じゅうたん

年が明けるとしばらくの間、ぼんやりする。
一年間の慌しさの中、都合よく忘れてしまった大切なことの輪郭だけでもくっきりさせるために。
しかし場合によっては一気にジャンプをして、
「そっか、そういうことか!」と閃くことがある。
またまた場合によっては、人生って、生きて行くってそういう事なのかもしれない。
と、柄にも頭の隅にもないようなことをふと、さわやかに思ったりする。
ちょうど今年のぼんやりがそうだった。
昼頃ごろごろと暇をじゅうたんの上で、もて遊んでいた時のこと。
こんな時間に、それも突然に哲学はやって来る。
そういえば、京都の哲学の道も優しい佇まいだったように思う。
ぼんやりと時間を追い越したり、追い越されたり。
冬空の下、隅々まで染み渡る温泉の暖かさに身を沈めた時のように、
どっぷりと時間の中にこの身をおき、預けた一瞬にやって来るのだ。
僕にとって、自宅のリビングのじゅうたんが哲学の道なのかもしれない。
何をしても、何をしなくても許される自由な時間が、じゅうたんの上にある。

自分にとっての哲学の道があると、きっと清々しくいれるのだと思う。
かといって頻繁に利用するのもちょっと違うように思う。
きびしい毎日を過ごしているからこそのご褒美なんだろう。

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