RATT / Round And Round

今日は1983年デビューのLAメタルバンド、いよいよラットの登場です。
Rock’n Rollならぬ、Ratt’n Rollという造語まで生まれたモンスターバンド。全世界で3000万枚以上のアルバムセールスを記録している。
スティーヴン・パーシーの独特の歌声に、ウォーレン・デ・マルティーニのギターが絡む。そこへアグレッシブなベースのフォアン・クルーシェのコーラスが乗っかる。もう1人のギターのロビン・クロスビーは作曲を担当し、優れた楽曲を世に送り出してくれた。ドラムはごくごく普通です。
カラッとした抜けのいいアメリカ特有の音で、いけいけストレートなノリの曲たちが並ぶ。
初めて聴いたのは、高校2年の時だ。
あの時の状況は今でもよく憶えている。
僕は1組だったが6組にバンド仲間がいて、そいつの教室で聴いたのだ。
すごいバンドがデビューしたという触れ込みが休み時間に回って来た。
出所は6組。みんなで教室の床に座り込み、ウォークマンのイヤホンを片方ずつはめて聴かしてもらった。
何やこのツインギターソロの美しいこと、それに何だこのパンチの効いたヴォーカル。
全米7位を獲得したデビューアルバム・Out Of The Cellar(情欲の炎)だった。
そこからというもの、ラット旋風が日本でも巻き起こり、MTVでもよく特集を組まれていた。
モトリー・クルーとともに、LAメタルを引っ張って行ったのだ。
2年後に発売された2ndアルバム・インヴェイジョン・オブ・ユア・プライヴァシー。これがまた素晴らしいできだった。
聞いた事のないギターコードを放つウォーレンのトリッキーなサウンド。
しかし3rdアルバムくらいから徐々に楽曲に変化があり、4thアルバムは殆ど聴いていない。
この後5thのオリジナルアルバムをリリースしたところで、解散。
その後、ギターのロビンは死去。
代わりにQUIET RIOTの元ギターのカルロス・カヴァーゾが加入し再結成を果たし、現在も活動中ではあるが、
あの頃の楽曲を演奏するも、そこにはもう華はない。

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1983年にリリースされたRATTの記念すべき1stオリジナルフルアルバム。
3曲目に入っているRound And Roundはシングルとしてカットされた。
高校2年の時、6組で初聴したRATTのこの曲。
兎に角、衝撃を受けたのだ。美しいウォーレンとロビンのツインギターソロは今聞いても美しい。
さぁ、一聴あれ。

SOUND→ ◎

VANDENBERG / Friday Night

困ったことに、紹介したいバンドがまだまだあり過ぎて、迷う。
曲をリンクしていますが、どうか1回は聴いて下さいね。
聴かず嫌いはやめましょうね!
ハードロックは意外に美しいメロディ・アレンジで構成されてます。
さぁ今日は、どの辺を行きましょうかね?
前回からの繋がりを持たせましょうか。
WHITESNAKEのギターのジョン・サイクスが、たった1枚だけアルバムを残し脱退を余儀なくされた。
しかしその1枚こそが名盤と言われ、今だにセールスを超えることができない皮肉。そのジョンの後に加入した、ギタリストのエイドリアン・ヴァンデンバーグ。
やりにくかったやろーな!
でも加入した理由は大体、想像がつく。
昔に一度、オーディションを受け落選した事があるということと、自身名義のバンドが鳴かず飛ばずだったからだろう。
1982年にデビューし、3枚のオリジナルアルバムを残している。
確かに地味なバンドだが、オランダ出身という事も珍しく、
またエイドリアン・ヴァンデンバーグのギターテクニックとメロウなソロは抜群だった。ネックの太いレスポールをあれだけ操れる人は、そういないんじゃないかな。

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1983年にリリースされた2ndが好きだ。高校2年の俺にはかなり刺激的だったのだ。
ハードな曲、ポップな曲、美しいバラード、色んな面を1枚のアルバムに見せてくれたのだ。
その中で今回は、2ndアルバム・HEADING FOR A STORM(誘惑の炎)の1発目Friday Nightを聴いて頂きます。
ソロがいいんだなぁ。
洋盤あるあるで、ジャケットの意味がいまいち分からんですが、そこがまたチャーミング。

SOUND→ ◎

WHITESNAKE / Is This Love

お待たせしました遂に大御所の登場、ホワイトスネイクです。
ハードロック界で大御所と呼ばれる所以は、前身がディープパープルだからだと思う。
最初はヴォーカルのデイヴィッド・カヴァデールのソロプロジェクトで始まったのだが、同じくディープ・パープル時代のドラムのイアン・ペイス(かなり好き)、キーボードのジョン・ロードが参加した。
それに1978年結成で今もなお活動を続ける老舗バンドでもあるのだ。
ブルースとハードロックの融合を目指したイギリスのバンドで、確かに格好よい。ギターも錚々たるメンバーが、かわるがわる訪れている。
改めて1人1人には触れたいと思いますが、ジョン・サイクス、エイドリアン・ヴァンデンバーグ、先週ご紹介したデフレパードの2代目ギタリストのヴィヴィアン・キャンベル、以前にご紹介したアルカトラスの2代目ギタリストのスティーヴ・ヴァイなどなど。
ドラムもイアン・ペイスのほか、コージー・パウエルもいた。
この2人の名前も覚えておいて下さい、今度やりますんで。
今回ご紹介する曲は、Is This Loveというラブバラード。
1987年、ギターのジョン・サイクス時代に1枚だけリリースされた、粒ぞろいの7枚目のスタジオアルバム、サーペンス・アルバス(白蛇の紋章)。このアルバムは全米で2位、800万枚以上を売り上げ、大成功を収めたのだ。ちなみにこの時の1位はマイケルジャクソンのバッド。
ハードロックとしては大健闘だと思う。
ジョン・サイクスのギターがほんとに素晴らしい。
先ずは音色。そしてメロディアスなギターソロ、そしてそしてバラードではきっちり泣きのギターを披露してくれている。
Is This Loveのソロも大泣きしている。
このアルバムが、ホワイトスネイクの最高傑作だと思う。
たが実は、その裏で色々とあるのだ。
こんなに素晴らしくドラマティックなアルバムをリリースしたにも関わらず、原因不明だがその直後にヴォーカルのデイヴィッド・カヴァデール以外のメンバー全員が解雇されるという前代未聞の事件が勃発したのだ。
アルバム中の数曲のPVには、レコーディングメンバーとは別の新生メンバーが総出演のため、顔がはっきり分からないように撮影されてる上に、カヴァデールの彼女まで出演するという始末なのだ。
こんな名盤やのに、ケチが付いてしまったのだ。
しかし逆に色んな意味で注目をされることになったので、ジョン・サイクスのギタープレイや作家としての地位を確立したアルバムと言えよう。

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あえてバラードを選曲しました。
このアルバムから、いくつかのハードなヒット曲があるのですが、あえてバラード。
脂がのりまくってるカヴァデールの歌声と表現、それにまとわり付くようなサイクスのギター。
サイクスは自身のバンドではヴォーカルも務めているから、歌メロのようなソロの組み立てが美しい。
カヴァデールは、もうすっかりおじいちゃんだけど、今もこの時の曲を歌ってはります。
あの頃は金髪に染めて張り切ってはったんですが、でも続けているのはやっぱり偉い!
さぁ一度聴いてみてください、唄いっぷりとギターソロっぷり。

SOUND→ ◎

DEF LEPPARD / We Belong

いよいよ登場です。
僕もダーーイスキなイギリスのトップハードロックバンド、デフレパード。待ってました、やっとこさの登場です!
アルバム総売上は6,500万枚を超えると言われているモンスターバンド。
デビューは1980年。その後、リードギターのフィル・コリンが加入して1983年にリリースした3rdアルバム、PYROMANIA(炎のターゲット)が全米で推定1,000万枚を売り上げ、マイケル・ジャクソンのスリラーに次ぐ最高2位を獲得したようだ。
先行シングルカットされた、アルバム2曲目のフォトグラフが素晴らしい出来栄えだからだろう。
16歳の青二才ハードロックファンにも心のド真ん中に伝わった。
さぁこうなると次のアルバムには、否が応でも期待は集まる。
よくある話で、1発ヒットアルバムを飛ばして、バイバイという事がある。しかしデフレパードは本物だった。
続く4thアルバム、HYSTERIA(ヒステリア)が前作を凌ぐ、全世界で2,000万枚を叩き出したのだ。
このアルバムからなんと7曲もシングルにカットしている。
つまりは、それほど粒ぞろいの珠玉の曲たちががこれでもかという程に押し寄せて来るのだ。
何度聞いた事だろう。勿論今でも仕事場で、リビングで、車の中で。
兎に角このアルバムが好きですきでスキでしょうがない。
しかしそんなサクセスストーリーの裏側では、悲劇が付きまとうバンドでも有名なんだ。
HYSTERIAのレコーディング前に、ドラマーのリック・アレンが交通事故を起こし、左腕を全て切断したのだ。
しかしメンバーはアレン以外のドラマーは考えられないとメンバーチェンジすることなく、今も尚叩いている。
だから実は大ヒットアルバム、HYSTERIA以降は右腕だけで叩いているのだ。メンバー同士の絆の深さは、当時の我々に強い刺激を与えてくれた。
しかし悲劇はこれだけでは終わらない。
サイドギターのスティーヴ・クラークが、アルコールと薬の過剰摂取で次作のレコーディング中に亡くなるのだ。
その後Dio 、White snakeのギタリストだったヴィヴィアン・キャンベルが加入する。
一時だけのサポートかと思ったが正式加入で、今も尚フィル・コリンとギターを弾いている。
こんなに喜びと悲しみを深く共存したバンドはあるだろうか。
しかも一度も活動停止や解散をすることなく、コンスタントにアルバムを出し続けているハードロックバンド・デフレパードに拍手を贈りたい、そしてありがとう。

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今回、HYSTERIAからの1曲をご紹介しようかと思ったのですが、今も進化を遂げているデフレパード。
2015年、7年ぶりにリリースした10thアルバム、DEF LEPPARD(デフ・レパード)。
自身の名前をタイトルにした今作、心深い思いがあるのだと感じる。
これからもこの5人で歩いて行くんだというファンへのメッセージ。
4曲目、WE Belongでそれを証明してくれたのだ。
メンバー全員が唄っている、なんて素敵なんだと爽やかに思う。
そして、デフレパード特有のギターのアルペジオがちゃんと効いているし、ドラマティックなサビ。
悲しみを讃えるような控えめでメロウなリフから静かに曲は始まり、やがて淡い強さが滲み出るサビ。
それをパート交代で、それぞれの思いを胸に、乗り越えて来たメンバーが唄っている。とても美しく強い曲だと思う!

SOUND→ ◎