撮影ストーリーを一緒に考えませんか。

神戸に暮らす4人家族のお客さんが先々週、来て下さいました。
2009年の秋からご縁が始まり、今回で5度目の撮影。
2歳だったほのかちゃんも4月から、ピカピカの1年生。
そして5年の間に男の子も生まれ、もうすぐりょうた君は3歳。
ALBUM20を作り続けているので、お家には並んでいる事と思います。
ご縁のきっかけは、ご友人からのご紹介でした。
そのご友人は、撮影回数STU:L第2位の記録保持者です。
2009年の春からご縁が始まり、2013年までの間で11回の撮影です。
余談ですが、2009年春から2013年秋までで22回という方が第1位です。

話を戻して、神戸に暮らすご家族の今回の撮影内容がとても好かったんです。
と言うのも以前、ご友人の男の子(ボクの親友のハルキです。)のピカピカ1年生写真を撮影したことがあり、その写真が鮮明に記憶に残っていて憧れだったと。
そして、そこからあるひとつのストーリーを思い付かれました。
g90(そのハルキの写真です)

STU:Lでご両親からおーきな箱のサプライズプレゼント。
中を見てニヤッと照れ笑いをしたピカピカのほのかちゃん。
そう、中にはランドセルが大切に包まれていました。
色々詰めたお道具箱をランドセルにしまい、、そーっと、でも自慢げに背負ってみる。
ボクは、おめでとうと言う代わりに、シャッターを押した。

ほのかちゃんは恥ずかしがりやさんなので、喜びを噛み締めているようでした。
彼女らしさを撮りたくて、大袈裟な脚色なんかはせず、そのままを撮りました。
アルバムをご覧になったお母さんから後日、ご連絡がありました。
「ほのからしい喜びが、写っていました」 と。

g86
g87
g88
g89

STU:Lのお客さんは撮影の時間を、とても大切に考えられています。
撮影ストーリーを一緒に考えませんか。

重要文化財に暮らすふたり

g85
g83
g84

今日は長編になりそうです。

文化庁より国指定の名勝に選ばれた庭園と、重要文化財に指定された建造物のある温山荘園が和歌山県・海南市にあります。
そこに暮らす60を過ぎたお二人の撮影のため、先週の木曜日に訪れました。
恐るおそる入ると、掃除をしている女性がいらっしゃって、“こんにちは!” と声を掛けると、“こんにちはー” と元気よく返して頂いたあと、ダイナミックなVERY大阪弁で饒舌に色んな事を話された。強烈なインパクトがあり過ぎる方で、初対面の壁なんか私は取っ払うでー!的で、でもそこにはちゃんと暖かさがある。
例えるなら、真冬の寒空の下を2時間くらいトボトボ歩いた後、いきなり45度位の温泉に飛び込み、肌がピリピリした後にゆっくり来る温もり、、、 みたいな感じです。余計分かりにくいですね。
後にこの方が奥様だと知ることになるのでした。ワォー!!!!

発注元の女性と合流し最初に一言、こう告げられました。
「竹内さん、以前に友人を連れてきた時、その友人が言ってました。あの奥さんの一言一句も逃したくない。」と。
その時は全然意味が分かりませんでした
言ってしまえば、美人だけど大阪弁でグイグイ来る感じの60過ぎの大阪のおばちゃんやん。 と、失礼ながらその時は思いました。
食後のあのコーヒータイムが来るまでは。

ご夫婦で暮らしながら管理人をされていたのですが、3月で次の方にバトンタッチされるので、最後にお二人とこの文化財の写真を撮り、アルバムをプレゼントしたいというオファーでした。
その後、庭園を散歩しながらご主人にガイドをしてもらいました。
建造物も事細かに案内して下さり、その様子をずっーと撮影しました。
ご主人はとてもとても丁寧で、誠実で、勉強家で、真面目を形にしてみました、というような方で、とてもお喋りの好きな方でした。
その後ご夫婦二人っきりで、庭園を散歩する様子を撮りました。
奥さまは洋服がお好きなようで、あとでお色直しをされました。
「とどめはINGEBORGやしな!」 と言い放たれました。(笑)
時にはお一人ずつ、時には二人のカメラ目線で、時には腕を組んで歩いてもらって、そして嬉しそうにお話をされるお二人の様子を撮りました。

照れくさそうでしたが、でも大丈夫なんです。
撮影だから。
不思議ですよね。
二人っきりでは恥ずかしくて顔を見て話す事なんかできないし、腕を組むなんてきっととんでもない事なのに、、、 ましてや第三者のボクがいるのに。
それが撮影マジックです。

「竹内さん、楽しいねー!」ご主人が清々しい表情を浮かべながら言われました。
「そうでしょー、奥さんのお顔、久しぶりに見たんじゃないですか?」
「数10年ぶり・・・? になるかなぁ・・・。」
「写真が出来上がってアルバムを見る事はとても大事だし、楽しいです。でも実はこの撮影の時間が掛け替えのない時間なんです。撮影だから真っ直ぐに顔を見て話せるし、撮影だから腕も組めるんです。この時間が写真アルバムのすべてなんです。」
思わず口からそんな言葉が出ました。
しばらく、3人でニヤニヤしてました。

撮影も無事に終わり、食事をして、いよいよコーヒータイム。

「竹内さんは何で人を撮るん?」 出し抜けに奥さんが質問をされました。
「風景は、写真より生で見た方が美しい。でも人物は、切り取り方によっては、写真の方がよく見えて、感動するから。」 と応えました。
それを聞いて奥さん。
「自分って見たことないもんな、顔も姿形も! 鏡は逆やし、ほんとの自分じゃないし。」
この言葉って強烈じゃないですか?
ボクはココロにグサーッと何かが刺さりました。
何かが刺さって、そしてすべてのことに合点がいきました。
こんなシンプルで明快なことを今まで、誰が口にしたでしょう?
そうなんですよね、自分を知らないですよね。
ボクは、気持ちのいい時間をお客さんにお届けしたいと思い、仕事をして来ました。
それは本当です。
でもその時のお客さんの表情や暖かい言葉を受けて、自分というものを感じたいから仕事をしているんだと思う。
人と繋がるためにカメラマンを続けていますが、人の反応を見ることで自分を知ることができるからなんだと、ストーンと腑に落ちました。

目からウロコの時間が訪れた一日でした。
岸本さん、阪井さん明美さんご夫妻、素敵な時間を有難うございました。
いいアルバム、作りますね。

いよいよ新しいアルバムの始まり。

出会いは2011年の秋。
その年の末に結婚式を挙げられた横浜に住むお二人。
依頼内容は、結婚式前の二人の写真を両家ごとに撮りたい。
しかも自然な形で残したいというものだった。
お二人との念入りな相談が始まった。
ご実家は大阪で、橋を挟んで東と西。
ご家族の日常の様子、ご実家のある町の様子、家庭の雰囲気、その他何もかもお話してもらった。
そこであるストーリーを思い付いたのだ。

ー 当日 ー

彼のご実家近くの商店街の真ん中あたりに、ひっそりと神社が佇んでいる。
お家を出発して商店街を抜けて神社まで、お二人と彼のご両親、おじいちゃんおばあちゃん、お兄ちゃんみんなで歩いて行く。
手を合わせて、これからの幸せを願い、絵馬に願い事を書く。
その一連の様子をカメラは追い掛けました。
照れながらも彼との2ショット写真に応じて下さった、みなさん。
お母さんは、彼と手を繋いだりしてほんとに嬉しそうだった。
おじいちゃんおばあちゃんに対する彼の真っ直ぐな愛情も、写真から溢れ出ていた。
ラストショットは、商店街のド真ん中で家族写真。

その後すぐに彼女の実家へ。
彼女のご実家での一番の思い出は、家族全員で作るギョーザやおでん。
とにかく食事の時間が一番好きだったと誇らしげに話してくれた彼女。
当日は勿論、食事の時間をそのまんまに撮りました。
食べながらです。
お父さんの作るおでん、美味くて忘れられません。
お家と青空の間の屋上では、思いっきり笑顔の写真を撮らせて頂きました。
オモシロくて、格好なんか付けない、感じるままの家族でした。

仕上げ方は、ALBUM20(20ページアルバム)の半分半分で1冊完成です。
好い記念になったねと、3人で大喜びをした事を今も憶えています。
きっとこういう当たり前に過ごして来た時間が、実は一番忘れたくない、忘れてはいけない時なんだと確信を得た撮影でした。
そんなお二人も、もうすぐ父と母。
新しいアルバムの始まりです。

(その時の写真は、BEFORE WEDDINGのどこかにあります)

g82

今日は節分、明日は立春

毎月、何度となく長岡天満宮へお参りに行きます。
今日は二人で行きました。

今日は節分です。
恵方巻きを食べるのが、楽しみでなりません。
早く夜になってほしい。
本来は鰯のあたまと、柊を玄関に飾るんですよね。
鰯の臭いと柊の尖った葉っぱを嫌がって、鬼が逃げるんですね。
恵方巻きは七福神にちなんで七種類の具を入れる。
今晩のは、卵・あなご・人参・みつば・高野豆腐・椎茸・それにかんぴょう。
来年は自分達で福を巻き込みたいと思います。
そして縁が切れないように、切らずにまるごと食べる。
そんな事が、「おばあちゃんのえほうまき」という絵本に書かれています。
妻に、はい!と渡されました。

という事は明日は立春なので、いよいよもう春です。
そろそろ外での撮影、いかがですか?

g81