーを見付けられなかったのだ。
そらそうだろうと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は2ndアルバム、GHOST OF ROMANCEより最後から2曲目のSkeleton Circusをご紹介します。
歌詞は、ヴォーカルのMORRIEのオドロおどろしい世界観を発揮している。特に注視されなくていいかと思います。
ただ、YOUのギターがさく裂しています。
彼のギターソロは、とてもドラマティックで美しく恰好よくて、特にこの曲のソロはとてもよく練られていて、展開に広がりを感じるメロディラインが美しい。
彼のソロの特徴として、速弾きやライトハンド、ハーモニクスやアーミングなど派手な奏法はあまり好まず、長く響かせるチョーキングやメロディによる広がりある展開を重視しているように思う。
どうぞご堪能あれ。

SOUND→ ◎

DEAD END / I’m in a Coma

日本のビジュアルロックバンドに多大なる影響を与えたDEAD ENDの登場です。後々、L’Arc-en-CielやLUNA SEAなど幾つかのビジュアルバンドが憧れてデビューを果たしたけれど、DEAD ENDのメンバーはそんな感じではなく、とても硬派で、テクニシャンで、骨太のハードロック、いやカテゴリー分けができないバンドだった。
あるとするなら、それはDEAD ENDというカテゴリーだと思うほどの、プログレッシブ色も携えオリジナリティ溢れる、都合上ハードロックバンドだという事にして、そして大絶賛してしまう程のバンドであった事は確かだと思う。
個性の塊が互いを刺激し合い、爆発的な作品をリリースしてくれていた。
Vo:MORRIE、G:YOU、B:”CRAZY” COOL- JOE、Dr:MINATOの4人組、勿論みんな日本人。
では1人ずつ紐解いてバラバラにしてみよう。
VocalのMORRIE(大塚基之)は、80年代のデビュー当時からカリスマと呼ばれるほどの人気ぶりだった。
人気に裏打ちされた確かな歌唱力、哲学を語るような摩訶不思議な歌詞、そしてそのいかしたルックス。
筋肉少女帯の大槻ケンジよりも早く、顔にひび割れ化粧を施していたと思う。若手バンドが長髪をじわじわとスプレーで逆立てていると、こうするんや!と言って、スプレー缶1本を使って逆立てる様子を見ておののいたという逸話が残っている。
GのYOU(足立祐二)は当時TERRA ROSAという名の通ったバンドのメンバーだったが、MORRIEの説得にあい加入したらしい。
ハードロックのギターとは思えぬソロの展開と、マイナーコードで怪しげな空気感を醸し出すが、ロングトーンチョーキングの音が美しく伸びて煌びやかにさえ聴こえる。
全ての楽曲の作曲を担当しているが、作家としての力は底知れない。
Bの”CRAZY” COOL- JOE(増本 正志)という80年代にはありがちな笑っちゃうバンドネームを持っているが、人気は凄まじかった。
やはりルックスの恰好良さとベースラインの印象深さだと思う。
時は同じく80年代に京都で人気があった、RAJASというバンドに在籍していた。余談ですが高校2年の時、京都四条下ルにあるWESTという楽器屋にESPのブラックランダムベースを買いに行った時、このRAJASのギター後藤 晃宏氏がいらしたので、当時使っていた赤のベリべり財布にサインをしてもらった。後藤氏はその後、ハードロックを一旦置いてTHE JANGOというバンドでちょっと売れて、今はαステーションの名物DJとして活躍中。LIVE HOUSEも経営していて、僕のカメラ教室の女性の生徒さん達がハードロックバンドで時々登場している。
さぁ話は戻りまして、いよいよDRUMSです。
日本で史上最強最高のハードロックドラマーだと思っています、MINATO (湊雅史)。
初めてCDを聴いた時、こんなに凄いドラムを叩く人が日本のハードロック界にいるんやとホントに驚いたし、今もDEAD ENDを聴き続けているのは湊氏のドラムが聴きたいからなのだ!
実はDEAD ENDで最も人気があり、要であったと思う。
その伝説的なドラミングは、脱退後の今も囁かれているほどだ。
では何がそんなにすごいか。
先ずは技術面で言うと、ライブでも絶対に狂わないリズム、タム回しの意外性、シンバルの使い方、ワンバスと思わせない迫力などなど挙げればきりがない。
一番の魅力は、ハードロック特有のリズムパターンやおかずの入れ方は一切せず、トリッキーな演奏をしてくれる。
聴き込めば込むほど、計算され尽くした演奏でなるほどと唸ってしまう。
ハイハットにタンバリンを付けるのは今ではよく見る風景だけれど、ハードロックに用いたのは湊氏が初めてではないだろうか?
全く枠にとらわれない職人技が最大の魅力だと思う。
オーディションの時に、DEAD ENDはあまり好きではないと言い放ったらしい。そこがまた、確固たる技術の自信の表れであり、そんな若造の素晴らしさを見抜いたメンバーもすごい。
余談ですが、プリンセス プリンセスのMというバラードをご存知でしょうか?ドラムの富田 京子氏による作詞ですが、あのMとは湊氏だという噂が何年も前に真しやかに囁かれていました。
そう言えばそもそも、プリプリのギターの中山 加奈子氏と、DEAD ENDのベースの増本氏とは恋仲の噂が大昔にあったから、バンド間の繋がりがあったのかも知れない。
1990年、ドラムの湊氏の脱退で解散に追い込まれたが、活動再開。ただ湊氏は参加していないので、もう今のDEAD ENDには何の魅力も感じません。湊氏は現在、奥田民夫や吉川晃司のサポートを始め、自身のバンドで演奏をアグレッシブに続けている。
長いながーい紹介になりましたが、是非一聴あれ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1986年から4年間の活動で途轍もない人気を博したにも関わらず、4枚のオリジナルアルバムと2枚のライブDVDのみしか発表していない。
しかも湊氏は、メジャーデビューアルバムの2ndからの参加である。
PsychoscapeというライブDVDを持っていますが、最高の演奏とパフォーマンスです。
今日は1989年発売4枚目のアルバム・ZEROの最後から2番目に収録されている、I’m in a Comaをご紹介します。
解散直前にリリースされたアルバムにも関わらず、ファン投票でこの曲が1位を取っています。
僕もこの美しい曲がNO,1です。
湊氏のドラムソロのような今から28年前の楽曲を聴いて下さい。

SOUND→ ◎