ローガン

ローガン。
この響き、外国の俳優さんみたいでなんか恰好よく思える。
西部劇にでも出てきそうで、いい気分にさえなる。
いやいやならないならない、全然ならない。
実は老眼のことなのだ。
めちゃくちゃショックだし、腑に落ちないでいる。
俺が、この俺がローガン ?
完全なる正視だし、遠方視力は2.0だし、近方視力も問題ないはずだし。
ただ周りからはきっと、老眼は早いぞと脅されていたのも事実なのだ。
しかしついこの前まで、まさか自分の身に降りかかろうとは思いもしなかった。
自信とプライドがガタガタと音を立てて、今にも崩れそうである。
両手両足で必死に崩れないように支えてはいるのだが、
手でも足でもなく、眼なのだ。
相撲のように土俵際、相手をうっちゃる訳にもいかないのだ。
なんせ相手は自分なのだから。
静かにそれを受け入れるべきか、じたばたと駄々っ子のように見ないふりをして、真実から逃れるのか。
見ないふりというか、近くが明らかに見えにくいのだ。
そういうことなのだ。

カメラマンが天職という夢のような話を、キラキラした目で言い始めていた矢先のことで、まだ全然受け入れられないでいる。
こういうことを一つひとつ受け入れ、
乗り越えることが大人になるということなのか。
しかし悪い面ばかりではない。
新聞なんかに出ている3Dの記事が、やたらスカスカと簡単に見えるのだ。
あっこれは何々の形とか、人が二人座っているのが浮き出て見えるとか。
息子たちはポカンとした顔で僕を見ている。
父ちゃんすごいなぁという、憧れの眼差しにも見える。

大丈夫。その眼差しはよーく見えているぞ !

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